灼熱のTTR
多々良沼 7/6
2時前に家を出る。千葉、茨城、山梨、そして群馬。どこの釣り場に行くにも大体100キロ、そんなところに住んでいる。近いに越したことはないのだが、悪いことばかりでもない。深夜の高速に乗ってアクセルを踏み込めば、翼が生えたような気分になる。
4:00、近藤沼に集合。「釣りキチ野郎のOUTDOOR LIFE」http://ameblo.jp/black06220622/ のはるさんとご対面した。K.B.Sのメンバーさんであり、以前より当ブログに温かいコメントをいただいている。また、今回の釣魂ビジョンにおけるメインキャストでもあられる。なお、本釣行は印屋さんと私の方でスケジューリングさせてもらったが、現地のボート状況確認、予約等、例によって釣魂さんに動いていただいた。あらためてお礼申し上げたい。
ここで印屋さんより、ネーム入れを依頼していた自作ラミグラス二本を受け取った。
確認画像を見てはいたのだが、感動モノの仕上がり。
6.2fには「翡翠(ヒスイ)」と命名。これはロッド、あるいは釣りとは何ら関係のない、ごく個人的な意味を持つ名前なのだけれど、依頼にあたってその背景だけは説明させてもらった。その他には何の注文も出さない。
まさに印屋さんの書。黄色い竿に翡翠とはある意味頓狂だが、言わずとも青緑にしていただいたことに感激した。もともとこの竿のバット周りはのっぺらぼうだったのだが、メタリック2色使いの飾り巻きまで入れてくださり、朱の落款とあいまって一段と望んでいた和竿感が増している。
5.9fは「Honey Hunt(ハニーハント)」。言うまでもなく、某遊園地の超人気アトラクション、Hunny Hunt」へのオマージュというか、パロディというか・・・(笑)
この竿の製作過程を記事にしたとき、ある方のコメントに自身が返した「赤いスレッドを巻いて、ぷーさんのシールでも貼りましょうかね」という一文が頭に残っていた。スレッドは予期しないオレンジになったのだけど、このゆるさ、まんまじゃん・・・ということで。
氏に横文字をお願いするのはいかがなものかと考えたが、その割には細かく注文を出した。栄養ドリンク「モンスターエナジー」のロゴみたいな、おどろおどろしい感じを。また、こわもてぷーさんの、拙いイラストまで添えて(笑)
で、完成品が、これ。
無茶苦茶センスいいでしょ!
往年のアメリカン・カートゥーンを思わせるダーク&ポップな世界観。独断でロゴを決めたとおっしゃるが、私のイメージより100倍いい。ハチミツのとろとろ感たっぷりで、最後の「T」が斧になってたり・・・もう最高!今後一から自作するロッドはこの名前で統一しようと思う。浦安がしょっ引きに来ても、スペルが違うと言えばいいだろう。なお、フライロッドの世界では、ラミグラスの黄色いグラスプランクをハニーと呼ぶようだ。重ねて、印屋さんの職人技に感謝・・・
さて。
多々良に向かう前に近藤沼で小一時間釣りをしたのだけれど、それに関してははるさんの記事と釣魂ビジョンの更新を待ちたい。ボート店の管理人さんが四十分遅れというハプニングを乗り越えつつ、7時過ぎにようやく湖上へ。はるさんは釣魂さんに同船だが、エレキ本体は所有されており、近く周辺設備も整えるとのことで、楽しみだ。
今回のプランは、何はともあれ多々良のすべての景色を見る、というもの。左回りに全周すると宣言して西桟橋から釣りはじめる。
バキュームはお休みして、巻きは、この2本が担当。
桟橋本体、並びに南岸は好印象だが、いかんせん水が悪い。西岸の葦原沿いを北上するにつれ、水質が良くなっていく。北岸の水門と土のバンクが絡むエリアで、それまで着かず離れずで釣り進んできた印屋さんと合流した。お互いに無反応。この頃から空を覆っていた雲がまばらになっていく。
弁天付近で巻いていたバッシンシャッドに違和感、巻き合わせると一気に突っ走った。すぐにバスではないと分かったが、じゃあ何なのか。ハニーハントはフルベンドし、コンク50のドラグはズルズル。ようやくネットインしたのは雷魚だった。
この一帯は風当たりがよく、表層にベイトも多数見られた。あれこれ手を変えて粘ったが、何も起こらない。
この後、「ジャングルクルーズ」へ。思いのほか流れが強い。延々、巻いて撃っての繰り返し。日差しは強烈さを増し、ふとしたはずみに気持ちが途切れそうになる。さすがに印屋さんは何度かバイトを得るが、すっぽ抜けたりバラしたりと、ある意味ノーバイト以上に苦しい展開を強いられている。荒れた本湖を避けて遡上してきた釣魂さん艇と合流。はるさんのトライアンフにはジョイクロ!詳細はもちろん釣魂ビジョンにて。
そのうち、バスの姿を目で捉えられるようになり、ある地点で定位している40クラスがFLRに反応することを発見した。キャスト後、自然に流してバスの横を通過させ、トゥイッチ。これを追ってかなりの距離ついてくるのだが、喰いきらない。一度はついばむ様子を見せたので、この釣りにすっかり没入してしまった。
ふと気付けば、すっかり時間が経っていた。バウを船着き場へ向ける。ノーバイト・ノーフィッシュ。あの印屋さんが五回に四回はデコるという多々良沼、決して甘くは見ていなかったが、やはり手ごわかった。
これで二か月連続ボウズということになり、私もここらへんでMTO(まるで釣れないおっさん)を冠しようと思う。ただ、MTOはMTOなりに、多々良、何とかしたいよね~と思うのである。逃げたくない・・・というか、単純に1匹釣りたい。
解散した後に連れて行ってもらった釣り具店で、印屋さんからいくつかアドバイスをいただいた。あらゆる可能性があるので、釣りの途中に口を差し挟むことは避けたとのこと。私のような貯金を使い果たした釣り師には、現在進行形の、密度の高い釣りをしている方から教えを乞うことほどありがたいことはない。
こうしてTTRに叩きのめされはしたけれど、またこの日、全国一暑い館林ではあったけれど、素晴らしい仲間と楽しめた、充実した一日となった。バス釣りという言葉が、よもや歳時記に載ってはいないだろうが、個人的には夏の季語だと昔から思っている。
TTRまで一週間
何を思ったのか、子の一羽が流心へ。つられた三羽もあとに続く。
一群はそのまま対岸までたどり着き、速い流れの中を、少し泳ぎにくそうにさかのぼり始めた。
母親はしきりにこれを気にしていたが、やがて本隊を離れ、気まぐれな分隊を、めざましい速力で追いかけて行った。
子らは、もうヒナとは呼べないほど大きい。いずれは離れ離れになるのだろう。
話は変わる。
父の日に贈られた小川糸の「リボン」を、先日、ほぼ一気通読した。
鳥にまつわる話であり、家族の物語でもある。魂というものに言及した小説を、久々に読んだ気がする。涙腺のゆるい方はくれぐれもご注意を。
さて。
先日新宿でお会いしたろしーたさんから、水郷の土産話とともにマッドパピーを頂戴した。長門ではモデルAの次に釣っているクランク、しかも持っていない反射板入りということで、実に嬉しいプレゼント。
聞けば、ご自身の個体が浸水したとの事で、現物を見せていただいた。なるほど…
家で確認すると予想通り、ボディとウエイトのすき間に5ポンドラインがスルスルと入っていく。ここが浸水箇所と見ていいだろう。
低重心を実現するために、ウエイトがはみ出してしまった、という設計。
それも功を奏して釣れる動きを生み出しているのだとしたら文句は言えないが、疑問は残る。
もうひとつ特徴的なのは、フロントフックの取り付け位置がかなり前方に位置している点。ろしーたさんも指摘されていたが、これにより、着水時にフックがリップにからむ事がある。この時ラインを巻き込む場合も多く、捨てキャストとなってしまうのだ。
これはバレットヘッドにも採用されていて、オーバーサイズのフックに付け替えても前後が絡まないためのデザインだという。
別に付け替えを考慮せず、ベストサイズのフックで取り付け位置を設定してもらえばいいのにと、個人的には思う。
ただ、出来上がったものにあれこれ言うのは簡単なのだ。創るという地平とは次元が違う。
ここで、ろしーたさんのチャレンジャーぶりがよくわかるエピソードをひとつ。
居酒屋の壁に貼られた短冊メニューを見ながら、「アイスにら餃子ください」とろしーたさん。すかさず店員さんが「アイヌです」と訂正し、私は内心胸を撫で下ろした。
だってアイスにら餃子ですよ?
(笑)m(_ _)m
ようやく本題。
いよいよ多々良沼釣行が近づいてきた。釣魂さんが送ってくださった湖沼図を眺めていると、難しいとは聞いていてもワクワクしてくる。やっぱり初めての釣り場はいいものだ。
また、帰りに印屋さんが、かのナベツリに案内してくれるとおっしゃるので、こちらも楽しみ。
そうそう、せっかくの機会だからブローニングのパーツ選定をしておかねば…
ブローニング解体
本日は留守番を仰せつかった。
何気なく振ってみると、前に補修したはずのリアグリップがミシミシ・・・
またコルクが割れてる!?
ひねるとあっけなく全周にヒビが入った。割れ目から、何やら内臓めいた赤いものが見える。何これ。恐る恐る引き抜いてみた。
ブランクはコルクの断絶箇所で終わっており、末端までスルーしていない。
代わりに、継ぎ足されたコルクとキャップに一体化した細い軸に布を巻きつけてがんじがらめにし、ブランクに差し込んでいる・・・
これは、ダブルハンドのキャスティングで力がかかれば、間違いなくたわみますよ。
コルクが割れてくるのは当たり前。
まあ、これでリビルドの方向性が固まった。
完全ブランクスルーとすることで、全長は2インチ弱短縮。リアグリップ長はそれなりに維持したいので、フロントグリップを短縮してパイプシートを前に出し、バランサーをセット。ガイドをニューコンセプト化する。
富士の手引きを見ながら解体開始。
ドライヤーでコーティングを温め、軟化させながらスレッドをほどいていく。
はじめ手間取ったが、だんだん手際が良くなってきた。
このロッドを巻いた人の仕事を見るようで面白い。ガイドの足が刃物のように研がれていたり、三色のスレッド巻きが実にきれいだったり。
終わってみれば、スレッド跡は塗装が変質しているし、エポキシが段になって盛り上がっているが、どうするかはまた今度考える。
なお先径が3.2mmもあり、適合ガイドがあるか不安なため、トップガイドはとりあえずそのままにしておく。
次にグリップ。例によってペンチでコルクをむしり取っていく。
元径が20mmあるので、アーバーも糸も無く、直付け状態。なかなかきれいに取れないが、これもあとで考えよう。
問題はパイプシート。富士の手引きではあっさり解説されているが、とんでもなく難しい。
金のこで切れ目を入れていくとあるが、寸止めでブランクに達しないよう切る加減が分からない。
二か所切れ目を入れてみたが、マイナスドライバーでこじ開けるなどとてもできそうになく、疲れ果てて断念・・・
パイプにトリガーがにゅっと生えただけのシートは人間工学無視で、手にやさしくない。
これは何としても変えたいところ。
好きなTCSは最大サイズでも入らないので、必然的にT-DPSになりそうだ。
しかし、こいつを外せるのか・・・
あとは、手持ち最後のラミグラスを、パーツ選定のために計測。
前回の62と同寸ながら、気持ち自重があり、強く感じられる。
反りがあり、スパインの入り方がきつく、やや癖がある感じ。
これはスパイラルセッティングを予定しているが、やりきれるかどうか、何とも自信が無い・・・
ちなみに先頃実戦投入した二本のラミは、最終工程のため印屋さんのもとへ旅立っていった。
リビルド。
ビルダーさんは、何やらチャッチャとされているように見えるが、これ実は大変。
ローブランクから組み上げる方が、よほど簡単だと身にしみた。










