本日H24.3.11で東日本大震災から1年が経過します。尊い命が犠牲になり今も苦しんでいる人々がいらっしゃいます。1年前のあの日から今日までの1年を振り返ってみると復興という言葉をいたるところで見聞きしました。今こうして改めて思い返すととても暗い1年だったと感じます。明るくというのは無理な話ではありますが、震災前も不況で世の中は暗かったのですが、それとはまた違ったニュアンスの「暗さ」、敢えて言うならば例えようのない絶望感とでもいいましょうか、日本を包む暗雲の中で国民が背中に重しを乗せて日々を過ごしたような気分の1年間ではなかったかと思います。喪に服す1年が過ぎ、新たな1歩を踏み出す節目になるのでしょうか。「私たちに何が出来るのか?」という言葉もよく見聞きしましたが、残念ながらオフィスタに出来ることは雇用の促進しかできません。復興は居住問題・就職雇用の問題・心の傷を癒すこと・・・等など多岐にわたりますが、お手伝いできることは惜しまずに努めてみましょう。オフィスタでも、この1年間で被災された方の東京でのご就業をお手伝いさせていただいたり相談業務という形で微力ながら就業関係で支援もさせていただきました。しかしながら、まだまだ受け入れ先の企業側での雇用が少なく、はたらきたい方に十分な数のお仕事が出回ってきておりません。企業側も厳しい現状かと思いますが、雇用を増やす・雇用促進という形でのご支援・ご協力を申し上げる次第です。
地下鉄もいまだに節電で暗かったり、企業や家庭も暗く影を落とす光景にも慣れてしまった感がありますが、震災前には少なくとも存在していた僅かながらの「元気」も今の日本から消え失せてしまったように感じます。喪中の1年は過ぎました。私たちに何ができるのかの答えは「今現在の恩恵に感謝すること」、そして「元気を取り戻す」ことこそが残された者の使命なのかもしれません。
職を探し苦しむ方へ手を差し伸べるとともに、現在職につけている幸運な方はその恩恵を重く受け止めてください。残業が多くてもう辞めたい、嫌な上司がいるのでもう辞めたい、仕事がつまらないのでもう辞めたい・・・そんな時は働けるという恩恵に恵まれていることを今一度心の中で考えてみてください。言いようのない苦しみを味わい・絶望の淵にいる人々がいることを忘れないでください。その方たちの苦しみと比較したとしたら大概のことは甘えに感じることでしょう。恩恵を得ている者がその恩恵を自覚しないことは、被災に遭われた方や犠牲になられた方に対する冒涜だと思います。これが様々な方の人生の岐路に立ち会う派遣会社という職業に携わる者の視点でこの1年を見つめて感じたことです。人生は嫌なことの連続かもしれませんが、それでも残された者は今現在の“生”に感謝し、苦しみを克服していって欲しいと願います。それを乗り越えなければ「日本の元気」は取り戻せませんから。