今月初めのゴールデンな週間は終わってしまいましたが、名残惜しくゴールデンな話をしてみましょうという事で手持ち最後の大型金貨、1904年の20ドル金貨です。

 

アメリカ 1904年 20ドル金貨

NGC MS62

言わずと知れた有名なアメリカの大型金貨ですね。

 

表はリバティヘッドと呼ばれる自由の女神の肖像。

 

1848年のカリフォルニアでの金鉱の発見から大型金貨の製造が可能になった事により、1849年から鋳造が始まった20ドル金貨として開拓期のゴールドラッシュの象徴のような金貨ですね。

しかし、20世紀に入った1904年ともなると西部開拓も終了しており、リバティヘッドの製造も1907年に終了してセントゴーデンズタイプへと切り替わるので今回の物はほぼ最後の方の年号。

 

ちなみにこちらはフィラデルフィアミントのタイプ3。

 

Wikipediaから、今回の金貨が作られたフィラデルフィアの造幣局。何回か建物が変わっているそうですが画像の建物自体は現在も残っているそうです。

 

同じ図柄のように見えて大まかに3種類のタイプと各地の造幣局によるミントマーク等の違いがあるそうで、タイプ3は1877年~1907年の最後の製造。このタイプは悪名高いアメリカの金回収の際もかなりの数が状態良く残ったそうで、相変わらず私の持ってる金貨は地金とあんまり変わりませんね。

 

当時の大統領であるセオドア・ルーズベルトはリバティヘッドの図柄はあまり美しいと思っていなかったようでセントゴーデンズが誕生した経緯もあるのですが、私はあんまりセントゴーデンズの方は好きじゃないのですよね。

生き物好きとしてはセオドア・ルーズベルト大統領は結構面白い方なのにコインのセンスは私とは合わなかったみたいで残念。

 

という事で現在のアメリカはずいぶん情けない国になったような気もしなくもないのですが、かつての開拓期~20世紀初頭のアメリカは私結構好きでして、流石に最近の高騰で大型金貨の入手はこれが最後と20ドル金貨を思い切って入手してみたのでした。

 

そういえば今回のNGCスラブはずいぶん古いやつでした。

NGCの解説によるとこのスラブは1997年~2000年の”Generation 7.0”になるみたいです。

一応本物のはずなのですが同じスラブで雰囲気の良いトーンのモルガンダラー銀貨辺りを見かけたら比較に入手して並べてみたいかと思います。

 

ではこんな所で。

 

はい行ってきましたTICC。

今回は例によって土日が仕事なので初日の金曜日ですね。

お昼頃に到着したらこれまた凄い人…。

 

しかしまあ古代は扱っているお店が少ないですし、スラブ品はお店価格でちょっと手が出る物が無いので裸コインでチラチラ物色。うーん良い物が無い。ローマ後期帝政のシリクア銀貨とか良いかなと思ったのですが、できればスラブ品が欲しいのでパス。

そして金貨は…おおう、クシャン朝の金貨は100万越えですか。あっササン朝のバハラームの金貨まだありましたけどお金無いです。エジプトのアルシノエのオクタドラクマ金貨は国内に結構入ってきてるのか、最近やたらとあちこちのお店で目にしますね。

 

近代の金貨も以前と比べるとさらに割高になった印象。

というかナポレオン3世の100フラン金貨が1869-Aの61で100万越えはいくら何でも高すぎる気がするのですが…お店としては仕入れは幾ら位なのでしょうかねこれ?

大型金貨の収集はちょっともう無理そうなので後は古代を何とかできればいいかなな感じですね。

 

何だか私の催事は完全に裸コインの入手先になってしまいましたね。しかし、横で見ているとスラブ買う方もいらっしゃいますし、私が気にしてないだけで古代以外は手頃なコインもあるのかな??

 

結局今回も前と同じお店でインドグリーク朝の今度は方形のドラクマ銀貨を購入。

グリーク朝と言えば方形コインが有名ですので一つ欲しかったのですよね。

 

ええと、君主はフィロキセノス?…誰これ?

 

どうもグリーク朝が分裂した末期のガンダーラ辺りを支配していた王様みたいです。この辺りは分裂して複数の王があちこちに小王国みたいに点在していて記録的にも良く分からない方たち。

 

裸コインも集まってきましたけど引き出しの中に転がしておくか、そろそろケース的な物で整理しようか保管はどうしたものやら。

今回のTICCではあまり見かけませんでしたが、裸中心で集めているササン朝の銀貨は数が集まったらそのうちまとめて紹介したいかと思います。

 

そういえば2日はJCCさんのフリマもあるみたいですけどあちらはどんな感じなのでしょうかね?いつか日程が合えばそちらにも行ってみたいです。

 

ではこんな所で。

 

週末はAWですね。私は例によって不参加ですが、アレクサンドロス大王のアテナのスタテル金貨が結構数が出ていたので欲しい方には良い機会ではないでしょうか。

という事で金貨ではありませんが女神アテナ関連の話としてアテナのテトラドラクマ銀貨の話です。

 

パンフィリア地方 シデ 紀元前3-2世紀

テトラドラクマ銀貨

AU Strike5/5 Surface4/5 

 

表面はコリント式の兜を被った女神アテナ。

ちょっとボンヤリ打ちの箇所もあるものの、全体の雰囲気というか図柄のまとまりは結構良い感じかなと入手してみました。

 

アテナというと有名なアテネ(アテナイ)のテトラドラクマ銀貨が有名ですが、そちらはアッティカ式の兜を被った姿。

古代の人もそう思ったのかは分かりませんが私は今回紹介のコリント式の兜のアテナの方が好きですね。

上記のアレクサンドロスの金貨やコリントスのペガサス銀貨、彫刻作品としてもアテナと言えばコリント式の兜を被った姿が使われているのを多く見るに大変に見栄えのするデザインですよね。

 

裏面は勝利の女神のニケとザクロの実。

 

シデはザクロという意味だそうで、果物のザクロが名産だった事から都市の名前ともなったそうです。

私は子供の頃に食べたきりで、現代ではちょっと珍しい果物といった感じと思うザクロですが、古代世界ではアジアや新大陸からの果物も無く、現代のような品種改良も進んでいなかったこともあり、ザクロやイチジクが貴重な甘味だったそうです。カルタゴのイチジクの話も有名ですよね。

 

コインが作られた都市シデはアナトリア半島のパンフィリア地方の地中海側にある都市。時代としてはアレクサンドロス大王死後のヘレニズム時代に入った頃に作られた物となります。

 

シデのコインの鋳造は前5世紀頃から初め、アケメネス朝ペルシアやアレクサンドロス大王とその後のヘレニズム国家と支配がコロコロ変わっている下でコインを作り続けており、アレクサンドロス大王のヘラクレスの図柄の物も作っています(今まで紹介したアレクサンドロス大王の銀貨も2枚がシデの物です。)

今回のアテナの図柄は前3世紀末~前1世紀後半まで作られたそうです。結構長い期間作っているので終わりの方では他のヘレニズムのコインと同じように図柄の作りが後退してかなり稚拙な見た目になってしまっていますね。

今回の物は比較的ハイレリーフな打ち出しで初期に作られたタイプの方になると思います。

 

最後はシデのアポロンの神殿。隣接してアテナの神殿もあったそうです。

 

ではこんな所で。