平成25年7月1日発行・能楽タイムズの記事「能楽対談 高安流のこと」を読んで、
ワキ方高安宗家のファンとして興味が有ったので出かけてみることにした。
前日の最終新幹線で新大阪に泊まり、翌朝河内の国一宮である「枚岡神社」へ参拝。
 神護景雲二年(768年)奈良の春日神社へ分霊されたので「元春日枚岡神社」とも呼ばれ
藤原氏の祖神を祭ったので皇室の崇敬も厚いとのこと。正月には粥占神事があるそうな。
神社南方の梅林が神宮寺跡らしいがあまり奥までは行かなかった。
御手水の手前に「鞠場」と彫られた石は大正十年五月とある。
 
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 近鉄奈良線で枚岡駅から瓢箪山駅下車、タクシーで大阪経済法科大学へ。
『八尾・高安と能楽の関わりを探る講座』に参加。
 
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高安薪能
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 西野氏は曲能について、活と元の違いを説明され、
過去の奏演形態の再現を目指す<元>より、現行演目に準じた様式・実態を設定する<活上演>が
実現しやすく抵抗が少ないとお考えで、
「もし継続して演じられていたとしたら・・、という想像の精神に満ちている。」と述べられた。
 次に河内謡曲の様々を簡単に紹介された。
【守屋】【道明寺】【高安】【高安小町】【雪鬼】【金剛仙】
  棚橋氏は謡曲『富士太鼓』と『梅枝』の関係、
『弱法師』~浄瑠璃『摂州合邦辻』への流れをお話になった。
 
 パネルディスカッションでは
初めに高安宗家が高安流についてお話になり、
今泉氏が番外曲【高安】の概要を
橋本氏が「伊勢物語の古注釈」と【高安】の関係(実名は出てこない)という事をお話された。
 最後に、主催者側の代表の方の挨拶が有り、
河内音頭位しか無いと思っていたがこんなに能に関係の有る事を知り驚いている。
なるべく庶民的で分かり易いようにしたい。
という希望と抱負を述べられた。
 
 午後は薪能会場の玉祖神社へシャトルバスで移動。
 
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 玉祖神社は高安山の西麓、
和銅三年創建の由緒有る神社だけれどタクシーの運転手さんはご存じなかった。
境内には豊臣秀頼が寄進したと伝えられる石灯籠も有るが、御朱印は無い。
 
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 お灯明からの火入れで薪能が始まると撮影は禁止。
小雨の中、能『梅枝』(観世流)の短縮版が奉納された。