前編からのつづきです。
今までいろんなメーカーのロッドを振り、かなりの本数を試しましたがだいたい数投すればロッドの本質はわかるつもりです。
その中でも衝撃を受けたのはやはりロードランナー、ファイナルディメンションあたりですかね。いずれのロッドも必要な時によく曲がり、必要な時に粘る。決してカタログ上の数字には表れない。というか表現出来ない強さとバスロッドとして必要な基本性能を高次元で有してますね」
椚田「個人的にロードランナーは終着点でした。また、FDの610LFは、いずれ手にしてみたいと思っているのですが、中古のタマ数が少ないうえに高くって・・・」
T本「その他にはロードランナーなんかとは少しニュアンスが違いますがスティーズなんかも凄かったですね。ただ、スティーズは使い手選ぶと思います」
椚田「実は、前身であるバトラーシリーズを使っていました。中でも並木モデルの60MFBラプターが大好きで、常に2本積んでいましたね~」
T本「前者は超高性能のシーケンシャルな性能を持った車と言う感じ。初心者からエキスパートまで使い手のレベルに追従し常にアングラーを助ける。その深い懐でエキスパートアングラーの高い要求にも対応出来る。
後者は使い手の意思により真価を発揮するエキスパート専用のレーシングカー的なイメージです。
使い手が意図的にそのロッド本来の使い方を理解し、使ってやることで本質を垣間見る事が出来ます。あくまでも個人的な意見ですけどね(^-^;
・・・そうそう。A部ちゃんの持っているソリッド搭載の64スピニング、あれもかなりスゴいですよ。けっこうな衝撃を受けましたw30tフルソリッドの方は気持ちティップがソフトなら最高なんですけどね。
いずれにせよ、前述した素晴らしいロッド達が私のロッド作りに多大な影響を与えているのは確かですね」
椚田「なるほど~。ということは、当然T本竿は後者、レーシングモデルということになりますね。また現地で竿談義よろしくです。
では、お馴染みの質問、見ず知らずの釣り場に連れて行かれますが、持参できるルアーはひとつだけ。さて、何を選びますか?」
T本「うーん・・・悩みますねw候補としてはやはりスピナベかチャターあたりですかねぇw
スピナベにするとまた後で会長にネチネチやられちゃうからなぁ・・・あっ!ここはカットでお願いしますよ!あの人はムッツリだから嫌がらせが長期間なんで精神的にイヤなんですw(大ウソです)爆笑ww」
椚田「当然カットしますよ・・・(汗) A部さんにしろ、危ない発言はほどほどにしてくださいね、マジで・・・」
T本「・・・さて、気を取り直してこの状況スピナベは確かにオールマイティーですが、真価を発揮するには天候や水質などのフィールドコンディションに左右されてしまうのも事実。そして止めて誘いづらいのがネックです。チャターも良いんですが、動きがデカイので濁りなどのプラス要素が不明な以上、魚に嫌われるとどうしようもありません。
そこで私なら3/8マキラバにしますかね。
色はどんな水質でもマルチな黒系、ブレードはシルバーでお願いします。これなら状況によりオレンジマジックでブレードを金色に替えたり、黒マジックでガンメタにも変更出来ますからね。それに5-1/2ハーフスレンダーグラブを組み合わせます。
ハーフスレンダーグラブには説明不要でしょうがさらっと説明すると4インチグラブのテールにジャンボグラブに迫るボディを有していますので、それなりにボリュームもあり、ちぎって使えば4インチグラブに変身出来ますw」
椚田「ええ~っと・・・これはルアー2個、かな・・・?」
T本「固いこと言わないで下さいよwラバージグをラバーだけで使う人見たことないでしょ?
フックつけないでテキサス投げる人いないでしょ?それと同じですよw(かなり強引ですがw)」
椚田「確かにそうですね!」
T本「変わったジグヘッドとして勘弁して下さいw
これならヨコにも巻いてサーチ出来るし、ブレード外せば普通のジグとしてピンやカバーの攻略も可能です。さらにさらに状況によってグラブのボリュームを調整出来る点を考慮して敢えてマイナーなスレンダーグラブをチョイス。最悪、どこかの会長の真似をしてヘッドのスカートを全部毟り、ジグヘッド&グラブも出来ますからねwもはや完璧ではないでしょうか?(笑)」
椚田「・・・この応用度! 獲るための執念が違いますね。さすがです。続きまして、尊敬するアングラーさんがいらっしゃれば教えてください。よければ理由も」
T本「そーですねぇ・・・バス釣りを始めた頃はミラクルジム(村田基さん)に憧れてましたねぇ。多彩な角度からの華麗なキャスティングの数々。どこまでも伸びていくと錯覚するようなロングキャスト。今の私のキャスティングスキルは当時、ミラクルジムの真似をして培われたと言ってもまず間違いないでしょう。
その頃、ミラクルジムとよく釣りロマンに出演していたエリートプロのバーニー・シュルツも好きでしたねw
それから、並木プロや清水盛三プロにも影響を受けましたね。並木プロからは強い釣りとフィネスの両立を、盛三プロに至っては当時の私のスタイルに近く、とても参考になりました。
今は、著名人で尊敬するプロは正直、特にいないのですが、個人的にアイコネリはなぜだかいつも気になりますね(笑)」
椚田「アイコネリ、独特な存在感ありますね」
T本「ただ、リスペクトとは少し異なりますが、私の現在の釣りに今も多大な影響を与えているのは確実にKBSメンバーであることは間違いありません。特に若手メンバーの存在は大きいですね。彼らが居なければこんなに釣りは楽しくなかったでしょうし、楽しくなければこれ程フィールドに通わなかったと思います。そのような状況で今のような高いスキルを維持するのは不可能だったと思います。
釣りは刀と同じなんですよ。使い続けなければ錆び付いて切れ味は低下してしまいます。常に使い続け、磨き続けるからこそ必要な時に必要な切れ味を維持することができるのです。一度錆び付けば元の切れ味を取り戻すのは時間が掛かります。いざ必要な時にまだ磨いでる最中ですwでは使い物になりませんからね」
椚田「身に沁みて分かります。釣り歴の長さなど、現在進行形のアングラーさんの前では何の意味も持ちませんね」
T本「話が脱線しましたが、若手メンバーが全力で追いかけてくる中、だらだらとだらけた生活をしていられる程、彼らと私の間に差はありません。私も全力で逃げないと追い付かれてしまいます。ですが、短い期間でメキメキと力を付け、成長する若手メンバーを見ていると、私にもまだ伸びシロがあるのでは?と思わせてもらえます。
そんな観点から見ても若手メンバーの存在は大きいですね」
椚田「T本さんでも危機感を持ちながらやってらっしゃるんですね~」
T本「もちろんです。後ろからのプレッシャーはひしひしと感じています」
椚田「今季のトーナメントを振り返ると、どんなシーズンでしたか?」
T本「そうですねぇ・・・分かりやすく点数で言ったら10点ですかねwもちろん100点満点で。AOYを頂いているにも関わらずなんとも生意気なのは重々承知していますがこれが本心です」
椚田「それはまた、厳しい自己評価ですね」
T本「今シーズンは試合数が少ないので、当初は常に安定した試合運びを心がけようと思ってました。目標は最低限トータル100ポイント超え。全3戦の試合中に40upのキッカーを10本は獲ろうと。
第1戦目はかなりの手応えを持って挑みましたが、結果は皆さん知っての通り。さんざんなものでしたw手応えが有りすぎてフレックスにシフト出来ずに自滅。トーナメント時代にもう何度も繰り返してるのにまた同じ過ちを・・正直、自己嫌悪になりましたね。
2戦目は本当に悔しかったです。仕事のスケジュールどうしてもが合わず泣く泣くの欠場。あの時期のTTRは得意だったんだですよ。と、言いますか、TTR実は通年得意だったりします」
椚田「TTRも得意なんですか!私まだあそこでナマズしか触ってないんですが、そのまま本戦突入になりそうです・・・」
T本「試合後にH田君や知り合いの方々から『お兄さんならリミット取れてたと思います。』なんて言われて、悔しかったですね。もちろん自分でも自信はあったので余計でしたね。
3戦目はまあまあ納得してますね。
メインエリアで堅め釣りをして大差付けたいところでしたが当日のメインエリアは最悪の状況でした。初のペア戦でA部ちゃんと組み、負ける気はなかったですね。そのおかげで最後まで自分にしか釣れない魚を狙う事が出来ました。ペア戦の楽しさも体感出来て有意義な1日でしたね」
椚田「最終戦は、本当、楽しかったです。ペア戦も、K.B.Sの魅力の一つですよね。
それでは引き続き、来季への抱負をお願いします」
T本「来シーズンに向けてはすでに確固たるビジョンを持っています。少々カミングアウト的な感は有るかも知れませんが一部のメンバーはすでに知っています。
その内容は、2014年シーズンは勝つ事を目的とせず運営サイドとして尽力を尽くすと言うことです。
もちろん、トーナメントには参戦しますし私自身負けず嫌いなので全力は尽くします。ですが、それよりもまずは大会の円滑な運営を優先し、その手助けをしようかと。
来季はメンバーの増員に会長や椚田さんを始め、メンバー全員が、一丸となってKBSの基盤の強化に当たると思います。その中で今までのように運営に関する雑務等を会長1人に押し付けるのは・・・と感じていました。確か椚田さんやろしーたさんもどこかでそのようなコメントをなさっていたかと存じております」
椚田「下準備と現場運営に加えて、公的機関へのレポート提出までされてますからね」
T本「こう見えても私は副会長と言う重大なポストを会長のからご指名を頂いて任されていますし、もちろん副会長としての責務を果たし、結果を持って私のようなアングラーを拾い上げてくれたKBSに貢献したいという思いが強いです。KBSは拍子抜けする位、アットホームな団体です。会長があんな感じなので(笑)
だから私が副会長として補佐する以上、ある程度のカリスマ性ぐらい持ち合わせておかないと私の発言力に重みを持たせられないかな?と思いトーナメントという舞台をお借りして今までやって来た訳です」
椚田「大会ごとのレギュレーション修正など、これまでもT本さんが説得力のある発言をされたケースは、多々見てきましたよ。実に頼もしい副会長だと感じていました」
T本「そして来季からはいよいよ沢山の新規メンバーを迎え入れる予定ですが、人数が倍増すれば会長の負担は増えるのは目に見えています。せっかく来てくれた新規メンバー希望者を失望させないように運営サイドの補強は必須ではないか?と思い今回の結論に達した次第です。
しかしながら今までのKBSトーナメントでの私の活躍を見てKBSに興味を持ってくれた人が少なからず居るのも事実」
椚田「そうそう、打倒T本(兄)というモチベーションは、参加者全員が胸に秘めているのでは・・・笑」
T本「今までの私の役割は・・・そうですねぇ。
A部ちゃん辺りが適任ではないかと感じています。彼程の実力と人格があれば私以上のカリスマ性を持って若手メンバーや釣り技術の向上を目的とするアングラーにリスペクトされ、沢山の新規メンバーを集めてくれるはずですからね」
椚田「これはA部ちゃんにも重責がかかってきますね~」
後編に続きます。