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銀ぎん煌きら

出光美術館「光悦・宗達から江戸琳派」第二部
      転生する美の世界
を観た。

第一部も合わせた琳派全体を見通し、
勝手に作家をランキングすると、1番光琳、2番其一、3番抱一、4番宗達で
その役割としては、
俵屋宗達が先駆者となり、尾形光琳という天才が出現し、秀才酒井抱一と鈴木其一が磨きをかけた
というところかと思う。

第二部で特に印象に残った作品は、
 酒井抱一の紅白梅図屏風 と 鈴木其一作品多数

これまで屏風といえば「金」だったのが、背景を「銀」にしたのが「紅白梅図屏風」
この作品、しぶいっ!実にクールだっ(°∀°)b 。

第一部に展示されていた宗達や光琳の作品で銀箔や銀泥を用いていたものはあったが、
どれも変色して黒くなっていたため、「銀」としては印象に残らなかった。
抱一の紅白梅図屏風は、銀箔がほぼ完全と言って良い状態で残っている。
この作品は、元々何かの屏風の裏に貼られていたものを表側に貼り直したらしいのだが、
裏側だったから? あまり空気に触れなかったから?
同年代に描かれた其一作品では、銀箔が黒ずんでしまっていることから考えると、
この保存状態の良さはナゾである。 今度先生に聞いてみようφ(.. ) 。

抱一と其一の作品の前に立って思ったのは、「やっと会えたね」('-^*)/。
一昨年(たぶん(^_^;))、「麗しき果実」(
乙川優三郎)が朝日新聞に連載されていた時は、
毎日のように目にしていた名前だったし、
私の中には小説の登場人物としてのイメージができあがっていたから、
実際に知っている作家の作品のような親しみを感じていた。
主人公の女蒔絵師「理野」の師匠である
原羊遊斎の蒔絵もあり、
理野は架空の人物のはずだけど、なんだか彼女の作品を観ているような気分。
小説の中では其一は理野の思い人だったけど、
こんな作品描く人には、惚れちゃうよねぇ。

なんか、いいな~(^~^)。 江戸琳派。
  これから、制作予定の小さい扇面は、

なんちゃって琳派に挑戦してみよう ( ´艸`)。


最後の茶の湯…

昨年、
   「利休にたずねよ」山本兼一
を読んだ。一昨年に直木賞をとったこの作品は、冒頭から利休の自害を焦点に、
信長、秀吉など、いくつもの歴史小説に取り上げられた戦国武将や茶人と
利休との関わりを時間を追って展開していて、
ぐいぐい引き込まれる読み物だったΣ(=°ω°=;ノ)ノ。

その後
   「利休とその妻たち」三浦綾子
を読んだが、こちらは女性の視点から書かれていて、
また違った面白さがあった。

上記2冊の本をはじめ、
amazonで「利休」と検索してあがってくる本のあらすじを読むと、
いずれも、利休の死の場面が非常に重要な意味を持つ。
その死をいかにとらえるかに、
利休について書く人の考えや感性や…さまざまなものが表れる(…じゃないかな(;^ω^?)。
この場面だけ抜き出して並べて編集し直してみると面白いかもしれない。

岡倉天心の「茶の本」も、利休自害の場面で終わった。
天心が描くその場面は、
   悲壮の極として永遠に輝く「最後の茶の湯」
として、天心の美意識をもってその場の情景が表現されている。
利休を快く思わない人物の策略で、秀吉の勘気にふれて自害に追い込まれた姿を
東京美術学校を追われた自らの姿に重ねていたのではないだろうか。
そんな気がした。

全体的には、「茶の本」やはり読みにくかった(^_^;)。
元々、英語で書かれたものの翻訳だというのもあるだろうが、
アメリカの知識階級や社交界向けの講演を目的として書かれたものだったからかもしれない。

それでも読み終えた収穫としては、琳派と茶の湯の関わりなどがわかったこと。
今年は、江戸琳派の酒井抱一生誕250年ということで、琳派の展覧会が目白押し。 
ちょうど仕事も一区切りだし、眼を肥やすよい機会o(〃^▽^〃)o♪


金きん煌きら

出光美術館の「琳派芸術-光悦・宗達から江戸琳派—」第一部を観た。

会場に入って最初の部屋で驚いたのは、軸に屏風に、向付用の器…が全て扇子づくしだったこと。
 これらは俵屋宗達の作品だが、宗達についての説明を読んで、なぁーんだと納得。
 宗達は扇子屋だったそうだφ(.. ) 。

扇面は、実際に扇子にするための形だが、
 「扇形」自体が、末広がりで目出たい意匠とされていることもあり、
 実用を離れた扇形の画面で、日本画を描くことも多い。

実際、今扇面で絵を描いているところだが、四角い画面とは違った構図が楽しめる。

次の部屋の作品は、背景に金箔を貼った屏風の数々。
 いかにも琳派らしい作品である。
 宗達の「月に秋草図」は、金の背景に黒い月がシュール。
 あとで学芸員の説明を聞いたが、元は銀箔か銀泥で描かれたものだったらしい。
 銀は変色するので、最近はプラチナ箔なんていうのもあるが、
 黒くなった状態も何となく詫びた感じが出て,それはそれでいいんじゃないかなぁ…(^-^)。
 作家の意図とは違うかもしれないけど。

さらに進んで、尾形光琳の紅白梅図屏風。
 琳派も光琳までくると、かなり洗練されてくる。
 大胆な構図と、センスの良い色彩はさすが(o^-')b。
光琳は大きな呉服商の家に生まれたらしく、
 この感覚は、最先端の衣装や反物を観て培われたらしい。

第二部は11日から、酒井抱一、鈴木其一らの江戸琳派。
 抱一の風神雷神図も展示されるらしい。
 それにしても、宗達も光琳(東京国立博物館所蔵)も風神雷神図描いているし、
なぜに琳派の画家はこの題材が好きなのだろう(@_@)???