専業主婦からスタートして⑥:奈落の底へ | 國弘隆子のブログ

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起こった出来事を受けとめながら、前向きに前進しつづける日々を綴ります

いよいよスクール初日。
夕方以降の外出なんて結婚以来、
それだけでも緊張感があるのにと
後ろ向きになりそうな気持ちをどうにか
押さえ会場へ。

受講者は30名超え。
自己紹介が終わった時点で場違いな所へ来てしまったと直ぐに後悔しました。

初心者は私ともう一人だけ。
残りの人達は
⚪⚪博覧会でアテンダントやってました
ナレーターです
フライトアテンダントです 等
華々しいキャリア

その時の萎縮していく自分を今でも覚えてます(^^;

それでも、何とか気持ちを奮い立たせ
出来は悪く毎回痛みを伴うフィードバックを受けながらも6ヶ月コースのうち
3ヶ月がたったある日、
時々講義を担当してくださっていた元NHKのアナウンサーの先生から、
今でも忘れない率直な言葉を頂きました。

「頑張りは認めます」
これだけ聞けば後の言葉はおおよそ予想がつきました。
下手なことは誰よりも自分でよく分かってましたから。

「國弘さん自身が緊張しすぎるから、目の前の人も緊張させちゃうんだよね。人前で話す仕事は向かないんじゃないかな」

頭の上から大きな石を落とされた感じがしました。

自宅までどのように帰り、
その日家族とどのような話をしたのか
全く記憶にありません。

翌日から翌週のレッスン迄の間に
これからどうすべきかを考えなきゃいけないと思うものの
最初の数日は現実を直視できず、
向き合うことが出来ずにいました。

自分の能力の低さをここでも味わう事になり、スクール入学以前よりさらに自信をなくしました。

止める、止めないと1日の中でも
何度も結論が変わりました。

そして、心の中は大嵐の1週間を過ごしたのち、
受講を続ける選択をしました。

続ける決意をした理由は
ひとつめは受講料です。
専業主婦の私にとって支払った額は大金でしたから、とりあえず全部受けなきゃと思いました。

ふたつめは、
自信がなく、何の能力もないから学び始めたのに、ここで止めてしまったら、
自信の無さを上塗りすることになるから、
下手でもいいから終わりまで続けようという思いでした。

上手くいかなくなったら逃げ帰って来る母親に育てられたら子どもも、
さぞかし迷惑だろうという思いも大きく、
能力はなくとも親として恥ずかしくない自分でいたいとも思いました。