近代の前にリホルダーで戻ってきた古代コインの紹介もしておきましょう。
この前の日本コインオークションでアレクサンドロス大王のデカドラクマ銀貨が出ていましたが、関係は別に無いのですが私の手持ち最後のアレクサンドロス大王のテトラドラクマ銀貨の話でも。
マケドニア王国 アレクサンドロス3世 紀元前336-323
テトラドラクマ銀貨
AU Strike5/5 Surface3/5 Fine Style
こちらを入手したのは、ブログの最初の頃に紹介したシデで作られたアレクサンドロスの銀貨と一緒に購入した物なので結構前ですが、来た時からコインがスラブの爪から外れそうな程ひん曲がっておりました。
リホルダーをするにも、W社さんからコイン自体の厚みが均一ではないので、上手く真っすぐになるか分からないと言われてしまい、どうしたものかと悶々としながら手元にあったコインでした。
しかし、どうにも他のコインと並べても傾いたままで様になりませんし、もう手放して出品してしまうかとする前にダメ元でリホルダーする事にしました。このまま出品しても見た目悪いですしね。
去年の11月に依頼して5月末に帰ってきましたので半年ちょっとですかね。大体他のブログの方が言っている期間でした。
で、帰ってきたらこれが大成功で真っすぐ平面!やっぱり古代でもスラブコインはこうでなくちゃね!しかし、あんまり上手く行きすぎてこれ出品どうしよう…。
発行地は東征後のアレクサンドロス大王が没した地である古都バビロン。
歴史に興味がある方なら一度は聞いた事がある都市ではないでしょうか。
あっ、ゼウスの足は交差していますので早期死後ですね。
バビロニア地方も含めた地は二つの河の間の土地という意味でメソポタミアと呼ばれます。
古代メソポタミアではバビロニア王国の首都であり、この辺りのシュメールといった最古の都市国家の歴史も面白いのですが、残念ながらコインはまだ登場しておりませんので今回は語らずに、大王が訪れた時のバビロンはその後の新バビロニアの時代も今は昔、アケメネス朝ペルシアの支配に入った頃になります。
アレクサンドロスのバビロンへの入場。
それでも、後の発掘で発見される釉薬を掛けた煉瓦で美しく装飾されたイシュタル門や有名な空中庭園のように、かつてのバビロンの栄華に飾れた都市に大王も目を見張った事でしょう。
ペルセポリスを焼いてしまった大王ですが、バビロンは無血で開城されたこともあり手を付けずに遠征の重要都市として扱ったようで、バビロニアの神々にも犠牲を捧げて崇敬を示しています。
亡くなるまでの大王が過ごしたり、ディアドコイ戦争時にバビロンを追われていたセレウコスが帰還した時からセレウコス歴が始まるように、初期のヘレニズム時代には重要都市として扱われていたのですが、その後はセレウコス朝がアジアの地を失うと徐々に都市の重要度は低下し、パルティアやササン朝の時代になると村規模にまで衰退してしまっていたようです。
ユーフラテス河の氾濫もあり、地中に埋もれた廃墟のバビロンは、近代の発掘調査まで聖書や物語に残るだけの都市となってしまいます。
さて、遠征先の様々な都市で発行されている大王のコインですが、今回のバビロンミントはゼウスの左側のMの刻印で判別できます。
有名所のミントなのでネットやオークションの情報で大体分かりますし、特に専門書はいらないと思いますが、アレクサンドロスコインのマイナーミントを集めるのならやはり一冊持っておいた方がいいですね。(持ってても別に集まる物でもないのではありますが。)
という事で、歴史的にも有名なバビロンで作られたアレクサンドロス大王の銀貨が欲しい!と思って入手したのですが、う~ん出品どうしよう。
まだ悩んでいるので、とりあえず興味ある方は待って頂けるのなら頭の隅にでも入れておいてくれればと思います。
ただ、前に出したアンティオコスがトラウマで、これも本当に良いコインなの?という気持ちがあるのですが、流石に10万以下だとちょっと立ち直れなくなりそう。
ではこんな所で。






