アメブロに昆虫記事を充実させる使命に目覚めたので何か書いてみます。

 

蜂というとスズメバチやミツバチのように集団で巣を作って生活する社会性昆虫のイメージですが、それ以外の蜂類は単独生活をしており、生態も他の昆虫に寄生して幼虫が成長する寄生蜂が大半となります(植物の葉を食べるハバチや花粉や蜜食のハナバチもいますが。)

 

中でも産みっぱなしではなく餌とする獲物を狩る狩蜂の仲間は特殊化した生態や洗練されたスタイルがとても魅力的で、ファーブルなどの研究者の方々も狩蜂に魅了された方々も多いですね。

 

大きな顎が特徴的なメガララ・ガルーダやオオキバドロバチ、ゴキブリを獲物とするエメラルドゴキブリバチ等と種によって様々な形態の狩蜂が世界にはおります。

 

国内ではそれほど大きい種もいなくて日常的に目にする機会もあまりない狩蜂ですが、外国には大型種も多くいて、南米に生息するベッコウバチ科の仲間の(現在はクモバチ科に改名されているみたいです。)オオベッコウバチとかタランチュラホークと呼ばれるPepsis属が狩蜂の最大種として存在します。

 

蜂類でも最大種と聞きますけど東南アジアの方にも大型のツチバチ類がいて本当に最大なのかは良く分かりません。

 

Pepsis heros.南米ブラジル産。

開翅100mm以上でこの種類としても最大型。青い金属色で美しい見た目です。

 

ちょっと標本制作の話で私は触角をクルンと緩く巻いた形が好きで展翅しているのですが、伸ばすのが好きな方もいますね。まあ部分軟化で簡単に変えられるので個人の好みでといった感じで。

 

インセクトフェアで入手したタランチュラの仲間、Acanthoscurria juruenicola.と一緒に。

 

タランチュラホークの別名の通り大型のPepsis属はタランチュラと呼ばれるオオツチグモの仲間を幼虫の餌として狩り、腹部の針で麻痺させたクモに卵を産み付けます。聞いた話では卵を持った大型のメスのクモで成長した幼虫からはメスが羽化して、オスのクモを食べた方は小型のオス蜂が羽化するとか。

オオツチグモの仲間も世界中に生息しており、アジアやアフリカの方にも同じように大型のクモを狩るHemipepsis属が生息しています。

 

あっ、そういえば刺されるとかなり痛いらしくて、シュミット刺痛指数(なんだそれ?)は最大値の4らしいです。

私は国内のクモバチ科のオオモンクロベッコウには刺された事ありますけど悶絶するほどではなかったです。数値4はもっと痛いのでしょうかね。

 

さて、一応こちらは最大種とされるPepsis heros.という事で入手したのですがこれがまた名前が錯綜しておりまして、なんか同じ名前の種が複数種出回っていて何がなんだか良く分からないのです。

 

上記の種類と比べると細型で黒色の種。

ペルー産のPepsis SP.として入手したのですが、これもPepsis heros.として販売されているのを見た事があります。

 

オレンジの触角がオシャレ。

 

他にも青い個体で触角がオレンジの種類もいたりしてどうも大型種は複数種いるみたいでどれが本物のPepsis heros.なのか素人の私にはさっぱりというか、外国にしても図鑑あるのでしょうかねこれ?

 

GBIFに登録されているロンドン自然史博物館の収蔵標本を見るとやっぱり最初の個体の方で合っているのではないかと思うのですが…間違ってたらすみません。

https://www.gbif.org/occurrence/2236802911

 

となると細型の種の方は何なんだという話になるのですがもーこれが分かりませぬ。これだけ特徴のあるの種類なのになんでこんなに情報無いんだろう…。

 

小型~中型種でも細いのと太い種がいるようで、こちらは細型タイプ。

 

こちらは頭部が大きい頑丈な見た目の太型タイプ。金色の微毛が美しい。

 

という事で好きな狩蜂の話でした。

まだまだ色々と蜂類の標本は集めたいものの、標本箱が一杯になってしまったのでまた箱を増やさないとと悩みどころではあります。というかタランチュラはいまだに入れる箱が決まっておりません、どうしよう…。

 

ではこんな所で。