ホスピタリティの専門家 濱野まさひろのブログ -3ページ目

ホスピタリティの専門家 濱野まさひろのブログ

北海道流のホスピタリティ=「なまらあずましい」を探して

【ホントのホスピタリティの意味】

「え?心を込めたサービスでは無いの?」と思われる方も多いかもしれませんが、実は本当のホスピタリティの意味はちょっと違います。

この誤解が、ホスピタリティ向上の弊害につながっているケースもあります。

では、ホスピタリティとは何かを「起源」「語源」「概念」の観点から詳しく見ていきましょう。

 

【起源〜異人歓待】

ホスピタリティの起源は、「異人歓待」という風習にあります。

紀元前の昔から、共同体を訪れた異邦人に対して飲食や宿泊を提供し、温かくもてなしました。

この習慣は、お互いの危害を加えないことを確認し合い、連帯感を醸成させ異文化交流を促進する重要な役割を果たしてきました。

これにより、お互いの共同体の文化交流が図られたのです。

 

【語源〜客人の保護者】

次に、ホスピタリティの語源はラテン語の「hospes」に由来します。この言葉には、「ホスト」と「ゲスト」の両方の意味が含まれ、「主人と客人とが同一の立場に立つ態度を保つ」という意味が込められていました。

つまり、「ホストとゲストが同じ立場」で対等に接することがポイントとされていたのです。

元々の意味は「客人の保護者」であり、それが「ホスピタル」や「ホスピス」、「ホテル」といった派生語に発展していきました。

 

【概念〜サービスとの違い】

そして、ホスピタリティの概念は「サービス」との違いを明確にします。

サービスの語源は「サーバント」つまり「奴隷」であり、これは上下関係を意味します。

一方、ホスピタリティでは「ホストとゲストが同じ立場」で対等に接することが重要視されています。

ホスピタリティの精神は、相手と共感し、思いやりのある心で接することにあります。

 

【結論】

ホスピタリティは古代から続く異文化交流の中で生まれた、相手を思いやり、共感する精神を持つことが重要な価値です。

その語源からも、ホストとゲストが対等の立場であり、心を込めた歓待と保護の精神が根底にあることがわかります。

私たちの日常においても、ホスピタリティの精神を大切にし、異文化交流を通じて相互理解を深めていくことが求められているのです。

 

 

ホスピタリティの真の意味に気づくことで、私たちはより包括的で共感に満ちた社会を築いていけるでしょう。

心温まる歓待と共感の精神を持って、異文化交流を楽しんでみてはいかがでしょうか。

それが、より豊かな人間関係や社会の創造につながることでしょう。

 

先日、新宿観光案内所の素晴らしい活動が紹介されていました。

一日400人以上の外国人観光客からの、さまざまな相談に親身に対応しているのです。

不勉強で知らなかったのですが(検索してもあまり情報が出てこない)こんなに素晴らしい観光案内所があったのかと感銘を受けました。

 幾つかエピソードを紹介すると…。

 

【1:ラクトースフリー牛乳が欲しい】

オーストラリアからのご夫婦が新宿観光案内所を訪れ、女性が日本ではあまり一般的ではない、ラクトースフリー(乳糖が含まれない)の牛乳を探していました。

新宿観光案内所のスタッフは、近くのスーパーマーケットに一斉に問い合わせをし、5分後女性が求める商品を見つけ出したのです。

さらに、女性が胃腸のトラブルを抱えていたことを知り、胃腸薬を勧めるなど、細やかなアドバイスも行いました。

お店で困らないよう日本語のメモ付きで。

オーストラリア人女性は大変感激し、「彼らはよく調べてくれて助かった」と喜びました。

 

【2:春なのに心霊ツアー希望】

新宿観光案内所に訪れたオーストラリア人男性が、夏でもないのに心霊ツアーを希望しました。

「夏なら沢山あるのに」スタッフは初めは困惑しながらも、男性のリクエストに応えるために探索を開始。

スタッフ総出で探す事10分後、東京の下町で怖い話や民話が聞ける「恐怖の東京下町心霊ツアー」を提案しました。

この幽霊ツアー、怪談の専門家と一緒に怖い話や民話を聞きながら、日没後、浅草の墓地やお寺などを巡ります。

オーストラリア人男性はこの提案に喜び、「他の案内所では見つけられなかった」と感謝の気持ちを述べました。

 

【3:宝くじ】

ある日、タイ人男性が日本の宝くじを持ってきました。

彼は持っている宝くじが当選しているかどうかを知りたかったのです。

スタッフはタイ語が堪能なメンバーと相談し当選番号を調べてあげました。

当選していたのは結局100円でしたが、男性はスタッフの親切な対応に感謝し、「ここは他の場所よりもはるかにサービスが良い」とコメントしました。

 

【4:かばん紛失】

ある日、焦った様子のイタリア人男性が「新宿観光案内所」に駆け込んできました。

彼は大切なかばんを紛失してしまったというのです。

自分のかばんをコインロッカーに預ける際にお金を払い忘れてしまったため、戻ってみるとかばんがなくなっていたのだそうです。

スタッフはコインロッカーの管理会社に電話しました。

すると、5分後に管理会社のスタッフがかばんを持ってきました。

どうやらコインロッカーの鍵が掛かっていなかったため、中に入っていたかばんを管理していたようです。

男性は安堵し、「そう、そう!それ!」と喜びました。

男性は感謝の気持ちを伝え、「案内所の人たちがいなかったら、僕はきょう、ここにいません。本当に感謝しています」と語りました。

 

 

モットーは、どんな相談にも、簡単には「NO」とは言わないことだそうです。

「難題や質問もたくさんいただくので、そういったことにも代替案をしっかりお伝えしています」とのこと。

そのため新宿観光案内所は、観光客のニーズに応えるために常に努力しており、多くの人々から高い評価を受けているのです。

一日に400人以上、月に1万人も訪れる観光案内所で、それが実現できるのが凄い事だと思います。

こんな観光案内所が各地域にあったなら、観光の地方分散化も進みオーバーツーリズムの対策にもなると思うのです。

 

 

観光案内所におけるホスピタリティの効果としては以下の内容が挙げられます。

 

 1.観光客の満足度向上

初めて訪問する観光地に到着した時、最初に訪れるのが観光案内所ではないでしょうか?

最初にコンタクトする観光案内所でホスピタリティを発揮することによって観光客の満足度を向上させます。

丁寧な対応や親切なサービスにより、観光客は安心感や信頼感を得ることができるのです。

また、的確な情報提供によって観光客のニーズに応えることができます。

これにより、観光客はより充実した旅行体験を得ることができ、更に満足度が高まります。

 

 2.観光地のイメージ向上

ホスピタリティの発揮によって観光案内所が良好な印象を与えることで、観光地全体のイメージ向上につながります。

観光客が観光案内所から受けたサービスや対応に満足し、その情報を口コミやSNSなどで広めることで、他の人々にも良いイメージが伝わっていくのです。

これにより、観光地の認知度や評判が向上し、観光客の増加やリピーターの獲得につながるでしょう。

 

3.地域経済の活性化

案内所で紹介された場所や飲食店には高い確率で訪問し消費行動が発生します。

もしすべての観光客に求めている情報を紹介することができたなら、機会損失がかなりの割合で減少します。

逆にいうと紹介しないと何も生み出さないのです。

これは大変重要なポイントです。

なぜなら観光業の目的は

観光資源を活用し、観光客のニーズに対応した財やサービスを提供することで、対価として経済的な利益を得ること

だからです。

 

ホスピタリティの発揮によって観光客の満足度が高まり、観光地のイメージが向上することで、地域経済の活性化に寄与するのです。

 

また、良い観光体験をした観光客が口コミやSNSでその地域を紹介することで、観光客の誘致にもつながるでしょう。

これにより、地域の経済振興にプラスの影響をもたらすことができます。

 

 

他の地域の観光案内所が新宿観光案内所のようなホスピタリティを実施するためには、以下のような取り組みが有効です

 

1.ホスピタリティの文化を醸成:

ホスピタリティを大切にする組織文化を醸成します。

スタッフ同士のコミュニケーションや協力体制の強化、お客様へのサービス提供に対する意識を高めるための取り組みを行います。

経営陣からのリーダーシップとモチベーションの向上も重要です。

 

2.スタッフのトレーニングと教育:

スタッフには、ホスピタリティの提供に関するトレーニングを実施しましょう。

コミュニケーションスキル、おもてなしの心構え、観光情報の提供方法など、必要なスキルや知識を習得させます。

またサービスの質を向上させるためにフィードバックシステムを導入しましょう。

観光客からの意見や要望を収集し、改善点を把握することで、より良いサービスの提供につなげます。

 

3.技術と情報の活用:

慢性的な人手不足の状態です。

デジタルテクノロジーを活用した情報提供や予約システムの導入を検討しましょう。

観光案内所内や観光名所などに設置されたデジタル案内板やQRコードを掲示し、

観光客はスマートフォンでスキャンすることで、詳細な情報や案内マップへのアクセスが可能となります。

AI技術を活用したチャットボットや仮想アシスタントを導入し、観光客との対話型のサポートを提供。

また、ソーシャルメディアやオンラインコミュニティを活用し、観光客とのコミュニケーションを強化します。

 

これらの取り組みを継続的に行うことで、他の地域の観光案内所も新宿観光案内所のようなホスピタリティを実施することができます。

 

地域の魅力を最大限に活かし、観光客にとって忘れられない体験を提供することが目指すべきです。

 

 私は数年前依頼を受けて、道内を代表する観光地を複数箇所で覆面調査を行いホスピタリティ診断を実施したのです。

ある観光案内所では、その時雨の日だったため観光案内所で 「雨天の時、楽しめるものって何かありますか?」と訊ねたのです。

帰ってきた答え「ありません」このたった一言。

 

また他の地域の観光案内所では日曜日で案内所に沢山の観光客がいるにも関わらず、スタッフ全員が奥の事務室に籠もっている状況で声をかけるのも憚れる状況でした。

早くこういった状況を卒業するためにも、一刻も早く上記のような取り組みを行って行きましょう。

 

 

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皆様、こんにちは!

この7月で、私のブログが開設10周年を迎えることとなりました。

これまで数多くの読者の皆様にご支援いただき、心から感謝の気持ちでいっぱいです。

本当にありがとうございます。

 

このブログは、組織のホスピタリティ向上を主眼に、幅広いテーマについて情報を発信してまいりました。

 

このブログがキッカケで、これまで数多くの企業や自治体職員の皆様にご利用いただき、それにより多くの方々が成長や成功に向けて一歩踏み出すお手伝いができたなら幸いです。

 

私自身もこの10年間営業活動を一切行っておりません。

このブログと口コミだけで研修オファーを頂いてきたのです。(アドバイスしてくれたF社長には感謝しかありません!)

 

 

 

コロナ禍以降のここ数年少し更新頻度も減ってしまいましたが、

この10年の節目を機に感謝の気持ちと共に、これからもより充実した内容をお届けするため、

さらなる努力を重ねてまいります。

 

今後の展望としては、今までの実践的なビジネススキルやリーダーシップのノウハウを提供するだけでなく、

最新のトレンドやホスピタリティ溢れる宿や飲食店なども、今よりもゆるい感じでご紹介していきたいと考えています。

 

引き続き、ご愛読いただけますと幸いです。

 

心からの感謝を込めて、これからも皆様のお役に立てるブログを目指して邁進してまいります。

 

どうぞよろしくお願いいたします。

 

先日は人事院北海道事務局様のご依頼で中堅係員研修でした。もう3年目になります、ありがとうございます。終了後は、こちらも3年ぶりに札幌で一番激安の居酒屋へ。ビール2杯ハイボール2杯レモンサワー1杯と写真のつまみ以外に手羽先とハムカツで合計2200円!

イントロダクション: 

こんにちは皆さん。現在のコロナ禍において、「批判」という言葉がしばしば使われますが、その意味について混乱や違和感を抱くことがありますよね。

実は、「批判」と「非難」、「誹謗中傷」という言葉には明確な違いがあります。

本記事では、これらの言葉の意味を正しく理解し、建設的な対話を促進する重要性について考えていきましょう。

 

本論: 

現在の日本では、メディアを含めて「批判」と「非難」、そして「誹謗中傷」が同じような意味で使われていることがありますが、実際にはそれぞれ異なる意味を持っています。

  • 「批判」の定義:

    • 物事の良いところと悪いところをはっきり見分け、検討を加えて判断・評価すること。
    • 人の言動や仕事の誤りや欠点を指摘し、正すべきであるとして論じること。
    • 相手へのリスペクトがあり、根拠があり、建設的な対話や改善を促すものとなる
  • 「非難」の定義:

    • 人の欠点や過失などを取り上げて責めること。
    • 周囲の人間が一方的に過失を責める際などに使用される。
    • 欠点や過失を指摘すること自体は批判に含まれるが、非難はより責める意図が強く、攻撃的な要素があります。
    • 建設的な議論や改善を促すよりも、相手を責めることが目的となる傾向があります。
  • 「誹謗中傷」の定義:

    • 他人を悪く言うことやそしること。
    • 根拠のない悪口を言いふらして他人の名誉を傷つけること。
    • 相手へのリスペクトが欠け、攻撃的であり、悪意を持って行われます。
    • 誹謗中傷は単なる批判や非難ではなく、相手を傷つけるために行われる行為であり、建設的な対話や改善を全く意図していません。

このように、「批判」と「非難」「誹謗中傷」は異なる意味を持ちます。批判は建設的な対話や問題解決を促すものであり、相手を尊重しながら根拠のある意見を述べることが求められます

また「非難」と「誹謗中傷」は批判とは異なる性質を持ちます。非難は批判に含まれるが、より責める意図が強く、攻撃的な要素があります。一方、誹謗中傷は相手を悪く言いふらすことで名誉を傷つける行為であり、相手へのリスペクトや建設的な対話を全く意図していません。

 

このように、批判・非難・誹謗中傷は全く異なる意味を持つ言葉です。しかし、SNSなどを見ると、その境界が曖昧になっているという声が聞かれます。

私は「批判」とは、相手を尊重し根拠のある言葉で発せられ、建設的な対話を促すものだと考えています。

一方、根拠のない攻撃的な言葉は「非難」であり、ただの悪口や中傷は「誹謗中傷」です。

批判には相手に対するホスピタリティがありますが、非難や誹謗中傷にはそれが欠けています。

 

例えば、○○えもんさんの発言には「コロナが怖いなら行かなきゃいいだけだろボケ、頭悪すぎて笑う」という発言は攻撃的な要素が含まれています。このような発言は単なる非難や誹謗中傷に過ぎず、建設的な対話にはなりません。

 

私たちは会社や家庭の中でも、批判・非難・誹謗中傷の意味を理解し、意識してコミュニケーションを行うことが重要です。

特にチームビルディングにおいては、相手を尊重し、根拠のある言葉で対話を進めることが大切です。

また、日本において「批判は悪いこと」という風潮が広まっていますが、これは危険な考え方です。先日のある国会議員の「批判なき政治を目指す」という発言がアメリカのメディアで話題となり、日本人の「批判」に対する誤解を浮き彫りにしました。正しい意味を理解することで、より前向きな対話ができるようになるでしょう。

 

 

結論: 

「批判」と「非難」「誹謗中傷」は全く異なる概念であり、それぞれに意味の違いがあります。私たちは相手を尊重し、根拠のある言葉で対話を進めることが重要です。批判はネガティブな意味を持つ言葉ではなく、建設的な議論や問題解決の手段です。日本人全体が批判と非難の意味を正しく理解することで、より良い対話と社会が築かれることを願っています。自分自身も言葉の使い方に気をつけつつ、建設的な批判を行っていきましょう。

 

旧永山邸(正式名称は旧永山武四郎邸及び三菱鉱業寮)を管理運営されているスタッフの皆様に研修を行いました。

 

ホスピタリティやクレーム対応など、もう何年も研修を担当させて頂いています。

 

今回はほとんど新しいメンバーに変わりましたので、

改めて接遇マナー研修をというオーダーでした。

 

そこで旧永山邸に相応しい接遇とは何かを一緒に考える場にしたいと考えたのです。

 

まず旧永山邸を運営管理する目的を皆様と一緒に確認し

昔と現在の文化施設が求められる役割の変遷をお伝えしました。

 

 

ざっくり言うと

以前の文化施設は地域教育の下支えや文化保全・継承が主な目的でした。

しかし現在では上記に加えて、

地域観光やコミュニティのための重要な拠点

としての役割が大きいのです。

 

ということは、

来館者を増やすことも重要です。

新しい企画を考案し効果的に発信していくこと、

そしてスタッフ全員がCS(顧客満足)思考を持ち接遇にあたることがミッションになるのです。

 

目的を理解していただいた上で、通常の小売業やサービス業と文化施設の接客の違いを考えながら

自分達で旧永山邸ならではの接遇マナーを話し合いで決定し、それを持続させる手段を決めることにしました。

 

私が経験してきた百貨店やホテルでの接遇方法やマナーをロールプレイをしながら

話題提供しました。

その上で話し合いしていただいたのです。

 

 例えば基本接客用語

小売業で通常は「いらっしゃいませ」ですが

無料観覧できる文化施設では

「おはようございます」「こんにちは」などの挨拶が良いのでは?

「いや玄関先でお会いした時はいらっしゃいませの方が自然で良いのでは?」といった具合です。

 

 スタッフの皆様が組織の目的とミッションを理解

それに合わせた接遇スタイルを自ら決定することで

納得して取り組むことができるようになります。

 

納得した行動は継続につながります。

継続されるとそれが良い組織風土になるのです。

組織風土は良くも悪くも一度形成されると簡単に崩れません。

 

終了後参加者の方から

「改めて自分達の役割を考える良い機会になった」

「ただのマナー研修かと思ったら、そうではなく非常に勉強になった」と

沢山の嬉しい言葉を頂きました。

 

ということで、組織の特徴に合わせたホスピタリティ研修、接遇研修を承ります

お気軽にお問い合わせください!

 

前回の質問は

そもそも「クレーム」とは、なんですか?

でした。

 

研修でもそう質問すると、ほとんどの方が

「苦情のことです」

と答えられます。

 

ホントにクレームは苦情なのでしょうか?

 

実はクレームと苦情は違うのです。

 

クレームは英語のclaimからきています。

本来の意味は、

主張する

です。

 

クレームとは

本来得られるべきメリットを受けられなかった時の

正当な要求と主張

 

客観的側面が強いのです。

 

 

では苦情は英語でなんと言うか?

complainです

ラテン語の「共に嘆く」という意味が由来で

現代では

不平不満を言う

愚痴をこぼす

という意味で使われるようになりました。

 

不満足に対する 感情的・主観的側面が強いのです。

 

そして…

「クレーム」が対応のまずさで「苦情」に変化します!

 

だから…

クレームは初期対応が最重要なのです!

次回から初期対応にポイントについてお伝えします。

 

 

*余談ですが「クレームを処理する」という言い方は絶対ダメ!

「クレーム対応」という癖をつけてください

 

ましてやお客様の前でクレーム、苦情という言葉は使ってはいけません。

ある自治体の例で、市民からの電話で保留にせず「○○さん苦情の電話です」とやってしまい、

大苦情になったことがあります。

 

 

 

 

 

前回の続きです。

私が沢山のクレーム対応で学んだことが3つあります。

 

①クレームの要因の中には、他の顧客にとって顧客満足の要因となる事も多いこと

 

⇒サービスはお客様の価値観や求めていることで真逆に作用してしまうということです。

 

例えば親切なスタッフでも、しつこく接客されたとクレームが入ったことがあります。

指導して少しゆっくり見てもらうようにしたら

今度は接客してくれないとクレームが入ったのです。

 

だいじなのは、お客様一人一人に対応を変化させること。

 

 

 

 

 

要するにお客様毎に対応を変化させるホスピタリティスキルを向上させることは、クレームを未然に防ぐことにもなるのです。

 

②クレームは逃げたら追いかけてくる

 

⇒人間ですからクレームが発生して「わーい、やったクレームだ嬉しいな♪」という人は少ないと思います。

研修でよく「クレームは宝物」と言われていることも多いようですが、どちらかというと嫌な事象でしょう。

人間は嫌なことから早く逃れたいという心理が働きます。

結果おざなりな初期対応で逃げてしまいがちになるのです

そうするとより大きな二次クレームとなって追いかけてきます。

 

③クレームが100あれば、100の対応方法

①と②にも関連しますが「このクレーム前回も似たようなことがあったな、じゃあ今回も同じ対応にしよう」とやると、お客様から「そんな事を求めているのではない!」とお叱りを頂きます。

クレームは一つ一つ微妙に違います

そしてお客様が求めるものも一人一人ちがうのです。

 

結局クレームが発生したときは真摯な対応が最重要なのです。

だからこそクレーム時の真摯な対応のスキルやノウハウの蓄積が必要になります。

 

 

ここで質問です。

 

いまさらながら…

「クレーム」ってなんですか?

この言葉にどんな印象を持ちますか?

 

次回までに考えてみてください。

 

 

 

ようやく少しづつ日常が戻ってきました

私のブログもホスピタリティのスキルやマーケティングの話題で、またゆるゆる再開していきます。

 

ホスピタリティのスキルを最大限発揮する場面

イレギュラー対応です。

 

 

レギュラーな対応はマニュアル通りにできればOK。

機械でもロボットでも変わりません。

しかしイレギュラーな事象となると、そういうわけにはいきませんよね。

 

そしてイレギュラー対応のなかでも

最重要なのが「クレーム」対応です。

 

そしてコロナ禍から現在、クレームが非常に増加しているといいます。

おそらくコロナ禍で長期間続いた行動制限によるストレスのはけ口になっているのでしょう。

 

 

 

私は百貨店→ホテルと非常にクレームの多い業界で25年以上勤務してきました。

 

特にホテルの支配人をしていた頃はほぼ毎日がクレーム対応に追われてきました

 

その中で今だに印象に残っている2つの事例をご紹介します

 

登別の温泉ホテルに着任してすぐ、市の除雪車が源泉の配管を壊してしまい

一滴の温泉も出なくなったのです。

このときは震え上がりました。

 

その日は週末、250室が満室です。

全国から名湯登別温泉に入浴するのを楽しみにしてくるのです。

 

行った対応は

  ①周辺温泉施設へ事情を説明し、入浴を依頼

  ②お客様をその施設へピストン輸送

  ③お客様へ無料宿泊券発行してお渡し

  ④それでもご納得頂けないお客様にはお部屋で土下座

 *お部屋が和室なので、謝罪すると必然的に土下座になってしまうのです

 

 

 

 

またこんな事もありました

 

•先週宿泊したが、露天風呂で妻が痴漢にあった。

  起きた事実は変えられないので、今後発生しないよう風呂を覗かれない形に改装し、

写真に撮って送りなさいというものでした。

  すでに帰られている大阪のお客様で何度も謝罪や色々なご提案をしたのですが、

ご納得いただけず社内だけではなく、

観光協会迄クレームが入るようになってしまいました。

 

半年以上経ち、お手上げの状態になったのですが

  ホント偶然、ホテルに改装予定が入り、改装後写真送付して解決することができました。

なんと解決まで2年かかったのです。

 

ちょっと話しは逸れますが…

百貨店=小売業のときより、サービス業のほうが対応は難しいと感じました。

 

小売業は最終的には返品や交換といった商品を媒介として解決することがほとんどでした。

しかし、形のないサービス業でのクレーム対応はそれがありません。

最後、「時間を返せ」と言われれることがあります。

家族が一緒に休日を取れるよう調整して、朝から交通機関に乗り込み長距離移動を行い

ようやく辿り着いたと思ったら温泉に入れない?時間を返せ!

ということになりますよね。

だから商品を媒介しないクレーム対応は納得頂くのが難しいと実感しました。

 

 

 

私が本当に無数のクレーム対応事例から学んだことが3つあります。

 

①クレームの要因の中には、他の顧客にとって顧客満足の要因となる事も多い

  

②クレームは逃げたら追いかけてくる

  

③クレーム100あれば100の対応方法がある

 

 

次回、この話題から続きをお伝えしていきます。

 

シルバーウィークもサウナ三昧でした。

写真は今年宿泊三回目の定山渓万世閣ミリオーネです。

サウナは素晴らしいし、ビュッフェも美味です♪

領収書貰うとき「簡単な漢字の方でいいですよ」と伝えると、「社長が同じ名前なんで書けないと叱られます」というやり取りもお約束ですw

 

 

<必ずリアルなホスピタリティの価値が見直される>

 前回①でお伝えしたように、コロナ禍でお客様とのホスピタリティの大前提は崩れてしまいました。

 

今後ウイズコロナの時代、恐らく多くのサービス業は更なるオンライン化、もしくは省人化無人化が進み、AIやロボットの活用を今まで以上に取り入れるでしょう。

 

しかし、必ずリアルなホスピタリティの価値は(今まで以上に)高いものになります

 

競合他社との大きな差別化要因になるのです。

今回はその理由を考えていきたいと思います。

 

 

 

 

<信用と信頼の違いとは>

 

結論を言うと、一番の理由は

リアルなホスピタリティからしか

顧客の「信頼」を得ることができないからです。

 

「いやいや、オンラインや通販でも商品を売ることはできているし」、

といった声が聞こえてきそうですね。

 

この説明をする前に「信用」と「信頼」の違いを説明します。

 

英語で信用は(credit)です。

  信頼は( trust)です。

 

信頼関係とは言いますが信用関係とは言いません。

信用取引とは言いますが、信頼取引とは言いません。

信頼を裏切ったと言いますが、信用を裏切ったとは言いません。

 

「信用」とは客観的で物質的なものです。

 

「過去」の実績や成果物から生まれます。

片側が一方的に判断しますので主従関係が発生します。

 

かたや「信頼」は主観的で精神的なものです。

 

互いに信頼し合う、相互関係があります。

「未来」を信じて頼むのです。

 

但し「信頼」のためには前提としての「信用」がベースに無いとなりません。

 

気が付かれた方も多いでしょう。

 

「信用」の部分を「サービス」に、

「信頼」の部分を「ホスピタリティ」に言い換える

私が今までさんざんお伝えしてきた

サービスとホスピタリティの違い

説明してきた内容とほとんど同じなのです。

 

我々が通販やオンラインで商品を買うのは

信用を得る所までは可能だからです。

 

しかし生涯顧客を生む「信頼」までは構築できません

 

そしてリアルなホスピタリティを行うことでしか

信頼を醸成することができないのです。

それは何故でしょう?

 

ウイズコロナ時代にこそ必要なホスピタリティ③に続きます。

 

 

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<サービス業における大前提が崩れた>

 

しばらくぶりの更新です。

なかなか書くことができませんでした。

 

なぜなら、私はホスピタリティの普及がサービス業のみならず、世の中の人と人との関係性が良好なものに変わると信じて活動してきました。

 

しかしコロナ禍で一変してしまったのです。

 

 

先日久しぶりに百貨店へ買物に行きました。

入口で検温されます。

アルコールで手指消毒を促され、ようやく入店を許可されます。

 

スタッフもマスクとフェイスシールドが着用され、

カウンターと客の間はビニールで分断されているのです。

 

もちろんこれらは、感染防止のために不可欠な行為です。

 

しかしホスピタリティの観点から考えると大変なこと。

お客様ウェルカムの姿勢ではないのですから。

 

店がお客様を選別し、許可したものだけが入店できる場となったのです。

 

しつこく言ってきましたがホスピタリティの起源は紀元前から始まるHospitalis=異人歓待です。

敵かもしれない見知らぬ異人を、客としてウェルカムな姿勢で歓待することから始まっています。

だからお互いに危害を加えませんと表現する必要性があるのです。

 

実際異人が家に入る際、危害を加えませんと宣誓して入ったそうです。

 

また日本では接客時にスタッフは前で手を組みますが、多くの店では左手で右手を隠します。

これは利き手を隠すことで‘あなたに危害を加えませんという表現です。

 

しかし先程述べたような現在サービス業で行っていることは

客はもしかしたら店に危害を加えるかもしれない存在と

お客様に対し表現していることに等しいのです。

 

いきなりビハインドの状態から、お客様と関係性を構築せなばなりません。

 

ホスピタリティの大前提が崩れてしまったのです。

 

(次回に続きます)