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十三峠の十三塚
 
 二日目、宿から徒歩五分弱のバス停「信貴山門」7:53発~ケーブル高安駅8:01着。
これで、2013年10月13日の誓いを完璧に果たした事になる。
 
 
 8:13ケーブル高安山駅発~8:12信貴山口駅着。 近鉄線に乗り換え2分で服部川駅着。
時間と足を節約する為、十三峠の登り口までタクシーで向う。
 在原業平が通ったという峠越えを体感する為、少し先へ進み「十三峠の十三塚」を確認する。
 
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十三峠~水呑地蔵院
 
 峠道は十三峠辺りで信貴生駒スカイライン(尾根道)を超えるようだ。
ここから高安の里へ向って下り、水呑園地を経て水呑地蔵院までは30分。
 
        水吞地蔵
 承知三(八三六)年、僧壱演がここに地蔵菩薩を安置して堂宇を設けたという。
 本堂の南側に小祠があり、石地蔵の前に二つのつぼがある、こんこんと清水がわいていて、俗に「弘法水」という、弘法大使が山麓から急坂を登って、このすぐ上の十三峠を越える旅人のために祈願して得た霊水という。
 飲料水として、また脚気などの諸病にも効験あるといわれ参詣者がたえない、この地は桜の名所として名高い。
     八尾市教育委員会
 
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石仏の道
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「伊勢物語」の碑文
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神立茶屋辻の碑
 
 水呑地蔵院を過ぎると十三街道ハイキング道の表示が出ており、
石仏(石仏は三十三存在するらしい)と石標・丁石などでかなり賑やかな街道。
 各々趣深いけれども、とても一つ一つ丁寧に撮影している時間が無いと思われたので
幾つか一緒に、それでも全てをカメラに納めたつもり・・・
やがて集落の入口と思しき所に「伊勢物語」の碑文。
 
    君来むと
  いひし夜ごとに過ぎぬれば
   頼まぬものゝ恋ひつゝそ経る
     「伊勢物語」二十三段筒井筒より
大和の男(在原業平)は幼なじみの女をみそめ、そのもとに通う、ある時、女が侍女にに給仕をさせず、自分でご飯を器に盛ったのを見て、男は心変わりし通わなくなる。
それでも女は待ち続け、この歌を詠んだ。
謡曲「井筒」「高安」でもよく知られている。
 
 続いて直ぐ近くに「神立茶屋辻の碑」。
 
   神立茶屋辻
 この街道はむかし大阪玉造と大和竜田を結ぶ重要な道筋にあたりこの辻には多くの茶屋が並んでいたのでその名がある。また在原業平と茶屋娘の恋物語りで名高い。
 業平が峠を越え玉祖神社へ参詣の途中、福屋の娘梅野をみそめたが、ある夜東窓があいていたので中をのぞくと、娘が手づからでめしを食っているので、急に興ざめ逃げ帰った、娘は後を追ったが見あたらず悲んで渕に身を投げた。
 この高安の里では、今でも東窓を忌み、これをあけると娘の縁が遠くなるという伝説がある。
 この道を登ると水呑地蔵、十三峠がある。
    八尾市教育委員会
 
 碑文隣の道標には
 
        愛宕塚
  下る   小みち上がる
        心合寺山古墳・本間孫四郎の墓
 
と、読める。これで前回ご案内頂いた場所へ繋がった。
 
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大塚・山畑7号古墳(抜塚) ・8号古墳 / 来迎寺
 
 里に出ると、やがて前回お邪魔した玉祖神社へ至る。
 
 
参拝したい所だけれど、今回は石段の下から仰ぎ見て失礼せざるおえなかったのが
申し訳なく、心残りだが先を急ぐ。
それにしても、玉祖神社には、在原業平が残したと伝えられる笛が保管されているとの事だが
800回も峠越えをしたと伝えられる業平の残した物が「一節切(ひとよぎり)」と言うのも皮肉めいている?
 
 八尾市観光データベース 高安古墳群  大塚・山畑7号古墳 ・8号古墳 
                                                http://www.yaomania.jp/data/InfoDetail.asp?id=1446
 
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佐麻多度神社
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俊徳丸鏡塚古墳
 
を経て、俊徳丸鏡塚へは住宅地を歩く。
 
 
 
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俊徳丸鏡塚古墳
 
 俊徳丸鏡塚古墳 八尾市観光データベース http://www.yaomania.jp/data/InfoDetail.asp?id=1252
石室内は立ち入り禁止だが、入口付近での撮影で内部は十分観察できる。
今まで見て来た石室の中では、小さな石が使われている様だ。
「俊徳塚」というのも見立てとして面白い。
 
 
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服部川八幡宮
 
  八尾市観光データベース   http://www.yaomania.jp/data/InfoDetail.asp?id=1255
 
境内社に「元宮」とある御石が気になりよくよく拝見したものの、刻印等は何も無く、
後ろの御神木(養生された洞を持つ)の傍に怪しい石柱が・・
古代によくあったと思われる○根にしか見えない石が垂直に立ち、唐突かつ自然(?)に存在しているので
見落とされているか、気付かないフリをされているかの様な佇まいに感じられ、
当地に対する歴史と、謎の深さに触れた思いがしている。
 
 
つづく