前回、前々回と職務経歴書での記述ポイントを書いてきましたが、重要記述事項として挙げました下記事項で、今回は⑤について説明してみたいと思います。
「①勤務先名、②勤務年数、③雇用形態、④経歴(配属部署)、⑤どのようなお仕事に携わってきたのか具体的な内容、⑥身につけたスキルや知識、⑦その他」
⑤どのようなお仕事に携わってきたのか具体的な内容
職務経歴書でも心臓部分とも言えます項目です。①の会社名(と会社概要)でどのような業種の企業で勤務されていたのかがわかり、④経歴でその会社のどのようなセクションに従事していたのかが更にわかり、いよいよ、そのセクションで具体的にどのようなお仕事をしていたのかを細かく記述するのが、ここで言う「⑤具体的な職務内容」項目になります。
一番読み手にわかりやすく伝えるには、④経歴で記入した流れを追って細かく業務内容を綴っていくのが良いでしょう。
(例)具体的な業務内容の記載例
a)大阪支店総務部総務課(2年3カ月)
支店の伝票処理、福利厚生の管理、契約書類の作成、ワード・エクセルを使った文書作成、イベントの際の受付、来社したお客さまの対応、電話応対、庶務業務
b)本社経理部経理課(1年3カ月)
伝票整理、出納業務、請求書作成、アクセスを使ってのデータベース構築、顧客管理、小口現金管理、銀行への支払い業務、税理士との決算補助業務、電話応対、庶務業務
c)本社営業部にて主に法人営業(3年6カ月)
主に建設会社を中心とした営業業務、パワーポイントを使ってのプレゼンテーション資料作成、渉外業務補助、営業部長の秘書業務、営業部内の小口現金管理、アクセスを使ってのデータベース構築、顧客管理、電話応対、庶務業務
上記のようにそれぞれの部署で具体的にどのようなお仕事をされてきたのかできるだけ細かく記入するのが良いでしょう。
特に漏れが多いのが、同じお仕事内容なので二重に書かなくてもよいのではないかと思われる部分です。職務経歴書の作り方にもよりますが、配属部署ごとにそれぞれ書くのであればその部署で行っていた事項は全て書くのが一般的です。(全部署のお仕事をひとまとめにして作成するスタイルを選ばれる場合は重複で書く必要はありません。)
例えば電話応対はどの部署でも経験されるお仕事かもしれませんが、総務部にかかってくる電話応対と経理部にかかってくる電話応対と営業部にかかってくる電話応対はそれぞれ微妙に異なるはずです。最初の部署の欄に「電話応対」と書いておいたので以降は記入しないでいいだろうと思ってはいけません。「総務部での電話応対の経験はあるようだけど、経理部では電話応対をしていなかったのかしら?税理士の先生の電話が多いので経理部門で電話応対をしている方を探していたのに・・・」なんてことになってしまってはもったいないですよね。
またコピーを取ったり(書類作成)、お客さまを応接間にお通ししたり(来客応対)、お茶を出したり(接客)といった庶務業務も立派な業務内容の1つです。意外と記入されない方が多いのですが、記入しておいて決して損はないと思います。(どんなに枢高なお仕事に携わっておられても、それが逆に「こんなに立派なお仕事をされてきた方であれば、電話応対やコピー取り等はお願いできないのかしら」等と思われてしまってはこれまたもったいですよね)
(次回につづく)
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