前回、職務経歴書での記述が大切な事項として以下を挙げました。
「①勤務先名、②勤務年数、③雇用形態、④経歴(配属部署)、⑤どのようなお仕事に携わってきたのか具体的な内容、⑥身につけたスキルや知識、⑦その他」
今回は②から説明してみたいと思います。
②勤務年数
勤務年数はそれぞれの会社の入社年月、退社年月、勤務年数を記入しましょう。入社年月と退社年月は履歴書の表面にも記入しますが、職務経歴書にも明記するのが通例です。履歴書と異なるのは「勤務年数」を記入する点です。
(例)平成20年4月~平成21年5月(勤務年数:1年2カ月)
といった記入が必要です。
月末退社が一般的かもしれませんが、月の途中で退社した場合は、15日を境にして繰り上げ切り捨てでよろしいと思います。勤務年数が1年未満のときは「約」を付けておくと良いでしょう。
(例)平成20年4月~平成20年6月(勤務年数:約3カ月)
なお、職務経歴書では「退社理由」は特段、明記したいという希望がない限り書かなくても構いません。退社理由は通常は、一身上の都合や結婚退社だと思いますので、職務経歴書では必ずしも必要ではありません。(その代わり履歴書表面の職歴欄には退社理由は記入必須です)
但し、現在も勤務している会社については最後に「現在、在職中」と一言書いておくのが良いでしょう。
③雇用形態
雇用形態は正社員、準社員、契約社員、アルバイト、パート、派遣社員、自営、公務員、職員など様々な形態があると思います。
公務員の場合は国家公務員・地方公務員の区分があったり、契約社員から正社員になったなど1つの会社でも形態が変わるケースもありますので、それらがわかるように書きましょう。
なお、派遣社員の場合、「勤務先名=派遣会社名」、「経歴=派遣先の会社名・部署」になるのが一般的です。
④経歴(配属部署)
経歴とはその会社での配属先や担当した業務等を記入します。
(例)経歴はその会社で配属された部署等を列記します。
a)大阪支店総務部総務課(2年3カ月)
b)本社経理部経理課(1年3カ月)
c)本社営業部にて主に法人営業(3年6カ月)
経歴は主にどのようなセクションを担ってきたのかを書きます。①の会社名(と会社概要)でどのような業種の企業で勤務されていたのかがわかり、この④経歴でその会社のどのようなセクションに従事していたのかが更にわかるような流れになってきました。
次回はいよいよ、そのセクションで具体的にどのようなお仕事をしていたのかをアピールする「⑤具体的な職務内容」項目の説明に移りましょう。
(次回につづく)