きものマンウォッチング
恥ずかしながら、着物を着ようと思い立つまで
女物と男物の着物の造りが大きく違うことを知らなかった。
慣れるまでは(現在進行形(^_^;))安いリサイクル品を利用しようと
ネットのきものリサイクルサイトを物色。
何とも渋くていい感じの羽織が出ている。
男物って書いてあるけど、価格はユ○ク○でフリース買うくらいの値段だし、
ちょっと手を入れたら着られるんじゃないかとカートに入れる。
届いたものを見て、あまりにも画像と違うので、
一瞬間違ったのかと思ったが、拡げてみて、
サイトで見たのと同じ柄の裏地を発見。
「粋な人は羽織裏に凝る」
と聞いたことを思い出した。 なるほどこれか…。
しかも脇のところが開いてない。
着物の男物と女物は全く別物であることを学ぶ。
元旦、菩提寺に初詣に行った折、お坊さん方を間近に見ると、
まだお若い雲水さんたちの付けている袈裟は、透ける素材の絽か紗のようだ。
着物の決まり事を知るために、本やネットで調べた情報によると、
絽か紗は7月8月の着物のはず。 男着物に季節はないのか?
それとも修行のうちなのか? ちょっと寒そう(・_・;)。
そういえばお茶の教本に、
絽か紗の羽織のようなもの(十徳)着た男性がお手前をしている姿が載っていた。
夏に撮影したものと思っていたが,どうやらそうでもないらしい。
千利休の時代に多くの茶人が臨済宗(禅宗)に帰依し,
今でもお家元は臨済宗の僧籍を持つらしいので、法衣の代わり?
お坊さんなら誰でも冬でも薄物の袈裟かというと、これも違うようで,
僧籍を持つ学生時代の同級生に聞いてみると、
「ウチの宗派(浄土宗)では、秋冬は『紗』とか『絽』は着ませんねぇ」
だそうである。 男着物にも季節はある…φ(.. )。
初詣したお寺は曹洞宗(こちらも禅宗)のお寺なので、禅宗のお寺に限ってなのかもしれない。
一般男性では、私が失敗で学んで知ったように凝った羽織裏を付ける方や
襦袢の柄を派手にする方もあるようだが、
木村孝さんの「礼装・盛装・茶席のきもの」によると、表に着る着物はほとんど流行がないそうだ。
また、お太鼓を締めなくて良い分、脱ぎ着の手間が格段に違う。
脱着が楽なのは、ちょっとうらやましいが、
季節に合わせて、場に合わせて、時代に合わせて,いろんなルールの中で
コート・羽織・長着・襦袢・帯
それぞれを選んだり、組み合わせて工夫したりできるのは、
女ならではの楽しみらしい:。 しみじみ女で良かったぁ*:・( ̄∀ ̄)・:*:。
女物と男物の着物の造りが大きく違うことを知らなかった。
慣れるまでは(現在進行形(^_^;))安いリサイクル品を利用しようと
ネットのきものリサイクルサイトを物色。
何とも渋くていい感じの羽織が出ている。
男物って書いてあるけど、価格はユ○ク○でフリース買うくらいの値段だし、
ちょっと手を入れたら着られるんじゃないかとカートに入れる。
届いたものを見て、あまりにも画像と違うので、
一瞬間違ったのかと思ったが、拡げてみて、
サイトで見たのと同じ柄の裏地を発見。
「粋な人は羽織裏に凝る」
と聞いたことを思い出した。 なるほどこれか…。
しかも脇のところが開いてない。
着物の男物と女物は全く別物であることを学ぶ。
元旦、菩提寺に初詣に行った折、お坊さん方を間近に見ると、
まだお若い雲水さんたちの付けている袈裟は、透ける素材の絽か紗のようだ。
着物の決まり事を知るために、本やネットで調べた情報によると、
絽か紗は7月8月の着物のはず。 男着物に季節はないのか?
それとも修行のうちなのか? ちょっと寒そう(・_・;)。
そういえばお茶の教本に、
絽か紗の羽織のようなもの(十徳)着た男性がお手前をしている姿が載っていた。
夏に撮影したものと思っていたが,どうやらそうでもないらしい。
千利休の時代に多くの茶人が臨済宗(禅宗)に帰依し,
今でもお家元は臨済宗の僧籍を持つらしいので、法衣の代わり?
お坊さんなら誰でも冬でも薄物の袈裟かというと、これも違うようで,
僧籍を持つ学生時代の同級生に聞いてみると、
「ウチの宗派(浄土宗)では、秋冬は『紗』とか『絽』は着ませんねぇ」
だそうである。 男着物にも季節はある…φ(.. )。
初詣したお寺は曹洞宗(こちらも禅宗)のお寺なので、禅宗のお寺に限ってなのかもしれない。
一般男性では、私が失敗で学んで知ったように凝った羽織裏を付ける方や
襦袢の柄を派手にする方もあるようだが、
木村孝さんの「礼装・盛装・茶席のきもの」によると、表に着る着物はほとんど流行がないそうだ。
また、お太鼓を締めなくて良い分、脱ぎ着の手間が格段に違う。
脱着が楽なのは、ちょっとうらやましいが、
季節に合わせて、場に合わせて、時代に合わせて,いろんなルールの中で
コート・羽織・長着・襦袢・帯
それぞれを選んだり、組み合わせて工夫したりできるのは、
女ならではの楽しみらしい:。 しみじみ女で良かったぁ*:・( ̄∀ ̄)・:*:。
きものウーマンウォッチング(お茶編)
初釜は、いつもよりちょっと華やかにしていいらしい
との情報を得ていたので、
母から譲られてから着る機会のなかった訪問着を着ていった。
私は、午後からの席だったのだが、まだ午前の席の人たちが残っていて
先生のお宅は帰る人、挨拶する人、入る人で大混雑。
帰る人たちが少し減るまで、コートを脱いで玄関のたたきで少し待つことにする。
なるほど、人の多さもさることながら、確かにいつもより華やかだ。
絵模様が入っているのといないのでは、ずいぶん違うなと思いつつ、
皆の様子をしばし観察。
自らの出で立ちは、はっきり言っていけてなかった(_ _。)。
ちょっと合わせて、いいんじゃないかと思った帯だったのだが、
着物との組み合わせが、なんともモタモタ野暮ったい感じ、
しかも、その日は少し襟元を緩くしすぎて、どうにもしまらない。
柄のある着物のコーディネートも、やはり経験をつまないとなぁ…。
通常のお茶席での正式な着物は一つ紋付色無地が基本。
昨年、初めて自分用の着物を誂える際、生地・色・紋について調べてみたが、
着物はいろんな説や考え方があるようだ。
まず生地。
これは茶事の際に一座のメンバーの着物をよくよく観察して思ったのだが、
余計な装飾がないだけに、生地の良し悪しがはっきり出る。
まずは、間違いのない生地選びをしたい。
色。
似合えば、年齢に関係なく好きな色を着ればいいじゃない。
と思うのだが、なぜか着物(特に色無地)は年齢によって似合う色というのがあるようだ。
不思議なことに、若い人が暗い色の着物を着ていたり、
ある程度の年齢の人があまり派手な色柄だと違和感を感じる。
地味すぎないけど、この後ずっと着られる色にしたい。
紋。
母からもらった着物で紋のあるものは、父方の家紋で縫い紋になっている。
ネットで調べると、
正式なのは白く染め抜いた日向紋で、改まった茶席はこれ。
日陰紋>縫い紋と格が下がるらしく、もっとも格が高いのが日向紋。
地方によって、母方の紋を引き継ぐのだとか、嫁ぎ先の紋を入れるのだとか。
紋の数は、もちろん多い方が格高だが、これは一つでいいらしい。
結局、最初の着物は、
白生地で一流の京都の伊と幸さんで、仕立て込みの誂え染め、
紋を日向紋でいれてお願いすることに決めた。
色は、藤色をイメージして行ったのだが、
持っていた帯と、他の手持ちの帯の写真を見せてアドバイスをもらい、ひわ色に決定。
えぇいこの際だ!と、色無地に合わせたさし色を入れて襦袢も仕立てることにする。
その結果、昨年末に届いた色無地と襦袢。
まず驚いたのが、手触りだった。
あぁ、これがいい生地なんだと、いつまでも触っていたい誘惑にかられる。
そして、色。
パッと見、もうちょっとハッキリめがよかったかなぁ…と思ったりもしたが、
しばらくかけて眺めていると、なんだか幸せな気持ちになってくる柔らかい色。
出すぎず、地味すぎず、望んだ通りのものに仕上がっている。
この着物はデビューは、4月のお茶会に決定(‐^▽^‐)。
との情報を得ていたので、
母から譲られてから着る機会のなかった訪問着を着ていった。
私は、午後からの席だったのだが、まだ午前の席の人たちが残っていて
先生のお宅は帰る人、挨拶する人、入る人で大混雑。
帰る人たちが少し減るまで、コートを脱いで玄関のたたきで少し待つことにする。
なるほど、人の多さもさることながら、確かにいつもより華やかだ。
絵模様が入っているのといないのでは、ずいぶん違うなと思いつつ、
皆の様子をしばし観察。
自らの出で立ちは、はっきり言っていけてなかった(_ _。)。
ちょっと合わせて、いいんじゃないかと思った帯だったのだが、
着物との組み合わせが、なんともモタモタ野暮ったい感じ、
しかも、その日は少し襟元を緩くしすぎて、どうにもしまらない。
柄のある着物のコーディネートも、やはり経験をつまないとなぁ…。
通常のお茶席での正式な着物は一つ紋付色無地が基本。
昨年、初めて自分用の着物を誂える際、生地・色・紋について調べてみたが、
着物はいろんな説や考え方があるようだ。
まず生地。
これは茶事の際に一座のメンバーの着物をよくよく観察して思ったのだが、
余計な装飾がないだけに、生地の良し悪しがはっきり出る。
まずは、間違いのない生地選びをしたい。
色。
似合えば、年齢に関係なく好きな色を着ればいいじゃない。
と思うのだが、なぜか着物(特に色無地)は年齢によって似合う色というのがあるようだ。
不思議なことに、若い人が暗い色の着物を着ていたり、
ある程度の年齢の人があまり派手な色柄だと違和感を感じる。
地味すぎないけど、この後ずっと着られる色にしたい。
紋。
母からもらった着物で紋のあるものは、父方の家紋で縫い紋になっている。
ネットで調べると、
正式なのは白く染め抜いた日向紋で、改まった茶席はこれ。
日陰紋>縫い紋と格が下がるらしく、もっとも格が高いのが日向紋。
地方によって、母方の紋を引き継ぐのだとか、嫁ぎ先の紋を入れるのだとか。
紋の数は、もちろん多い方が格高だが、これは一つでいいらしい。
結局、最初の着物は、
白生地で一流の京都の伊と幸さんで、仕立て込みの誂え染め、
紋を日向紋でいれてお願いすることに決めた。
色は、藤色をイメージして行ったのだが、
持っていた帯と、他の手持ちの帯の写真を見せてアドバイスをもらい、ひわ色に決定。
えぇいこの際だ!と、色無地に合わせたさし色を入れて襦袢も仕立てることにする。
その結果、昨年末に届いた色無地と襦袢。
まず驚いたのが、手触りだった。
あぁ、これがいい生地なんだと、いつまでも触っていたい誘惑にかられる。
そして、色。
パッと見、もうちょっとハッキリめがよかったかなぁ…と思ったりもしたが、
しばらくかけて眺めていると、なんだか幸せな気持ちになってくる柔らかい色。
出すぎず、地味すぎず、望んだ通りのものに仕上がっている。
この着物はデビューは、4月のお茶会に決定(‐^▽^‐)。
きものウーマンウォッチング
なかなか「今日はいけてる」と思える着こなしのできない私は、
外で着物姿の人を見ると、つい、
頭から足の先、身のこなしまでをジロジロとウォッチングしてしまうヘ(・o・Ξ・o・)ヘ。
「いつか私もあんなコーディネートができるようになりたい」
や
「そうか、私もあんな風に見えてるんだ」
真似したり,わが身を振返ったりと非常に学ぶところが多い。
日本的な作品を展示している美術館や博物館では、
二~三人くらいは着物姿の方を見かけるが、
今日は、国立博物館のミュージアムシアターから本館に移動するとき、
丁度目の前を着物の方が歩いていたので、
しばらく観察させていただいた。
かなりの着物上級者とお見受けした。
長めの丈のえんじ色の道行コートに、着物は濃いめの色の大島。
注目したのが、八掛と襦袢。
八掛は裏だし、襦袢は下着、
この2点は洋服ではなかった要素なので、私はまだ感覚がつかめていない。
でも、前のご婦人が足を進める度にチラチラ見える八掛の深い青が美しい。
襦袢は落ち着いたグリーンで、これもまた素敵。
昨年、伊と幸さんに色決めのために伺った際に聞いた話では
着物の着こなしの重要なポイントは、
「長着と襦袢の袖がきっちり合っているかどうか」だとか。
襦袢の袖丈が合ってないことの格好わるさには、
気をつけていたが、どうせ下着なんだし…とタカをくくっていた。
私の前を行く後ろ姿では、袖の振り口の緑がきいている。
これが平凡な白っぽいピンクだったら、野暮な感じになるだろう。
チラッとしか見えない部分が、というかチラッとしか見えないからこそ
大きく全体の印象に影響を及ぼす…うーん奥深い( ・(ェ)・)。
着物の面白さにまた一歩はまりこんだ一日。
外で着物姿の人を見ると、つい、
頭から足の先、身のこなしまでをジロジロとウォッチングしてしまうヘ(・o・Ξ・o・)ヘ。
「いつか私もあんなコーディネートができるようになりたい」
や
「そうか、私もあんな風に見えてるんだ」
真似したり,わが身を振返ったりと非常に学ぶところが多い。
日本的な作品を展示している美術館や博物館では、
二~三人くらいは着物姿の方を見かけるが、
今日は、国立博物館のミュージアムシアターから本館に移動するとき、
丁度目の前を着物の方が歩いていたので、
しばらく観察させていただいた。
かなりの着物上級者とお見受けした。
長めの丈のえんじ色の道行コートに、着物は濃いめの色の大島。
注目したのが、八掛と襦袢。
八掛は裏だし、襦袢は下着、
この2点は洋服ではなかった要素なので、私はまだ感覚がつかめていない。
でも、前のご婦人が足を進める度にチラチラ見える八掛の深い青が美しい。
襦袢は落ち着いたグリーンで、これもまた素敵。
昨年、伊と幸さんに色決めのために伺った際に聞いた話では
着物の着こなしの重要なポイントは、
「長着と襦袢の袖がきっちり合っているかどうか」だとか。
襦袢の袖丈が合ってないことの格好わるさには、
気をつけていたが、どうせ下着なんだし…とタカをくくっていた。
私の前を行く後ろ姿では、袖の振り口の緑がきいている。
これが平凡な白っぽいピンクだったら、野暮な感じになるだろう。
チラッとしか見えない部分が、というかチラッとしか見えないからこそ
大きく全体の印象に影響を及ぼす…うーん奥深い( ・(ェ)・)。
着物の面白さにまた一歩はまりこんだ一日。