人が怖いと感じるあなたへ~どうして怖さを感じるのだろう?~ | 恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス

人が怖いと感じるあなたへ~どうして怖さを感じるのだろう?~

皆様、こんにちは♪
いつもお読みいただいて、ありがとうございます。
カウンセリングサービス三枝みきです。
 
毎週火曜日の【恋と仕事の心理学】は、「うまくいくコミュニケーション」というテーマで、中村きよのカウンセラー、樋掛豪カウンセラー、吉村ひろえカウンセラーと、三枝みきの4人で担当しています。
 
今週は私、三枝みきの担当です音譜
どうぞよろしくお願い致します。
 
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あなたは「人が怖い」と感じることはありませんか?
 
また、そこまではっきりと意識はしていなくても、「人前に出るのが嫌」とか、「知らない人と話すのは苦手」とか、「大勢の人が集まる場には積極的に行きたくない」というように感じていらっしゃる方は、案外多そうです。
 
ご本人が意識しているかどうかは別として、そういう気持ちの裏側に、「人が怖い」という怖れを抱いている、ということは往々にしてあるようなのですね。
また、心理学的なことを言うなら、本当は皆、どんな人であっても大なり小なり、他人に対して「怖れ」という気持ちは持っているようです。
 
今日はそんな、「人が怖い」という気持ちにフォーカスしてみたいと思います。
参考にしていただければ嬉しいです。
 
 
さて、ではなぜ私たちは「人が怖い」のでしょうか?
端的に言うなら、それは私たちが周りを「敵」だと認識しているからです。
 
「人か怖くて外出できない」というような、かなり大きな「怖れ」を持っているケースでも、「知らない人と話すのは出来れば避けたい」というような「怖い」と自覚しないような「怖れ」を感じている場合でも、基本は同じです。
 
前者の場合は直接的に「周りの人に攻撃される、傷つけられるのでは」という怖れを感じている状態なので、分かりやすいかと思います。
なので後者の場合について、これから分かりやすく例を出して説明させていただきますね。
 
例えば私もそうだったのですが、「知らない人と話すのはすごく疲れるから」という理由だったとしましょう。
 
私の場合は、「知らない人と話すのは、気を遣ってしまってすごく疲れ」ていたのですが、それは「気を付けて接しないと、私は嫌われるかもしれない」と感じていたから、でした。
もちろんそこには、「私は無神経で、空気が読めないから、気を遣っていないと、人の気に障ることを言ってしまう」などという思い込み(自己嫌悪)があったから、という側面もあります。
 
でも、ここで気が付いて欲しいのですが、こういう想いを感じている人は、目の前の人を良く知りもしないのに、勝手に「自分を傷つける人、嫌う人」と決めつけてしまっているともいえるのですね
 
もちろん、本当にそうなる場合もあるかもしれません。
でも、なかには「この人、面白いなあ」と興味を持って、好きになってくれるような人もいるかもしれないのです
それは、お話してみないとわかりませんよね
 
もう一つ、分かりやすい例を挙げてみますね。
 
例えばあなたが夜遅く、帰宅したとします。
深夜、薄暗い街灯しかない夜道を一人で歩いていると、後ろから足音が聞こえてきました。
あなたは急に怖くなってしまいます。
「後ろから来た人から、いきなり襲われたらどうしよう?叫び
 
実はこれ、私が若いころの実話です(笑)。
今はあまり無いですが、昔の私はものすごく怖がりでした。
(もちろん、そういう事件は今までもありましたし、まったく怖れを抱かずにいるのも無理だと思います。)
 
でも逆の立場に立って考えてみたらどうでしょうか?
 
深夜、目の前を若い女性が一人で歩いている。
たまたま、おんなじ方向に帰ろうとしているだけなのに、その若い女性があなたを、心の中で強盗や痴漢、果てはホラー映画の殺人鬼のように思って死ぬほど怯えているとしたら?
 
まあ、面と向かってそういう扱いをされたわけではないですが、それってある意味、失礼な話ですよねあせる
でも「人か怖い」と感じているとき、私たちが心の中でしていることって、こんな感じなんです(笑)。
 
もちろん、過去にいじめを受けたとか、誰かにひどく傷つけられたとか、裏切られたなどつらい経験をされたりしたら、周り中の人が怖く見えてもそれは仕方のないことです。
(そういう経験のある方が、そういうときに感じる怖れはもう衝動のようなもので、理屈じゃないです。メカニズムとしては同じ部分があっても、こういう場合は克服するのには時間もかかるでしょうし、じっくりゆっくり、取り組んでしかるべきものです。ただ、仕組みとして知っておいていただけたら、と思います。)
 
また例えば、あなたが一匹のワンちゃんわんわんと出会ったとします。
人懐っこい仔犬が可愛く尻尾を振って寄って来てくれたら、「この子、可愛いなあラブラブ」って撫でてあげたくなりませんか?
逆に、その仔犬が歯をむき出しにしてウーウー唸ったり、キャンキャンすごい声で吠え掛かってきたら、少なくとも噛みつかれる怖れや怒りむかっは感じても、撫でてあげたいとは思えないのではないでしょうか?
 
目の前の人に対して「愛」を感じて表現するか、「怖れ」を感じて距離をとるか、それはあなた次第です。
でも、もしあなたが誰かの前で「あなたは私を傷つけるんじゃないの?」と怖れを感じるのではなく、「あなたは私を愛してくれる人でしょう?」と感じられるなら、屈託のない微笑みを浮かべてその人の前に立てるなら、人は本来なら、あなたを嫌うことは出来ません。
 
赤ちゃんやペットの動物を腕に抱いているとき、私たちが感じられるのは、私たちを信じ切ってくれている、委ねてくれている、彼らからの信頼だと、私は思います。
そんな風にされたら、大抵の場合はもう降参するしかないですよね。
 
人を怖れるのではなく、愛してゆく――、そうすると世界は変わります虹
自分の住むこの世界を変えてゆくのは、私たち自身です。
それは誰であっても、私自身も同じです。
ひとり一人、難しいかもしれませんが、それぞれで一歩ずつ、ゆっくりと、取り組んでいけたらいいなと願っています。
 
ピンク薔薇赤薔薇ピンク薔薇赤薔薇ピンク薔薇

 

お読みいただいて、ありがとうございました。
少しでも参考になれば幸いです。
 
あなたがコミュニケーションを楽しめますよう、応援していますね音譜虹

来週は中村きよのカウンセラーがお送りします。
どうぞ、お楽しみにラブラブ