今回はPCスキルについて少々触れてみたいと思いますが、みなさまはPCスキルと聞いて具体的にどのくらいの水準を思い浮かべるでしょうか。確かに今の時代、一般事務に必要不可欠なスキルはPCであることは間違いありません。但し、どの程度のPCスキルを要求されるかは同じ一般事務職でも企業や部署によってまちまちです。プログラミングやPC業務に特化した専門職は別として、通常の一般事務で求められるのはやはりワード・エクセルです。営業部門の事務職等ではプレゼンテーション用にパワーポイントのスキルを求められるケースもありますが、まずはワード・エクセルの基礎がしっかりできていることがなにより最優先です。
ただ、「PCはどのくらい使えますか?」と漠然と聞かれてしまうと答えに迷ってしまうのではないでしょうか。これは企業の人事担当者も実は同じで、「PCは結構使えます」と回答したとしても“結構”ってどのくらい?というのは担当者も実はわからないのです。その企業のお仕事でPC業務がどのくらいの部分を占めるのかによりますので“結構”というのは曖昧な表現で正確性はありません。逆に「PCが使えないと困る」と言われたとしても、「グラフ作成までは普通に使えないと困る」というレベルもあれば、「グラフまでは求めていないが普通の入力も出来ないのでは困る」という意味のレベルもあります。“使えないと困る”の水準判断がこれまた曖昧で正確性がありません。オフィスタではPCについては企業さまに事前にお仕事内容を聞いて、PCでどのような作業をする頻度が高いのかをできるだけ詳細にヒヤリングするようにしています。またスタッフのみなさまには、漠然としているPCスキルという概念をはっきり目に見える形で企業さまに伝える工夫をしています。
なお、PCが“使える”かについて両者の水準が互いにマッチしているかどうかの正確な線引きは難しいですが、入力スピードが一つの目安になることがあります。入力スピードが早ければ機能が使えるのかというとそういうわけでは決してありませんが、少なくともPCに慣れ親しんでいるかどうかの判断基準を測る第一段階はスピードです。新聞でも雑誌でも構わないので15分間~30分間で何文字打てるか試していただいたり、家にいながらPCチェックができるサービスもオフィスタでは提供していますので、もしご自身のPCスキルを測りたい場合は人事管理部までお気軽にお申し付けください。また登録をいただいているスタッフのみなさまにはオフィスタの提携PCスクールでご自身のレベルにあったカリキュラム・コースをプロの講師から直接受講できるなどのサービス(有料)もしておりますのでスキルアップを目指したい方は就業の有無に関わらずお問い合わせください。
ただ、ご安心していただきたいのはエクセルにしてもワードにしてもその機能は際限なくありますので、その全ての機能を習得している方はそうそういませんし、その必要もありません。要はその職場でのお仕事で最低限必要な必須機能は何なのかを拾い上げ、その機能は最低限マスターすることが鍵だと思います。そういう意味ではワード・エクセルが“使える”というのは何も全ての機能が使えるということではないので、PCが苦手な方でも克服するのは険しい道のりでは決してないということです。PCスキルは短期集中で一気にスキルアップも可能ですので、苦手意識は捨てて頑張っていただきたいと思います。