気合いだけで上手になるはずもなく、
上達していく仲間を目の前にして、いつまでも同じ場所に留まる自分を卑下する時間が続きました。
そんな時間の中で
経験も能力もないのであれば、
努力するしか方法はないのだと
いう考えにようやく至り、
家事と子育ての合間に宿題以外にも自分で題材を探し練習する毎日を過ごしました。
そうすると、5ヶ月目を過ぎた辺りから、
緊張感は相変わらずですが、
少しは余裕を持って伝えられるようにはなってきました。
初めて僅かながらも前進したかもって思えました。
でも、喜んでばかりいるわけにはいきません。
同期の経験者の人の中には
事務所から仕事を与えられる人も出始めていて、いっこうに差は埋まりません。
こんな調子で最初の半年は過ぎ去りました。
そんな頃、新聞紙上には掲載されていなかった次の3ヶ月コースがあるとの案内を受けました。
続けたって到底仕事を得られるレベルではないと分かりつつも、もしかしたらなどという甘い期待も抱いてしまったりと、スクールの思惑通りの思考のプロセスを辿る私。
結局今回も結婚前に貯めていた僅かばかりの貯金を取り崩し、継続することにしました。
同期の大半は継続していました。
バブルは崩壊していましたが、まだ余裕というか、名残があった頃だったような気がします。
鴨葱だと自分を揶揄しなしながら
この3ヶ月で目処が立たなかったら止めようとも心に決めていました。
