疲れた…。

毎年人が多くなるのを実感しますが今年は特に凄かったです。というか到着時間もあるものの、毎回待機列が後ろになっていくような…建物から追い出されて今回は広場の方まで追いやられてしまいました。

 

心配していた天気の方も大丈夫でしたし、会場内では通行制限する程の大盛況のフェアでした。もっとも盛況なのは良いのですが、これ以上は流石に会場のキャパオーバーになりそうですね。午前中に会場全部を回り切れないなんて初めて。

 

結果。人込みをかき分けて何とか確保してきました。

 

今回の目玉はお値段的にもこちらですかね。

ピンポンタマオシコガネとかの和名のあるCircellium bacchusという南アフリカの糞虫の仲間で、名前の通りピンポン玉みたいな丸いフォルムが特徴的な希少種。

 

だいたい大きくても40mm前後だと思うのですが、こちらは胸を詰めた状態でも45mmに届く特大個体。お値段もその分かなりの物でしてこれで今回の予算の半分近くが吹き飛んじゃいました。

 

欲しいと思っていたムカシタマムシの仲間Calodema suhandaeも欠けありですが手頃な値段で入手できました。これも嬉しい。

 

毎回買い忘れていたライオンコガネも今回は忘れずにようやく入手。うん、見事なモサモサ。

 

あとは残りの予算でちょくちょく摘まむ感じにプラチナコガネとかピンクの発色が綺麗なテイオウカブリモドキとかを入手。

 

他には手頃そうな物を色々。ここら辺はまあいいでしょうその内展脚します。

 

何だか今回は疲れたしか感想が出て来ない余裕の無いフェアでしたが、合間にブログの皆様とも顔合わせしたりとひとまず目的は達成できてから帰る事が出来ました。

しかし、見ての通りクワガタなどは全く選ぶことが出来ず、今後もこの人込みだと目標を絞らないともう目当ての物が見つからないなといった感じですね。

 

参加された方々も本当にお疲れ様でした。

ではこんな所で。

 

久しぶりの気がしますが、このままだと何のブログだったか忘れそうなので一枚ギリシアコインを紹介しておきましょう。

という事で中世のコインからバックトゥザ古代!紀元前のヘレニズム時代へ。

 

セレウコス朝 アンティオコス3世 紀元前222-187年

テトラドラクマ銀貨

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少し前にヘリテージで落札したアンティオコス3世の銀貨。セレウコス朝の君主の中でも好きな方ですので欲しかったのです。あまり状態の良い物を見掛けないコインだったのですが、最近数が出てるのを見掛けたので見た目が良さそうな物を一枚落札してみました。

 

ぎりしあこいんさんも言っていましたが、これが角?…うーん角?

 

さて、アンティオコス3世はアレクサンドロス大王と同じように大王(メガス)と呼ばれる方であり、大王の称号を得た軍事的な偉業としてセレウコス朝の東方領土を回復した東方遠征(アナバシス)があります。

 

即位当時のセレウコス朝の東方領土はパルティアやバクトリアの独立といった事態にもかかわらず手を出せないという状態だったそうです。

アンティオコス3世も以前のセレウコス朝の君主達と同じように反乱や宮廷闘争、ヘレニズム王国のプトレマイオス朝との戦争にと、若く即位した王にとっては手に余るような難問を処理した後に東方遠征に着手します。

 

遠征はまずアルメニア、パルティアを服従させ、かつてアレクサンドロス大王が征服したバクトリアヘと兵を進めます。自らも戦闘による傷を負いながらもバクトリア王エウテュデモスの軍に勝利したことによりセレウコス朝の権威を認める形での同盟関係となります。

その後ヒンドゥークシュ山脈を越えてインドへと達し、多数の戦象や貢物と共に帰還の途に就いた途中ではペルシャ湾の航海を行ったりと、アレクサンドロス大王ばりの7年に及ぶ征服行を完遂して首都ティグリスのセレウキアへ帰り着き、アジアの地に再びセレウコス朝の威光を復活させます。

 

東方遠征後、紀元前195年頃のセレウコス朝。

 

裏面はセレウコス朝ではお馴染みのアポロン神。

この辺りまではアポロン神の登場が多いのですが、以後のセレウコス朝の衰退と共にゼウスやアテナといった神々もコインに登場するようになります。苦しい時はいろんな神様に祈りたくなるのかもしれませんね。

 

セレウコス2世では立像でしたが再び座像に戻っています。

 

そういえば東方遠征でコインに関係ありそうな話で、かつてのペルシアの宮殿が置かれたエクバタナの神殿を略奪し、宝物の銀を四千タラントもの銀貨に打ち直して軍の遠征費用にしたという話があります。

おそらく30代辺りの若い肖像の銀貨だったと思うのですが、アンティオコス3世で若い頃の物を見掛けたらこの時に打ち出された物が混じってるかもしれませんね。しかし、この神殿から略奪という行為は後に彼の命取りになるのでした。

 

東方遠征の成功によって栄光のアンティオコス3世ですが、この方は栄光と挫折の君主としても有名でして、再びヘレニズム国家との争いを再開したセレウコス朝はここで勢力を拡大してきた共和制ローマと衝突する事になります。

マグネシアの戦いでローマに敗北したアンティオコス3世は、アパメイアの和約で小アジアの領土の大部分を失うと共に莫大な賠償金を課せられ、アジアの東方領土も再び離反され彼の業績は無に帰してしまいます。

 

莫大な賠償金を工面するため再び神殿の宝物に手を付けようとするのですが、略奪に怒った人々によって殺され、大王と呼ばれた偉大な王はあっけない最期を迎えます。

 

あまり褒められた事では無いのですが、神殿の略奪自体はローマやヘレニズムの王達もしばしば行った事ですので、私としては衰退しつつあるセレウコス朝を立て直そうとした君主として評価したい方ですね。

 

ルーブル美術館にあるアンティオコス3世とされる頭部像。

 

ではこんな所で。

 

ちょっと科博の特別展記事の後日談的な話。

科博に行く際に使う上野駅内に博物系雑貨のお店がありまして、帰りに寄ったのです。

 

THE STUDY ROOMというお店。

 

以前に紹介したうみねこ博物堂のように鉱物や昆虫標本、理系雑貨とかが詰め込まれたお店ですね。科博のミュージアムショップもなかなかですが、こちらも品揃えは良い物があります。

都内でもこういうショップは貴重ですので私もぜひ寄りたかったのです。

 

昆虫標本はインセクエストさんの世界の雑昆虫を網羅したような箱が何箱かあり、私も欲しい物があるかなと見てみたのですが今回はスルー(お店には持ち帰り用で別売りの簡易箱があります。)

 

化石や鉱物標本、ウニの殻とか雑貨とかあれこれ何にしようかしばし物色。形のしっかりした砂漠の薔薇とかいいかなと思ったのですが、ちょうど目に付いて気になった鉱物標本に決めました。

 

こちら、”エジプトの星”なんて名前のあるゼットストーンとか針鉄鉱と呼ばれる石。

 

アメブロでは無いのですが、以前に博物関係の事を色々紹介している方のブログでエジプトの星と、一千一秒物語とかで有名な稲垣足穂氏の「星を売る店」という話を絡めて紹介しており、ちょっと気になっていたのでした。

 

物語ではエチオピアの高原の夜空に竿を伸ばして採集したという”星”を売るお店が出てきまして、金平糖チックな結晶鉱物的な感じで語られていましたが、エジプトへと持ち込まれた物を輸入したという事でまさにエジプトと星の連想が働くのです。

 

星を売る店ではアラビア風の衣装で星を採る人達のポスターが貼られていました。私はエジプトに星と言うと古代のプトレマイオス朝アレクサンドリアの天文学的なイメージ。

 

しかし、やはり透明感や蛍光するというと八面体に割り出した蛍石の方が似合う気がしますね。星とするには角がちょっと足りない気もしますけど。

 

こんな感じにカウンターの後ろに積まれた小箱の中からゼラチン紙に包まれた色とりどりの”星”が出て来るようなイメージ。

 

という事で何となく頭の片隅にあったものの、ミネラルショーとかでも出会えずそのまま忘れていた所で丁度この石が目に入って思い出しましたので、帰りに購入してきたよという話でした。

 

なんだか昆虫に鉱物とどんどんメインテーマから離れていきますが、次回はコインの話をできればと思います(ああでも化石の話もしないと…。)

 

ではこんな所で。