摂食障害と窃盗症 〜『AMY』のこと(2) | 散らかる頭の中をスッキリ整理! ADHDコーチ 大阪 奈良

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思考整理アドバイザー・野中ナオミです。

 

 

昨日に続き、エイミー・ワインハウスの思い出話をします。

 

 

 

 

彼女の死から5年も経ち、往時の記憶は薄れる一方、

ドキュメンタリー映画『AMY』

かつて、決して語られることがなかった

彼女の繊細で気の毒な面に焦点を当てた作りでした。

 

だから、私たちはつい事実を美化しがちですが、

生前のエイミーは、間違いなく

「ありえないほど派手にぶっ壊れた」アーティストでした。

 

 

深酒、暴行、ドラッグ、公演キャンセルなどなど。

 

 

身体中タトゥーだらけの「今一番暴れん坊なセレブ」

ジャスティン・ビーバーを上回るほど、

エイミーはたいへんな無茶をやらかすトラブルメーカーでした。

 

当時、TVでたくさん報じられた事件の中で

私がもっとも衝撃を受けたエピソードを紹介します。

 

 

 

 

エイミーは、近所のグロサリーで買い物をしていました。

 

店には防犯カメラが設置されている上、

彼女には大勢のパパラッチが張り付いていました。

 

なのに、会計を済ませ、店を出ようとする瞬間、

 

エイミーは衆人環視の真っ只中で、

店先の商品を ひょいっ と失敬 したんです!

 

 

「いつものこと」らしく、店員は追いかけませんでした。

(彼女は常連客だから、つけ扱いにしていたんでしょう)

 

追いすがるパパラッチ達を引き連れたエイミーは、

そのまま一度も立ち止まることなく、

平然と前を向いたまま、まっすぐアパートに戻りました。

 

その時たまたまアパートの門扉が閉まりにくく、

エイミーは門扉にお尻をガンガンぶつけて強引に閉め、

建物内へと消えて行きました。

 

彼女が門を閉めるのに手間取っている間、

 

「今、万引きしたよね? ちゃんとお金を払わなきゃ」

 

などと盛んに問いかけるパパラッチの声は、最後までガン無視。

 

 

こりゃ大変だわ…。彼女は、完全にイカれてる…。汗汗

 

一部始終を見た私は呆気にとられました。

 

 

 

 

映画『AMY』の冒頭で、

彼女は10代から過食症だったと知った時、

私はハッと合点がいきました。

 

あの堂々とした万引きは、

きっと 過食症に合併した窃盗症 だったんだ!と。

 

 

 

映画によると、

エイミーの母親は「何も言えない」人だったそうです。

 

奔放な夫に浮気を繰り返された挙句、

離婚されても、ただ我慢するだけの「弱い女」。

 

だから、エイミーはやりたい放題でした。

 

母と共に捨てられたエイミーは

父親の愛情に対する強い渇望感を補償しようと

セックス依存症にもなっていた様子。

 

また、10代から抗うつ剤を服用していた、とも…。

 

「一般的な抗うつ剤は10代の若者に効果なし」という研究論文 が

 最近、英国で発表されました。)

 

 

けれど、

父親は(エイミーが大金を稼ぐ前は)放ったらかし。

母親はエイミーにしっかり治療を受けさせる力がなかった。

 

19歳のエイミーと契約したレコード会社とマネージャーも、

「大事な商品」である彼女の健康を管理できず終い。

 

カレン・カーペンターの悲劇を見ても明らかな通り、

摂食障害は「死ぬ危険がある病」なのに…。

 

 

可哀想なエイミーは、周りの大人に恵まれていませんでした。

 

 

 

 

 

エイミーの話は続きます。

 

 

 

 

 

 

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