では三葉虫化石の続きです。

モロッコ以外にはアメリカの化石を幾つか持っていますのでそちらを紹介していきたいと思います。

北米大陸は恐竜の化石なども有名な産地がありますが、三葉虫も幾つかの州から出てきます。

 

まずオクラホマ州からファコプスの仲間、Kainops raymondi.

モロッコから大西洋を挟んでアメリカのオクラホマ州の化石がこれも状態が良いと有名で、モロッコの黒や褐色の化石に対してこちらは美しい白色の化石が産出します。

 

白色というかやや飴色の化石は他にもロシアの物が有名ですが、私は手を出していないというかロシア産はアンモナイトを中心に集めていて三葉虫にまで手が回りませんでした。

 

Huntoniatonia sp.

これはなかなか良い化石で気に入っている物です。三葉虫の形と母岩の収まりが絶妙なのですよね。

ちなみに黒とか白とかは化石の形成された岩石の色なので、三葉虫の生きていた時の体色との関連は別にありません(化石が出来る条件によっては模様であったとされる色の成分や消化器官の痕跡などが色として残るみたいですが。)

 

デボン紀の海洋は温暖で今の熱帯のサンゴ礁の遠浅の海みたいな感じだったそうで、三葉虫も現生の熱帯に生息しているエビ・カニみたいに意外とカラフルだったのかもしれませんね。

 

オハイオ州からはオルドビス紀の三葉虫でカリメネの仲間、Flexicalymene retrorsa.が出てきます。

 

ユタ州から手持ちで一番古いカンブリア紀の三葉虫、Modocia typicalis.

デボン紀のファコプスなどの立体的な三葉虫に比べると古い時代のこの種類はぺっちゃんこの体形。

 

三葉虫はカンブリア紀~ペルム紀までの古生代全体を通して生息しており大変に繫栄した生物だったのですが、末期の大量絶滅に巻き込まれて現在では直系の子孫は存在しておりません。

現生の節足動物であるエビ・カニや昆虫類のキチン質の外殻と比べて、炭酸カルシウムを含んだ鉱物質な外殻や方解石の結晶のような複眼レンズを持つ特異な生物というかカンブリア紀の不思議生物のように私なんかは感じますね。

 

最後は化石を入手した後の保管的な話を。

三葉虫は大型種では母岩を含めると30cm近くの鉱物標本で言うミュージアムサイズもあったりするのですが、私は大体10cm以内に収まるキャビネットサイズの物を集めているので鉱物と一緒に箱に入れて引き出し保管をしています。

鉱物標本と比べると退色もそれほど気にしなくて良いですし丈夫ですけど大事に取り扱いたいですね。

 

でもせっかくなので見える所に飾りたいと言う事でちょっと一工夫。

壊れやすい繊細な化石はケースに入れて飾っています。

プラケースは味気ないですし、木とガラスがいいよねと昆虫標本用の小箱がサイズピッタリで私はこれを使っています。

突起付きの三葉虫化石はケースに固定して輸送できるように母岩の裏側に固定用のボルト穴が空けられている物が多く、そのまま標本箱の裏からネジ止めで固定しています。

ネジ止めはしっかり固定したいのならワッシャとかを噛ませるといいかもしれません。

 

時間が出来たらまた化石の話としてアンモナイトとかも紹介してみたいですね。

 

ではこんな所で。

 

いい加減に先延ばしにしていた化石の話でもしてみましょう。

ブログのメイン記事としているコイン以外にも私は昆虫やら鉱物やらと色々収集しておりますが、化石もちょくちょく集めておりまして、三葉虫の化石にちょっと凝っていた時がありました。

 

ミネラルショーに行っている方なら鉱物と一緒に色々な種類の三葉虫の化石が売られているのを見た事があるのではないでしょうか。私は化石収集からミネラルショーに行って鉱物も集め始めた経緯もあったりします。

 

中でも北アフリカのモロッコの三葉虫化石が状態が良くて有名でして、国土の南側にあるアトラス山脈の辺りが古生代の海底の地層が山脈の形成で隆起したために化石産地になっているそうです。

 

海洋生爬虫類のモササウルスの歯や、白亜紀頃の恐竜化石も産出するらしくまさに化石の国ですね。

砂漠の国は化石を含んだ地層にアクセスしやすいのかエジプトやレバノンとかも化石の産地があるそうです。今は一面砂の海ですが大昔の海の生き物と関連があるのは不思議な感じですね。そういえばこれも見つけやすいのか隕石の産地でもあります。

 

と言う事で入手した化石を紹介していきたいと思います。

紹介するのは古生代のデボン紀(約4億1600万年~約3億5920万年前)に生息していた三葉虫達となります。

まずはプレーンな三葉虫といった感じのファコプス:Phacops sp.

この形のファコプスも色々いるみたいなのですが、モロコプスとかアフリカヌスとかみんな同じように見えて私には何が何だかですな。

 

デボン紀にはファコプスの仲間が大繁栄していたそうで、これから紹介する化石もファコプスやその近縁種となります。

ちなみにダンゴムシのように危険の際には丸まった防御姿勢がありまして、こんな感じに丸まったままの姿で化石が出てきたりもします。

 

Odontochile sp.

以前はZlichovaspisと呼ばれていた種類ですね。

ファコプスの仲間とかも最近は再分類されてるみたいで改めて学名を調べてみたら何か良く分からなくなってきまして…とりあえず調べきれないのはsp.ということにしてます。

 

Dalejeproetus sp.

この仲間は頭部先端の尖り具合で何種類かに分類されているみたいです。

 

Metacanthina issoumourensis.

スタイリッシュな感じでなかなかカッコ良い三葉虫。

 

Crotalocephalus sp.

膨らんだ頭部が特徴的な種類で近縁種はさらに膨らんだ姿をしております。この中には胃などの内臓器官が入っていたそうです(なんか変な気もしますが、エビとかの甲殻類も胃は頭部付近に集まっておりますしそういうものなのでしょう。)

 

Asteropyge sp.

状態の良い化石はこんな感じに浮かせた立体的な掘り出し方をしていまして、私はあまりアクロバティックな掘り出しは好きじゃないというか保管に気を使いそうで手が出ないのですが、エアツールや砂を吹き付けて掘り出すサンドブラスターで上手く細部までクリーニングした化石は見事ですね。

 

頭部の三又の突起が特徴的なワリセロプス:Walliserops trifurcatus.

こちらはロングフォークと呼ばれる突起が長いタイプで、ロングの逆で短いショートフォークもいたりします。異形三葉虫の代表みたいで人気の高い種ですね。

私の持っている化石はちょっと修復箇所が多くて頭部の破損と背中の棘は成形した後付けだと思います。塗装もされていたのでそちらは剥がして洗浄したのですが、化石のオリジナル部は70%くらいじゃないでしょうかね。

こちらは数万円くらいの入手でして、完品で状態の良いものだと十万超えてくると思いますのでお値段相応かと。

 

上記の化石達は結構お値段がする物なのですが、お安いモロッコ産化石もあります。

こちらカリメネ:calymene sp.

これだけデボン紀より古いオルドビス紀の三葉虫となり、沢山産出するようで安いものだとワンコインのリーズナブルな化石です。

実はこれ30年以上前に鉱物関係の即売会で入手した物でして、あの頃と値段も変わらないみたいなので今も現地ではドンドコ掘り出されているのでしょう。

 

という事で集めていたモロッコ産の三葉虫化石を紹介してみました。

これ以外にも全身トゲトゲだったり体中から突起が伸びたような色々な種類の三葉虫がいるのですが、私は三葉虫的な形が好きであまり異形種は集めていないので紹介できませんでした。化石収集はここの所お休みですが予算に余裕があれば幾つか異形種も入手してみたいですね。

 

三葉虫化石はモロッコ産以外にももう少しありますので、次回はそちらの紹介もしてみたいかと思いますので続きます。

 

※前回の記事は載せてみたのはいいものの、後から考えてちょっと私では判断の付かない事も含んでいる内容かと思い直して消す事にしました。考え過ぎだけで済むに越したことは無いので、見ている方々がいる所ですがすみませんでした。

 

気を取り直して、メインであるコインの話でも。今年も行ってきました東京国際コインコンヴェンション(TICC)。

しかし、土日が仕事で結局最終日の月曜になってしまったのと、直近で落札したコインがありまして用意していた予算がパーに!ちょっとだけ残りの予算をかき集めてひやかし程度に見て回る事にしました。

 

最初に見たかった国内貨として、円銀も集まったので最近ちょっと惹かれている旧五圓金貨を中心に見てみたのですが、うーん、高い。それ程高グレードは望んでいなくて、AU58くらいなら手頃な値段かと思っていたのですが見かけるスラブはどれもMSグレードなんですよね。裸か財務省ケース入りじゃないと並品は無いのですかね?

 

メイン収集の古代としては、スラブ品でW社さんの所で見たササン朝のバハラーム2世のディナール金貨が気になって、最近入手したシャープールの金貨と並べてみたいなと思ったのですが、考えてみたら私はササン朝コレクターでも無いですし、ここはぐっと我慢でATMへは駆け込みませんでした。W社さんですので残っていればセールの時のチャンスもあるでしょうし(と言っていると売れちゃうんですよね。)

残っていると言えば、バクトリアのソフィテスは去年も見かけましたけどなかなか買い手が付かないのですかね。良い物だとは思うのですが多分100万超える品でしょうし私も手が出ません。

 

で、折角来たのだし参加賞的に何か買うかと裸コインで一枚入手。古代インド・グリーク朝のドラクマ銀貨を選んでみました。

 

インド・グリーク朝 紀元前130-110年

ストラト

ドラクマ銀貨

 

ラベルではストラトとなっていますがメナンドロスの息子のストラトン1世でいいのかな?ちょっと書いてある年代が疑問なのですが、彼の若い頃は摂政が代わりに統治していたので年代は諸説あるようで良く分かりませんでした。

 

メナンドロスの後のグリーク朝は分裂の時代を迎える事になり、偉大な父の後を継いだ息子のこういう悲劇と苦労話は歴史ではよく見ますね。

 

表は良いのですが裏面のアテナの立像は打ちが悪くて何がなんだか。

 

ギリシア人によるグリーク朝でもっとも有名なメナンドロスと同じヘルメットタイプの肖像で、グレードも極品ですので手で触れるコインとしてはこれ以上ない状態かなと決定。

これを見せてもらったトレーはほとんど売れてしまって空っぽの状態だったのですが、売り切れ札の下にチラッと見たらササン朝のコインとかもあったみたいでした。金貨は我慢しましたけど銀貨だったら見たかったです。去年はダルマさんの所にササン朝いっぱいあったのですが…。

 

やはり最終日ですのでどのブースのトレーも売れてしまった歯抜けの状態でここに売れてしまった絶品があったんだろうなと、後の祭りの気分で会場をぶらぶらしてから帰宅。今度行く時はまた初日に行きたいですね(でも話を聞くとかなり混んでいたそうでそれはそれで大変そうでしたけど。)

 

という事で参加した皆様もお疲れ様でした。

ではこんな所で。