【25】④昔々のお話「先生のご指導。そして、ブルータスの声。」 | お絵かき☆やすぴょんの 独り言

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油絵や色鉛筆画を、自分のペースで、じっくり描いています。
更新はゆっくりペースになる予定です。
お絵かきしたものと、やすぴょんの独り言を、のせていきます。

 

ご機嫌よう。

和歌山のやすぴょん、今日も勝手に独り言。

 

 

④昔々のお話「先生のご指導。そして、ブルータスの声。」

 

 

前回の③昔々のお話「ブルータスとの出会い!」では、

 

ブルータスの、

迫力ある胸像を 前にして、

 

木炭で初めての

石膏デッサンが始まった。

 

 

とにかく、冷静に 正確に描く事だ!

 

と、ブルータスの声がした。

 

はい!

と、やすぴょん。

 

紙を上下2分割して、

上にブルータスの 横向きの頭部を。

 

下に胴体の 上部が。

何とか 大まかに収まった。

 

これから、細部の描き込みです。

 

 

やすぴょんの 頭の中で、

ブルータスに縦やら、横にと

線を引いてみる。

 

すぐ紙の上に、目、鼻、口など

こことここで、つながるのねと。

木炭で描いてゆく。

 

確認しつつ、目頭から垂直に

下へと下ろしてゆくと、

小鼻の位置が…

 

あら、微妙にズレている…

修正しなくては。

 

他も、つながりを探りつつ

描いて 描いて 描いてみる。

 

 

余は、そんなブ男ではない!

下がれ下がれ。ひかえおろう!

 

またまた、ブルータスの声がする。

 

ははあ!

 

と、やすぴょん後ろに下がり、

絵から離れて 全体を見る。

 

離れて 気づく事もある。

 

だけど やすぴょん 考えたら、

今まで、こんなふうに人のお顔を、

ジロジロと見たこと 無かったの。

 

ああ……

疲れちゃったかしら。

 

山本 善昭先生は ニコニコと、

 

皆さんの油絵も 見せてもらいながら、

まあ、ゆっくりボチボチと。

 

と、仰った。

 

そしたら 何と…

 

皆さんの 色の世界は新鮮で、

同じ静物画でも

それぞれが個性的で 素敵なのです。

 

 

それから やすぴょん、

またモノトーンに 戻ります。

 

次は形も取りつつ、

同時に光と陰の デッサンへと。

 

山本 善昭先生は、

 

ブルータスは

デコボコしているけれど、

大まかに見て 石膏の塊だから。

 

教室の電灯は こっちから。

そしたら、陰は どっちにできる?

 

 

やすぴょん、主婦の頭で考えた。

 

たとえば、卵はツルンと 丸い塊。

お豆腐は 正方形。

 

蛍光灯の光が あっちから差すなら、

じゃあ、陰は…

 

あら?

 

これ、球体と正方形を描く

学校の 美術の授業で 習った記憶が。

 

球体は、光が当たった所は 真っ白で、

半分位から段々と 陰になる。

 

正方形は、角と角で

白黒ハッキリしている。

 

ブルータスに戻って、考えてみる。

 

卵にお顔を描いたら 分かる…?

三角のお鼻を付けたら 陰は…?

 

 

すると、また…

 

彫りの深い 余の顔に、

心を マドわされるでない。

 

と、ブルータスの声。

 

 

デコボコの陰が

お顔にあるから 大変なのです。

難しいお顔で、

何を お考えなのでしょうか?

 

それに、

ここまで複雑な ヘアースタイルは

天然のパーマでしょうか?

 

1つ1つの形や陰を

正確に描いてゆくのが 大変なのです。

 

ストレートパーマでは 駄目でしょうか……。

 

と、やすぴょん。

これは心に 秘めておきましょう。

 

 

2次元の 白い紙に、

3次元の白い石膏を

白いままに。

 

何とか

ブルータスを描きたい やすぴょん。

 

ここで、山本 善昭先生から、

 

今描いている この石膏の 絵の中で、

1番黒く 濃い陰は どことどこ?

 

1番白く 明るい所は どこになる?

 

1番明るい所は、白い紙。

 

これ以上、絵の石膏を 白くはできない。

 

 

驚いた やすぴょん!

 

絵の中の、石膏の 1番白い所は、

白い紙の色 だったのね!

 

 

このような、やすぴょんなのです。

 

白を生かすなら

反対に、陰を黒く 濃くする事。

メリハリも出る。

 

白い石膏を 白く描きたいなら

陰を描く?

 

ブルータスを 描きたいなら…

もっと、黒い陰の部分を 見てゆくのね!

 

 

あら…

 

ブルータスは 横を向いたまま。

 

物言わぬ、

元の石膏に なっていました。

 

ブルータスさん、

今まで、お世話になり

ありがとうございました。

 

 

こうして、

1週間に1回の 数時間、

2ヶ月で 約24時間かけて

 

山本 善昭先生に ご指導いただいた

デッサンは、

 

これにて 佐原 光先生に、

OKを いただいたそうなのですが。

 

まだまだ 描き込みが足りなくて、

もっとデッサンの受講を

お願いしたいのですが…

 

と、やすぴょん。

 

山本 善昭先生から

やすぴょんの希望を

佐原先生に伝えてくださると、

 

デッサンは、たまにでいいから

油絵に入りましょう

 

と 言う事になりました。

 

 

このような、

頼りない美大生? の やすぴょん。

 

主婦と 家業のお手伝いをしつつ

頑張っていた頃。

 

本当に勿体なくも 有り難き

昔々のお話です。

     

 

お絵かき☆やすぴょん 絵画 イラスト デッサン 和歌山 玉置泰江

「ブルータス」

(72.7cm×54.5cm/木炭デッサン)

 

 

つづく

 

 

では、ご機嫌よう。

 

 

 

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