受診料無料の国保加入者に有料の通知
尾道市は7日、市国民健康保険加入者を対象にした特定健康診査(通称・メタボ健診)で、市民税の非課税世帯で受診料が無料になる加入者4905人に自己負担額を記載した受診券を、自己負担額が必要な課税世帯の加入者179人に無料と記した受診券を誤って送付したと発表した。加入者の情報を入力した電算システムの課税、非課税を判定する機能が十分でなかったためという。
特定健康診査は内臓脂肪症候群(メタボリックシンドローム)の予防と解消のため、4月から40~74歳の加入者を対象に始まった。非課税世帯の加入者は無料。課税世帯の加入者は個別診査で千円、集団診査で800円かかる。
市保険年金課によると、7月末から診査対象者2万8194人に受診券を送った。同月31日と8月1日に4人の加入者から「非課税なのに負担額が記載されている」との連絡があった。5日に課税情報と照合して誤りが判明した。
市は昨年4月に電算システムを更新したが、その影響で死亡や市外転出などの資格喪失者情報が空欄になると誤って「課税扱い」となる一方、世帯主に国保加入歴がない世帯の国保加入者の課税情報が反映せず「非課税扱い」になったらしい。無料なのに受診料を払った加入者がいるかは医療機関から市に請求書が届く2カ月後でないと分からないという。
市は、有料の受診券を誤って送った人に無料券を8日から送る。有料なのに無料の受診券を送った人には受診後、何らかの方法で支払ってもらう。
出典:朝日新聞
石器人が牛乳と出会ったのはさらに2000年前だった
有史以前の人類が牛乳を利用し始めたのは、従来の研究結果より2000年早い8500年前頃であることが、新たに発掘された牛乳の容器から分かった。今回の発見は、人類で最初に動物の牛乳を利用したのは、トルコ北西部の牛飼いであることを示している。ただし、牛乳を飲んでいたわけではなく、バターやヨーグルト、チーズなどに加工していたようだ。
イギリスのブリストル大学で生物地球化学を研究し、今回の論文を執筆したリチャード・エバーシェッド教授は「これは、人類が牛乳を利用したことを示す直接の証拠としては世界最古だ」と述べている。エバーシェッド氏のチームは、トルコ、ヨーロッパ南東部、そして中東で発掘された2200点以上の石器時代後期の陶器を分析した。マルマラ海地区で発掘された紀元前6500年頃のものと思われる素焼きの陶器には、獣の脂ではない乳脂肪の痕跡が明確に残っている。また、同じ場所から発掘された動物の骨から、当時の家畜はヤギやヒツジではなくウシであることが判明した。
「従来の専門家は、人類初の酪農はヒツジやヤギの乳を利用していたと考えていた」とエバーシェッド氏は言う。トルコ北西部は、ほかの地域と比較して「降雨量が多く牧草が豊かだったため、ウシを飼うには最適な条件を備えていたと考えられる」と研究チームは報告している。エバーシェッド氏によれば、陶器の発明とバターやヨーグルト、チーズなどの乳製品の発明は相関的に起こったようだ。
ドイツ南西部マインツ市にあるヨハネス・グーテンベルグ大学考古学研究所のヨアヒム・バーガー氏は、独自の調査により、石器時代には牛乳をそのまま飲む習慣はなかったと結論付けている。その理由は、7000年前までの成人は一様に乳糖不耐症であったからだ。乳糖不耐症は乳糖の消化酵素が不足して消化不良や下痢などの症状を引き起こす。ただし、乳糖は乳製品への加工段階で分解されるため、当時の人々が牛乳を飲めなかったからといって牛乳が食用にならなかったわけではない、とバーガー氏は述べている。
牛乳がそのまま飲まれるようになったのは、1000年から2000年ほど後と考えられる。おそらくその頃までには酪農文化がヨーロッパにまで広がり、突然変異によって、成人でも乳糖を分解できる人々が現れた。「ヨーロッパの中心部には採集狩猟生活者が住んでおり、乳糖を分解できる遺伝子を持つことを知らずに酪農文化と出会い、当然の選択肢として牛乳を飲むようになった結果、飲み物としての利用が爆発的に広がったのだろう」とバーガー氏は説明した。
冒頭の研究を行ったエバーシェッド氏は、酪農文化は人類の文明を発達させた主要な原動力であったと述べている。栄養価の高い食料が一年中手に入るようになり、主食を大規模に生産できるようになったからだ。「牛乳との出会いがなければ、人類の歴史は大きく変わっていただろう。ヨーロッパ中部から北部における遺伝子供給源の30~40%がいまとは違っていて、別の人種がヨーロッパの覇権を握っていたかもしれないし、ほかにもさまざまな違いが生まれていただろう」と語った。
出典:ナショナル ジオグラフィックWebサイト
本格「水出しコーヒー」家庭でも
ハリオグラスはこのほど、本格的な水出しコーヒーが家庭で手軽にできる水出し珈琲ポット「水出し珈琲ポット・グランデ」を発売した。耐熱ガラスに金属を組み合わせたスタイリッシュなデザインが特徴だ。
水でじっくり抽出するため、余分な脂肪分が溶け出さない。そのため、渋みや雑味のないまろやかな珈琲に仕上がるという。
また、熱による酸化で味が変化することが少なく、おいしさが長持ち。冷蔵庫で2~3日保存できる。
価格は、1000mlサイズが4200円、600ml サイズが3675円。
出典:J-CASTニュース
患者向けのバス料理検討
東近江・蒲生病院で職員ら試食会
入院患者の給食に琵琶湖産ブラックバスが使えるか検討しようと、東近江市立蒲生病院(同市桜川西町)は6日、職員向け給食試食会を同病院で開いた。
ブラックバスは低脂肪、高タンパクな上、疲労回復や血中コレステロール低下に効果があるタウリンが多く、病院給食に適しているという。
この日は「バスのムニエルのきのこかけ」「揚げバスのサラダ」を含む給食を、加藤正人院長ら14人が試食した。アンケートでは「身が柔らかく、あっさり食べられる」「特にメリットがない限り、ブラックバスを使う必要性は見あたらない」などの意見が出た。
市病院管理課は「おいしいが、1食分の切り身70グラム当たり120円とやや高い。今後、導入の是非を検討する」としている。市立能登川病院も8日に同様の試食会を行う。
県内では、滋賀医科大付属病院が5月からブラックバス料理を選択メニューに取り入れている。
出典:京都新聞
メタボレコーダー、他人に見られて緊張感保てる「ウォッチリスト」追加
システム開発などを行うネクストフューチャーは6日、同社が運営する健康管理のための無料サービス「メタボレコーダー」に、他人に自分のデータを見られることでダイエットの緊張感を保つことができる「ウォッチリスト」機能を追加したと発表した。
メタボレコーダーは、体組成計や体脂肪計などで測定したデータを簡単な操作で記録することができる無料サイト。表計算ソフトの知識がなくてもデータをグラフ化できるなどの機能がある。
今回追加されたウォッチリスト機能は、メタボレコーダーを使用している他のメンバーを登録し、そのメンバーのデータを随時参照可能。「他のメンバーの情報を参考にし、努力している様子を見ることで自分のモチベーションを保つことができる」(ネクストフューチャー)。
さらに、ウォッチリストに登録されると、自分が何人のメンバーにウォッチされているかが分かる。そのため、「より緊張感を持ってダイエットを推進できる効果も期待できる」(同)という。
出典:マイコミジャーナル
健康サービス IT駆使、自分を客観視 データをグラフ化、やる気引き出す
IT(情報技術)を駆使した健康サービスが相次いで登場している。身体データや運動量をインターネットのウェブサイト上などで一括管理することで、自分を客観視しながら健康づくりに役立てられるのが特徴だ。今春から、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した特定健診・保健指導が導入され、生活習慣病の予防に関心が高まっていることが、サービス増加の背景にある。
NTTデータ(東京都江東区)が運営する、生活習慣病予防支援のサイト「クリエイティブヘルス三健人」は、この分野では草分け的な存在だ。利用者は問診に答える形で、日ごろの食事や運動量などに加え、体重、体脂肪、血液などの健診データを入力する。その後、高血圧症や骨粗鬆(そしょう)症の改善など9種類の健康増進プログラムから1つ選ぶと、定期的に届くメールで自分が注意すべきことを知ることができる。
特徴的なのは、歩数データをパソコンに取り込み管理しやすくしたことだ。オムロンヘルスケア(京都市)製の歩数計で計ったデータをパソコンに転送すると、サイト上で月・日別にグラフ表示できる。一目で運動量を把握でき、“やる気”を引き出す仕掛けになっている。
利用料は、個人が毎月300円、法人は利用人数が1000人以下の場合で入会金10万円、1人につき年間3600円。NTTデータによると、「最近、メタボへの認識が急速に広まってきたこともあり、健保組合などとの契約数が増えている」(担当者)という。
利用者数は、サービスを開始した平成10年の約1000人から、今年は計約5万人に拡大。利用者からは「歩数計をつけてみて初めて日ごろの運動量の少なさに気づいた。歩けば気分が爽快(そうかい)になり、仕事も前向きになれる効果があった」などの声が寄せられているという。
富士通(東京都港区)の子会社、ベストライフ・プロモーション(川崎市)は昨年、社員259人を対象に健診データをもとにしたサイトを使った生活改善の実証実験を行った。健診結果とともに歩数計、血圧計、体重計のデータをネット経由で収集。個人サイト「ヘルスアップWeb」でそれらのデータを自己点検できるようにするとともに、異常のある人には電話相談などを行ったところ、総じて減量ができ、血液データも大幅に良くなったという。
これを受け、今年からはグループ企業の従業員ら計約17万5000人にサービスの提供を拡大。また、グループ外の流通系2社、数千人にも同様のサービスを提供し始めており、齋藤稔社長は「今後、さらにグループ外の健康保健組合などに売り込んでいきたい」と話す。
一方、携帯電話では、今年6月に発売されたauの「スポーティオ」には、持ち歩くだけで歩数、距離、消費カロリーを自動測定し、待ち受け画面で確認できる機能が搭載されている。
生活習慣は、なかなかすぐに改善できるものではない。また、「運動が大切」と言われても、適切な量となると分かりにくいと感じている人は少なくないだろう。ITを活用した健康サービスは、こうした悩みを少しでも克服し、食生活の見直しや運動の継続を手助けしてくれる。「何から始めてよいか分からない」という人にとっては、きっかけ作りや動機付けとして利用してみるのもよさそうだ。
出典:MSN産経ニュース