暑い…今年はやたらに天気の良い日が多くて暑いですね。

夏は仕事も忙しいこともあり、こう暑いとやってられません。

 

忙しくてあまりにも疲れすぎているのですが、せっかくの夏なので何か昆虫を見に行かなければ、という事でちょっと近場で探しに行くことにしました。

 

ぶらぶら…なにかいるかな。

 

この森というか林は私の子供の頃の遊び場でして、今は引っ越ししてちょっと遠くに住んでいるのですが当時は家から数十分の近所でした。

 

あっカブトムシいた。

 

K庵さんは苦労して探してたみたいなのに、ふらっと出かけてこんなにあっさり見つかるとは…。

えっ、というかここにカブトムシいたの!?子供の頃に散々昆虫採集で来てたのにカブトムシなんて一度も見た事なかったぞ。信じられん…。

 

そして、このアカボシゴマダラも20年以上前の当時は考えられなかった蝶ですね。

手で摘まめるくらい夢中で樹液を吸ってるので採集しようかとも思ったのですが、翅の欠けてる個体が多いので止めときました。また来年もう少し早めに来てみます。上手くいけば白化型が採れるかも。

 

この蝶は外来種なのですが、日本でも南西諸島には生息しているタテハチョウの仲間です。

関東地方にはここ数十年で一気に見掛けるようになって、私も町中で飛んでるのを見てビックリしていたのですが、国内の生息種が北上したのではなく中国大陸辺りから持ち込まれた別亜種になるそうです。

 

かつてこの場所の樹液にはキマダラヒカゲがわんさか来ていたのですが、今は一頭も見掛けずアカボシゴマダラが飛び回っていました。

環境の変化のせいか、沢山生えていた食草のササ類が刈り取られてしまっているみたいなのでいなくなってしまったのかな?蝶は詳しくないのですが以前は見た蝶がいないのは残念。

 

ついでに在来種のゴマダラチョウ(だと思う)も一頭だけ見掛けました。ここでは見た事が無かった蝶なのでちょっと嬉しいですけど写真は撮れず。というかこんなにいい感じならちゃんとカメラ持って来ればよかった。

ちなみにアカボシゴマダラとゴマダラチョウは近い仲間であり、食樹も同じなので競合も危惧されるみたいですが、元々の生息地では上手い具合に一本の木でも棲み分けているそうで混生も可能とは聞きます。

 

更にぶらぶらするとコミスジがスイスイ飛んでたり、カラスアゲハが巴飛びしていたり何とも良い感じです。

もっと郊外の森には頻繁に行っているのですが、この場所は数十年ぶりの再訪になってしまってもっと早く来ればよかったです。

 

そして、さらにビックリ。

タマムシがいました。それも結構な数が飛んでいます。思わず手元まで降りてきたのをはたき落として採集しちゃいました。

タマムシは意外と町中にも生息しているそうですが、子供の頃には全然採集できなかった昆虫なんですよね。(単に採集ヘタクソだったからかも。)

 

またカブトムシがいました。メスばっかりですけど夜に行けばオスもいそうですね。それとももう夏休みですし、オスは子供が採っちゃうのかな?なんか本当に私の子供の頃には考えられない環境になっていてどうしちゃったんだろうここ。

 

しかし、一見良い感じの環境になったようにも見えますが、やはり近年の危惧される問題がここでも例外ではないようで、あまりにも樹液の出ている木が多すぎます。

 

根元を見てみるとやはり大量の木屑。ナラ枯れの原因であるキクイムシの食害(というか穿孔?)跡です。以前からキクイムシが媒介するナラ枯れ菌の問題を聞いていましたが、今は食害で出た樹液で昆虫達の宝庫みたいなこの木も数年後には枯死してるかもしれません。

 

そう思って見渡すとキマダラヒカゲが集まっていた樹液の出ている木は全部無くなってしまっていました。

 

かつては森と呼べる規模で、入り口の前にあった空き地のヤブカラシにアオスジアゲハが来たり、クズの葉にはクズノチビタマムシという小さいタマムシの仲間がいたりしたこの場所も今は空き地は消え、斜面に残された林程度にまで縮小しています。

 

住宅の開発や公園としての整備の一環での伐採なども原因かと思いますが、おそらく木の消失はナラ枯れの問題もあるのでしょう。もしかしたら伐採や枯れ木が増えた為にタマムシが沢山発生してるのかもしれません。

 

全体で見渡してみると危惧すべき事も散見されるこの林ですが、今や数少ない身近に残った自然として私の子供の頃に体験できた楽しみが今後も続けられるよう、近隣の方や区としてもなるべく良好な環境が残るように考えて頂ければなと思います。(あとは遠出できない私の為に!)

 

ミンミンも鳴き始めましたね。

 

昆虫関係のブログを見ていると皆さん南の島や良い採集地へ出かけておられて、こんな貧弱な採集記事でいいのかという気持ちなのですが、短い時間でも思わず楽しめちゃいましてつい記事を書いてしまいました。

今年の夏も忙しいまま終わってしまいそうですが、このくらいが私には丁度いいのかもしれません。

 

ではこんな所で。

 

 

久しぶりに夏風邪をひいてしまって本調子ではないのですが、AWもありますしそろそろ(いい加減に)TICCで入手したコインの話をしておきましょう。

察しの良い方はあの裏面で分ったかもしれませんが、ジョージ3世のクラウン銀貨ですね。

 

イギリス 1819年 ジョージ3世

クラウン銀貨

NGC AU58

 

ヴィクトリア女王のクラウンを揃える事が出来ましたので、他のクラウンもというのが入手理由なのですが、女王のクラウンにも使われていた裏面の聖ジョージの竜退治の図柄は、元々こちらのジョージ3世のクラウンの彫刻師であるピストルッチによるデザインがオリジナルになるそうです。という事でジョージ3世の竜退治も欲しかったのでした。

 

しかし、竜退治のデザイン以外はというと私あんまりジョージ3世は知りません。

ちょっと検索してみると、ナポレオン戦争やアメリカ独立戦争で戦時の王として苦労と共に国民からは理想の王として支持されていた方だそうですね。顔は魔法に掛かってヒキガエルになった王様みたいな感じなのに…(失礼)

 

とは言いつつ、月桂冠を付けた肖像の精緻な作りは素晴らしいですね。流石イギリスコインといった感じで、古代の君主にも引けを取らない威厳です。実際肖像画はちゃんとしてますしね。

 

そして裏の聖ジョージ。このピストルッチのデザイン時から19世紀~20世紀と使われ続けられる完成度の高さというか、流石名彫刻師の素晴らしさ。というか王ジョージなので聖ジョージという事なのですかね?

 

この聖ジョージ(ゲオルギオス)は古代ローマ時代のキリスト教の聖人なのですが、毎日羊をペロリと平らげる近隣の住人からも恐れられる存在とされていた竜を見事退治した所からの伝説(ついでに住人の皆さんもキリスト教徒にしちゃいました。ちゃっかりしてますね。)と一緒に殉教者としても語られる方ですね。

 

コインデザイン用の為か退治される竜はずいぶんとこじんまりな感じですが、参考にしたであろう古代~近代の絵画を見ても結構竜って小さいみたいですね。

近代ファンタジーだと山のように大きい竜も出てきたりもしますが、考えてみると自分の住んでる近所に人間大の人を襲ったり毒や火を吐くワニがいたらそりゃ怖いですよね。退治してくれてありがとうございます。

 

という事でヴィクトリア女王以外のクラウンも集めようかなですが、これより古い時代のクラウンはちょっとこのグレードでもお値段的に手が出せないです。入手するとしたらもう少し新しい時代のクラウンを考えてみたいと思います。

 

ではこんな所で。

 

近代の前にリホルダーで戻ってきた古代コインの紹介もしておきましょう。

 

この前の日本コインオークションでアレクサンドロス大王のデカドラクマ銀貨が出ていましたが、関係は別に無いのですが私の手持ち最後のアレクサンドロス大王のテトラドラクマ銀貨の話でも。

 

マケドニア王国 アレクサンドロス3世 紀元前336-323

テトラドラクマ銀貨

AU Strike5/5 Surface3/5 Fine Style

 

こちらを入手したのは、ブログの最初の頃に紹介したシデで作られたアレクサンドロスの銀貨と一緒に購入した物なので結構前ですが、来た時からコインがスラブの爪から外れそうな程ひん曲がっておりました。

リホルダーをするにも、W社さんからコイン自体の厚みが均一ではないので、上手く真っすぐになるか分からないと言われてしまい、どうしたものかと悶々としながら手元にあったコインでした。

 

しかし、どうにも他のコインと並べても傾いたままで様になりませんし、もう手放して出品してしまうかとする前にダメ元でリホルダーする事にしました。このまま出品しても見た目悪いですしね。

去年の11月に依頼して5月末に帰ってきましたので半年ちょっとですかね。大体他のブログの方が言っている期間でした。

 

で、帰ってきたらこれが大成功で真っすぐ平面!やっぱり古代でもスラブコインはこうでなくちゃね!しかし、あんまり上手く行きすぎてこれ出品どうしよう…。

 

発行地は東征後のアレクサンドロス大王が没した地である古都バビロン。

歴史に興味がある方なら一度は聞いた事がある都市ではないでしょうか。

 

あっ、ゼウスの足は交差していますので早期死後ですね。

 

バビロニア地方も含めた地は二つの河の間の土地という意味でメソポタミアと呼ばれます。

 

古代メソポタミアではバビロニア王国の首都であり、この辺りのシュメールといった最古の都市国家の歴史も面白いのですが、残念ながらコインはまだ登場しておりませんので今回は語らずに、大王が訪れた時のバビロンはその後の新バビロニアの時代も今は昔、アケメネス朝ペルシアの支配に入った頃になります。

 

アレクサンドロスのバビロンへの入場。

 

それでも、後の発掘で発見される釉薬を掛けた煉瓦で美しく装飾されたイシュタル門や有名な空中庭園のように、かつてのバビロンの栄華に飾れた都市に大王も目を見張った事でしょう。

ペルセポリスを焼いてしまった大王ですが、バビロンは無血で開城されたこともあり手を付けずに遠征の重要都市として扱ったようで、バビロニアの神々にも犠牲を捧げて崇敬を示しています。

 

亡くなるまでの大王が過ごしたり、ディアドコイ戦争時にバビロンを追われていたセレウコスが帰還した時からセレウコス歴が始まるように、初期のヘレニズム時代には重要都市として扱われていたのですが、その後はセレウコス朝がアジアの地を失うと徐々に都市の重要度は低下し、パルティアやササン朝の時代になると村規模にまで衰退してしまっていたようです。

ユーフラテス河の氾濫もあり、地中に埋もれた廃墟のバビロンは、近代の発掘調査まで聖書や物語に残るだけの都市となってしまいます。

 

さて、遠征先の様々な都市で発行されている大王のコインですが、今回のバビロンミントはゼウスの左側のMの刻印で判別できます。

 

有名所のミントなのでネットやオークションの情報で大体分かりますし、特に専門書はいらないと思いますが、アレクサンドロスコインのマイナーミントを集めるのならやはり一冊持っておいた方がいいですね。(持ってても別に集まる物でもないのではありますが。)

 

という事で、歴史的にも有名なバビロンで作られたアレクサンドロス大王の銀貨が欲しい!と思って入手したのですが、う~ん出品どうしよう。

まだ悩んでいるので、とりあえず興味ある方は待って頂けるのなら頭の隅にでも入れておいてくれればと思います。

 

ただ、前に出したアンティオコスがトラウマで、これも本当に良いコインなの?という気持ちがあるのですが、流石に10万以下だとちょっと立ち直れなくなりそう。

 

ではこんな所で。