ネットニュースからの考察~子どもたちの文章力について、思ったこと・感じたこと~ | 文字のチカラは、あなたのチカラに。

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愛知県西尾市を拠点に活動するライター『オフィスリバーイン』代表・川内雅樹のブログです。

こんにちは!

『文字のチカラは、あなたのチカラに。』のキャッチコピーでおなじみ、愛知県西尾市で広告制作をしているオフィスリバーイン代表の川内です。

 

7月に入りました。

今年の上半期はコロナ禍の自粛ムードの中で、何もしない時期が長かったこともあり、あっという間の半年が終わってしまいました。

 

さて、先日ネットニュースで気になる記事を2つ見つけました。

 

 

まず1つ目。

『子どもたちの文章理解が大ピンチ。どうすれば読解力を高められるのか』(日本教育新聞)

https://www.kyoiku-press.com/post-205503/』

 

 

経済協力開発機構が2015年に72の国と地域で実施した15歳対象の学習到達度調査で、日本の読解力ランキングが2012年の4位から8位に順位を落としました。

 

 

続いて2つ目。

『「読書感想文は必要?」国語教師の問いかけが議論呼ぶ』(ライブドアニュース)

https://news.livedoor.com/lite/article_detail_amp/18493039/?__twitter_impression=true

 

 

このニュースは、つい先日話題になりました。

現役の国語教師と思われる方がTwitterで呟いた「読書感想文は必要か」という疑問が、賛否両論を呼んでいるのです。

 

「読書感想文は強制でやらせるものではない」という反対意見から、「自分の意見を持つ訓練になるから必ず将来に役立ちます」という賛成意見まで、様々な意見が飛び交っています。

 

 

この2つの記事を読んだうえでの私の見解を、今日は記したいと思います。

 

そもそも読解力は、どの教科にも根底として必要になります。読解力が良くなると、国語以外の他の教科の成績も良くなると言われています。

というのは、読解力を身につけるということが、問題文を読むことで内容を理解し、正解を導くことができるからです。

また根本的な問題として、質問を読んでもその質問が何を聞かれているのかが分からない、ということも発生しています。何を聞かれているのか分からないから、何を答えて良いのか分からないということです。

 

1つ目の記事にも書かれているように、スマートフォンの普及も文章理解を落としている原因にもなってしまっています。SNSなどの短い文章しか目にしていないからこそ、長い文章を読むと内容が理解できないという弊害が生じているのです。

 

スマホに慣れすぎて、縦書きの文章が読みづらいという声も聴きます。確かに教科書も、国語の教科書以外は、ほとんど横書きです。小説や新聞などを読んでいない限り、子どもたちは国語の教科書しか縦書きの文章を読むことがないのです。

縦書きの文章を読む機会が減ってしまっているのも、読解力の低下になっていると思います。

 

 

2つ目の記事について、私は作文教室で子どもから大人まで教えている立場ですので、個人的意見としては、読書感想文は行うべきだと思っています。

 

読書感想文とは、あらすじやあとがきをまとめれば良いというわけではありません。その本を読んで自分がどう思ったのか、どんな考えを持ったのかをまとめることで、『自分の考えを持つ』ことができるのです。

『自分の考えを持つこと』は、とても大事なことです。私は教育現場の人間ではないので偉そうなことは言えませんが、英語やプログラミングを学ぶ以前に、もっと日本人としての国語力を鍛える必要があると考えています。

 

過去に作文教室で教えた高校生からは「大学の志望動機を書く宿題が出ているんだけど、どう書いて良いのか分からない」という相談を受けました。

大学を卒業して新卒で入社したばかりの女性からは「毎日の日報をどう書いて良いのか分からない」という相談を受けました。

志望動機や一日の日報は、その人自身がどう感じているのか、何を考えているのかが大事です。それが頭の中で浮かんでいたとしても、それを文字に起こすことができないのが問題なのです。

 

話を戻しますと、2つ目の読書感想文の記事について、本文中に「そもそも読ませる相手が明確になってないから、小中学生にとっては超絶難しい作文」という声がありました。

読書感想文や生活作文について、『読ませる相手を明確にすること』や『コンクールで賞を取るためにそれっぽく書くこと』よりも、まず根底として、書いている人自身がどう思ったのか、どう考えているのかが重要です。文章として言い回しが変でも最初は大丈夫です。

『自分の考えを文字に落とし込むこと』を、まずは目標としてやってみれば良いのです。表現や言い回しを直すのは二の次です。

 

 

子どもたちにとって『文章を書く』『文章を読んで理解する』ことは、今後の生活、特に大人になってから必ず必要になることです。

『文章力の向上』は、今から始めても遅くはありません。

これからの時代を生きる子どもたちには、もっと文章力を身につけてほしいと思います。

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『文字のチカラは、あなたのチカラに。』

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