私のお休みはカレンダー通りなので今日から連休ですね。

という事で時間が出来たので、この前数年ぶりに行けましたコインの即売会、東京国際コインコンヴェンション(TICC)の話でも。

 

特に探したい物が無いまま行きましたが、会場を回ってみれば欲しい物もできるかもしれないと予算だけは準備して行きました。

しかし、欲しい物が無くても一堂に会したコインショップの在庫は一見の価値がありますし、勉強になりますからね。

 

11:00くらいに到着してしばし会場をぐるぐる。

人込みは苦手ですし、各ブースの照明に照らされたコインはどれもキラキラと魔法に掛かって良い物に見えてくる…いや、ここはちゃんと見なければ。

 

あっ、W社さんの所にあるバクトリアのソフィテス4枚セットはAWで不落だったやつかな?でもとても手が出ないでしょうしスルー。

端っこの方のブースに軍人皇帝時代のデナリウス銀貨のスラブが沢山あったので、手放した物の入れ替えができるかなと見てみたのですが、フィリップス・アラブス帝のローマ建国祭タイプとか良いかなと思ったものの、今一つ納得できなくて見合わせ。

 

結果としては私のメイン収集である、古代コインのスラブはショップ価格ではやはりどれも割高なこともあり、ちょっと手が出る物はありませんでした。

 

またぐるぐる会場を回って裸コインのトレーを見せてもらいましたが、ピンとくるものは無し。触れるコインとしてキストフォリス貨とか良いかなとも思ったのですが、やはり私はスラブ族ですね。

 

しかし、古代以外の近代貨もずいぶん高くなりましたね。

私が好きなヴィクトリア女王のクラウンもゴシックの在庫の数は結構見掛けるものの、55で100万越えとは…。

過去のお値段はまだしもオークション相場の目でも見てはいけないと思いつつもやっぱり高いです。海外ショップからの購入諸経費込みでなんとか買えるかもという物もありましたが、近代はあまり私が偉そうには語れませんのでとりあえず相場の把握のためにチラチラひやかし。

 

そろそろ帰ろうかとその前に、ナポレオンの裸メダルでも購入してスラブに出してみようかなとも思いましたがそちらは止めて、悩んだ末にクラウンを1枚購入して帰路につきました。予算使う気はあまりなかったのですが早まってしまったかも…。

 

外国コインを見るだけでお腹いっぱいになってしまいましたが、次に機会がある時はもう少し時間を取って国内コインもじっくり見てみたいですね(沼に嵌る危険はありますが。)

 

入手品はのち程紹介するかもかも。

 

では取り留めも無くこんな所で。

 

TICCに行く前に更新をしておきましょう。入れ替えで入手したアンティオコスの銀貨の紹介です。

 

セレウコス朝 紀元前281-261 アンティオコス1世

テトラドラクマ銀貨

AU Strike5/5 Surface2/5 brushed

 

去年紹介したアンティオコス1世のテトラドラクマ銀貨。グレードはAUですし裏面のアポロンはまずまずだと思ったのですが、AWの結果はあの通り。

やはり表側の状態がイマイチと皆さん思うように、私も悶々とするよりかはと再挑戦したのがこちらとなります。

 

今度は表の肖像の打ち出しも文句の付け所がないでしょう!(いや、まあAUですので耳の辺りとかの摩耗はありますけど。)

去年の11月にAWへ出品依頼をしてから年末に突然これが出てきまして、もう行くしかない!と1月のAWもまだ終わってないカツカツ予算状態でヘリテージへ突撃しました。

 

ギリギリでしたが無事落札となりまして、打ち出しはこれ以上ない状態なのですが、残念ながらbrushedの洗浄評価です。

しかし、この打ち出しで状態評価が満点だと倍以上の予算でも落札できるかになりそうですし、はたして今後同じくらいの物に出会えるかという事を考えると、今回は打ち出しの素晴らしさの方を取って洗浄品の入手としました。

 

発行地は前のアンティオコスと同じにティグリスのセレウキア。

 

裏面のアポロン神の打ち出しは前の方が良かったかも。

 

アンティオコスは長い統治期間の年齢と共に図柄を切り替えていますが、こちらはアンティオコス2世が父アンティオコス1世の肖像で発行した物とも似ているので、おそらく晩年に近い時期の顔ではないでしょうか。

この特徴的なお顔のタイプが比較的良く目にしますね。

(追記:ぎりしあこいんさんの方の記事を読んで頂ければですが、Searによるとこちらは中年タイプで、晩年というか高齢タイプは他に存在していました。ちゃんと読んでから書けばよかったと反省。)

 

さて、アンティオコスの詳細は前回の記事で書きましたし、今回のNGCにも記載がある古代コインの洗浄(清掃?)評価に付いての話を少し。

発掘された古代コインは多かれ少なかれ腐食による表面付着物があるので洗浄する事になりますが、表面状態に手を加える方法の場合はNGCで何種類か表記があるようです。

 

(brushed:ブラシ掛け)

ブラシ目の跡が付いたりしますので、おそらくワイヤブラシみたいな真鍮などの金属ブラシでの錆取りや濃いトーンの洗浄目的の方法ですかね。

やはり一皮剥いたような見た目の表面状態となってしまいます。洗浄評価としては銀貨ではこれが一番良く見ます。

 

(smoothing:表面の平滑化)

こちらはbrushedより強い錆落としとして、ピンなどによる金属ツールでの錆落としや、錆や腐食によるコイン表面の凹凸を削って平滑にする加工に近い方法も入る、腐食しやすいブロンズコインで良く見る内容。

 

上記二つが比較的目にする機会が多い表記ではないでしょうか。

他にもsmoothingの中にはtoolingと呼ばれる打ち出しが不明瞭になった輪郭を削り出して明瞭にする方法があったり、洗浄後の人工的なトーン付けなど加工にも色々あるみたいですが、NGCに該当する表記があるかはよく分かりません。また、近代貨のCleaningのような薬品による洗浄の項目があるのかも今一分かりませんでした。

 

洗浄評価に抵抗のある人は私も含めて特に近代貨を集める方に多いのではないかと思うのですが、しかし、古代に関しては値段さえ折り合いが付けば古代コインの彫刻の素晴らしさを楽しむためなら、お値段が安くなる洗浄評価で良いグレードを入手するのも一つの手じゃないかなと思っています。

 

こうして並べて見ると、大型のテトラドラクマ銀貨の迫力と共に肖像の素晴らしさはまさに古代ギリシア美術ですね。

 

コインの収集本で近代貨収集の王道は大型のターラー銀貨というのを読んだことがありますが、古代コイン収集の王道はテトラドラクマ銀貨ではないでしょうか(お金が無いからデカドラクマ銀貨や金貨を買えないという事は突っ込んじゃだめよ。)

 

という事でそろそろプトレマイオスの銀貨を出品した理由を。

このアンティオコスを入手してしまった事でどうにも一緒に並べるのならもう少し良い物が欲しくなってしまったのです。

かつて買い逃した品を引きずっている事もあるのですが、打ち出しは前のプトレマイオスでも良かったものの、歪みの無い真円に近い物が欲しくなりまして、前回と今回の落札金の予算で良い物を探してみようかと思ったのでした。

 

平行して象の被り物タイプも探しますのでどちらが先になるか分かりませんが、何とか納得が出来る物を手にしてみたいです。

 

ではこんな所で。

 

 

さて、私が出品していた古代も終わりましたが、結果は…。

 

ギャー大赤字!

 

いや、プトレマイオスはいいんですよ。アンティオコスさん、あなたは…。まさか10万以下になるとはだいぶ予想外。

私は倍近くで入手しましたから落札した人はかなりお得でしたよ(と言うと値段がバレそうですのでゴニョゴニョ。)まあ、私も割高だと思いながら購入しましたので、これが今の相場だと思って諦めます。

 

しかし、アンティオコスって人気無いんですかね?私は結構好きなヘレニズムの君主なのですが、それ以降の君主なんてそこら辺歩いてる人に聞いても10人中10人は誰だか知らないでしょうに…ブツブツ。

あと、写真写りが悪すぎる!プトレマイオスでも感じましたけど、せめて顔の正面の方にピント合わせてください…。

 

文句を言っても切りがありませんのでこれくらいにして、とりあえずメイン出品は終了!あとは明日のエリザベス女王様が残っていますがこちらはもう野となれ山となれ。

 

色々と入手や入れ替えで反省したい所が浮き彫りになったオークションでしたが、これを教訓にしつつまた入手を続けて行こうと思います。

 

という訳で出品も終わりましたので後程入れ替えた物の紹介をしたいかと。

 

怒りの再入手品紹介の巻。

 

ではこんな所で。