物事を考えるときにポジティブ思考(前向き)の方とネガティブ思考(後向き)の方がいます。どちらが良いか悪いかはともかくとして、お仕事をするうえで圧倒的に有利なのはポジティブ思考の方ではないかと思っています。
“この仕事難しそうだな“という局面でポジティブ思考者は「こんなに難しい仕事だからやり遂げたらきっと気持ちがいいだろうな、これが出来るようになったら自分自身もスキルアップするだろうな、やってみたいな、わくわくするな」と考えます。一方でネガティブ思考者は「こんな難しい仕事なのだし失敗したらどうしよう、ミスして責任追及されたら困る、スキルに見合っていないので手を出さないでおこう、難しい仕事でも簡単な仕事でもどうせ給料は変わらないし」と考えます。
“この上司とはやりずらいな、なんか職場の雰囲気が合わないな“という局面でポジティブ思考者は「どうすれば一緒にやりやすくなるのだろうか、自分にも落ち度があるのかもしれないので気を付けて積極的に接してみよう、そうこうしているうちに職場の環境が変わってくれば楽しくなりそうだな、変えてみたいな」と考えます。一方でネガティブ思考者は「この人とは合わない、この職場は合わない、気の合わない人とうまく仕事が出来るわけがない、どうせ職場の雰囲気なんて変わるわけないし辞めた方がいいかな」と考えます。
物事をどう捉えるかは各自の自由ですが、前向きに考えるか後向きに考えるかでその後の人生が左右するのは確かです。実際、ネガティブ思考の人の方がポジティブ思考の人と比較して転職率は圧倒的に多くなります。何かあるたびに悪い方へ悪い方へ考えていけば入っては辞めてをひたすら繰り返すだけですから職歴はむやみやたらに増えていくのは確実です。当然、年齢を重ねれば重ねるほどこうしたデメリットは就業に不利に働いてきますので、長い目で見ればおのずと人生そのものが不利に働いていきます。ポジティブ思考の人はどうすれば悪い状況を自分に都合の良い居心地の良い環境にすることができるかを常に考えますので、耐久力という面では高い能力を有しているといえます。周りの人よりも耐久力があれば、周囲が脱落していく中でも生き残ることができますので、気が付いたら大出世していたなんてパターンは大体ポジティブ思考の人によく見られる現象です。長い人生の物差しで見た場合、仕事においては充実度も金銭面でも最後に勝つのはポジティブ思考者のような気がしてなりません。
不況で景気が悪くて誰もかれもが悪い方へ悪い方へ考えてしまいそうで、街中でもうつむいてボーっと歩いているサラリーマンやOLの姿をよく見ます。自殺者も年々増大しているようですが自殺者のほぼ全員がネガティビストだというのも紛れもない事実です。こう考えるとポジティブかネガティブかというのは現代日本においては「心が強いか弱いか」を表す思考基準かもしれませんね。自分がポジティブ思考かネガティブ思考かわからないという方は、「毎日ワクワクしていますか?」の回答で簡単に判断できますよ。私はストレスというものは感じたことがありませんので、たぶん典型的なポジティブ思考者だと思いますが、頭の中には漫画「ワンピース」の世界が広がっているようなそんな毎日も意外と楽しいものですよ。要は考え方次第なのです・・・。