今年は暖かくなるのも早かったですが寒くなるのも遅いですね。

夜は流石に冷え込みますが、もうすぐ11月なのに昼間の暖かい時間にはまだアゲハやツマグロヒョウモンが近所で飛び回っています。

 

さて、ようやく体調も戻ってきたものの、最近精神的に辛い事が多くてちょっとヘロヘロです。

どうにも気持ちが晴れないのでこういう時はパーッと何か買おう!特に標本!という事で以前から行こうと思っていた、標本を扱っている博物系雑貨屋さんのうみねこ博物堂へ。

標本は来年まで我慢しようかと書いたりしていましたが、何とか使える予算を捻くり出していざ!

 

到着。

即売会ではちょくちょく標本を購入しているのですが、店舗の方は初めて。お店の紹介で良く見た目を惹くこのショーウインドですね。

 

で、しばし標本を物色。

予算切れでここまで。

 

 

フェアの時にカニタマオシコガネの仲間が幾つかあったのを見ていたので、残ってないかなーと思っていたのですが、1ペアだけあった物を入手。直近で色々即売会がありましたししょうがないですね。

 

大き目のエンシフェルも悩んだのですが、予算が心もとないので見合わせ。

代わりにニジダイコク色々と、小型のタマオシコガネを入手。通販で一匹ずつだと送料とかで面倒くさいのですが、こうしてまとめて買えるのは店舗やフェアの利点ですね。

 

手前は深いエメラルドグリーンが美しくて購入したPhanaeus huichol 先住民族のウイチョル族にちなんだ学名だそうです。

メキシコの先住民というとメソアメリカ文明の人達ですかね?聞いた事があるような無いような呼び名。

 

あと、前から気になっていたこの大型ゾウムシを購入。

 

今回は標本を入手するだけで満足してしまいましたが、次に来るときは博物雑貨や古い硝子瓶とかも選んでみたいですね。

鉱物標本や骨董関係もあるので興味があってお近くの方は(お近くじゃなくても)ぜひぜひ。

 

しかし、ものぐさな私には交通機関で片道2時間近くはなかなか気軽にといけなくて、せめて商品券の期限が切れるまでには再訪させて頂きたいと思います(近所にあったら毎日通って破産しそうですし。)

 

じわじわと増えてきた糞虫標本に、とうとう単独箱として分離してしまう事になったのですが、今回の標本を入れるとなると何かもうすでに手狭感が…。

 

ニジダイコクやスカラベ以外にもナンバンダイコクやエンマコガネにセンチコガネと糞虫教の誘惑が某ブログから強くて、もうあまり箱は増やせないのにどうしましょう。

 

ではこんな所で。

 

ちょっとまた体調を崩して仕事以外は寝たり起きたりを繰り返しているのですが、そろそろコインの話もしましょうか。

 

先月は昆虫の話だけで終わってしまいましたが、ウチのブログは古代コインがメインテーマなのですよ。昆虫目当ての方々は申し訳ないのですが、しばらく困惑していてくださいませ。

 

セレウコス朝 セレウコス2世 紀元前246-225年

テトラドラクマ銀貨

Ch AU Strike5/5 Surface2/5 brushed Fine Style

 

この所海外オークションでやたらと出品されているのを見掛けるセレウコス2世の銀貨。

詳細はなんともですが、最近見つかったコイン貯蔵庫から出た物とも聞いたりして、かなりの数が放出されていますね。

私も初めはどうしようかなと見ていたのですが、これだけ出ているのなら一枚くらい入札してみるかと入手してみたのがこちら。

 

うーん、素晴らしいモミアゲ。

いやまあ、肖像の作りはなかなか良いのですが、セレウコス2世って何した人でしたっけ?

 

調べてみると、カリニコス(麗しき勝利者)なんて綽名が付けられていますが、プトレマイオス朝とのシリア戦争で敗北したり恒例の王家のお家騒動にとあまり良い事無い方だったようです。コインの肖像を見てもかなり若い方なので政治に翻弄されてしまったのですかね。

 

裏面はセレウコス王家に縁のあるアポロン神。

アンティオコスでは座像でしたが、こちらはアポロンの象徴でもある三脚鼎に肘を掛けた立像。

 

出品されるセレウコス2世のコインは、NGCの鑑定評価だとほぼ例外なくFine Style評価が付けられているのですが(あとやたらと洗浄評価が多い。)おそらくこのアポロンのデザインに付けられた評価なのかなと考えています。

 

Fine Styleはコイン表裏、どちらかのデザインが素晴らしい場合に付けられるそうなので、出品されたかなりの枚数が肖像面が浅打ちで薄れてしまっていて、お世辞にも良い状態とは言えないコインにもFine Style評価があるのは比較的良好な場合が多い裏面のデザインの素晴らしさからかなと思ったものでして(それでもコインによってはちょっとFine Style安売りすぎない?と思ったりもしますが。)

 

しかし、確かにFine Style評価も頷ける素晴らしい出来栄えではあります。

他のコインの神々のデザインにも言えるのですが、おそらく当時にこのコインのデザイン元となった大理石や青銅の彫像が存在していたのではないかなと思います。

 

リュシマコスのアモンの角のアレクサンドロスのコインも、彫刻家のリュシッポスが製作した作品を元にした説があるように、今回のアポロン神も三脚鼎にもたれ掛かった立像デザインは、いかにも現実の彫像でも倒れないように安定を取る作り方で、かつてはこういう彫像が神殿や王家の宮殿なんかに置いてありそうな感じなのですよね。

 

ベルヴェデーレのアポロン。

ヘレニズムやギリシア時代のオリジナル彫刻の現存は少ないらしく、こちらは2世紀頃のローマ時代の模刻。

 

セレウコス朝のアジアの都市は埋没して位置が不明になったり、破壊が進んで当時の彫像の発見など望めないかもしれませんが、こうしてコインを見て当時を思い浮かべてみるのも古代コインの楽しみ方の一つではないでしょうか。

 

ではこんな所で。

 

さて、今年も行けました大手町のインセクトフェア(今月は昆虫の話ばっかりで申し訳ないです。)

朝はあいにくの雨の中、8:30頃に着いたらもう外の列になってました。

以前は1時間くらい前でも建物の中に入れた気がするのですが…まあこれくらいの列は次男でも耐えられますから。

 

で、結果ですね。

えーと、探している方がいたら申し訳ないのですが、scarabaeus cancerPachylosoma cancer)買えちゃいました。

 

以前紹介したパキソマのようにこちらも飛べない糞虫の仲間で、スカラベ属の最大種(で良かったんでしたっけ?)長らく希少種の座にあったようですが、最近再発見されたそうでラベルは2019年採集でした。

 

私も糞虫好きですので何となく頭の隅にあったものの、まさか実物を入手できるとは!というかお値段これでいいの!?(あまり詳しくは書きませんけど、うみねこさんの所で見た時の半額以下。まさかまた修理品とかじゃないよね?)

最近の採集事情は疎いので、これから数が採れたりして値下がりするのかも良く分からないのですが、こちらを入手するためだけにでも来た甲斐がありました。ちょっと油が出ているので油抜きや再展脚後に標本箱に入ってもらいましょう。

 

あとは、記事も書きましたのでミヤマもちょっと探してみました。

 

欲しかったヨーロッパミヤマのイギリス産やウェスターマンミヤマ、去年にトルキクスを買わせて頂いた所でチェンミヤマを入手(売れてしまった大きいラティコルニスのペアも欲しかったです。)

 

ヨーロッパ以外のアジアのミヤマも頑張りたい所なのですが、どうも頭が昔のままで知識の更新をしていないので、ここ10年くらいに見掛けるようになった種はピンと来ないのですよね(フルキフェル?知らない子ですね…。)少しずつでも入手を進めようと思います。値引きもして頂きありがとうございました。

 

それから、会場をぐるぐるしながらようやくProagoderus rangiferを入手したり、パイネさんの所で幾つか摘まんだりしてから帰宅。帰ってから思い出しましたけどまたライオンコガネ買い忘れてました…。

 

入手困難になった種は値上がりが顕著でしたが、お得な物も見掛けるのはやはりフェアの醍醐味。しかし、相変わらず会場は凄い人込みで疲れ果ててしまうのもフェアならではですね。

何か所かでこのブログの話もしてみたのですが、恥を撒き散らしただけのような気もして来たり…いやいや。

 

ともあれ、なんだか今年分の運も予算も使い果たしたような気がしますので、来年までしばらく標本は我慢しようかと。

 

ではこんな所で。