劣化の果てに
地下にいた人間が陽の当たる所に出て少し勘違いをした。そんな感じだと思う。
読んでもらうために書くということが、このところ本当に分からなくなっていた。書くことを許諾された場がなかった時代と同じように読み手を想定せずに書いた上、コメントをもらわないといったやり方に、一体どんな意味があったのだろうか。
一ヶ月半に及ぶ春愁(便宜上そう呼んでいる)が、気付けば終わっていた。いつも活性が低い代わりにひどく落ち込むこともない気楽な性質なのだが、今度ばかりは病気に進展するかと危ぶんだ。
長いトンネルを抜け出たあと、少し晴れた頭で考えてみた。
もう一度釣りブログとしてやり直そう。
拙文を気に入って読者になってくださった方に、少しでも楽しんでもらえるような記事が書けたら…
いずれまた迷走することは目に見えているが、それでも釣りに軸足を置いておけば戻って来ることができる。そのまま地下へ向かうという選択もあるが、その準備はまだ整っていないようだ。また訳の分からないことを書いているが、奇しくもプロフィール画像の落書きとシンクロしてきた風でもあり、一人で面白がっている。
改題も何度目になることやら。ブログタイトルとしては、もうこれぐらいしかないだろう。どうも私は目立ちたがり屋のようなのだ。
長門川 5/4
今年、とりわけ前半は釣りを控えることにしていたのだが、連休に入り妻が気を遣ってくれた。ちょうど半年ぶりにして今シーズンの初釣りということになる。
水面の釣りでいい思いをして納竿したものだから、頭の中はトップ一色に塗り込められている。後ろ髪を引かれたがいつものロードランナーには留守番を願った。
セミダブルに仕立てたGO-102と、そうは言っても抑えのクランクベイト用としてル―の1L-26HOBB、それぞれにABU5500C・2500Cというレトロな2セットを積み込む。クルマが小さくなったので2ピースもなかなかに気分である。パックロッドを含め、ワンピースとは違った味のある継ぎ竿も昔から好きなのだ。
5:30出船。曇りでやや風が強い。どうにかペンシルベイトが使えそうな程度の波立ち。水位はかなり低いが、桟橋で話した方によればまだ下がるだろうとのこと。
エレキを踏むと、もう気が急いて急いてまるで抑えが利かない。せっかく吟味したタックルなのに味もへったくれもなく、ラン&ガン式にめぼしいスポットを釣り進んでいく。とにかく今年の一匹目はザラで釣りたいのだ。
無反応のままひとつ目のベンドに差し掛かると、下流から釣り上がってくるカヤックが目に入った。フローターと並び、これも威力のある乗り物である。しかもどうやらトッパーさんらしく、私の焦りはさらに募っていった。
アクションが早い、雑だと頭で分かっていても修正できない。トラブルも頻発。着水と同時に根掛かっていたり、見えない細枝をフックが拾ったり。これは岸辺が浅くなっていることも原因だと分かったので、迷わずダブルフックに交換した。実はまだ信頼関係が結べていないのだが、今回ばかりは必要に駆られた。
時間が経つにつれ、波風が増してくる。朝のうちからバスボートやアルミが遡上してくるのは利根川本流が相当荒れているからなのだろう。いつしか真っ青な空から強烈な日差しが降り注いでいる。
約2キロを釣り切って、折り返し地点と決めたエリアに到着、ここまで完全ノーバイト。やってしまった。手練れならここで荒れた水面に強いスイッシャ―なりダーターなりにチェンジするのだろうが、ちょっと気持ちが切れてしまった。巻こう。
カバーはほとんど干上がっているのでブレイクの下を探っていく。シングルハンドでロッドを振っていると手首の痛みがぶり返してきた。やはりダメか・・・。釣り以外の動作ではまったく出ないのが腹立たしい。このロッドもセミダブル化したいところだが、グリップが入手困難なのである。
そうこうしているうちに気付けば昼を過ぎている。妻からのメールに苦戦中だが必ず釣ると返信したものの、なかば心は折れていた。
場所によっては44ポンドエレキの50%でようやくステイという、もはや爆風といったありさま。釣りにくいが、魚には関係ないと自身に言い聞かせる。あとすべてのバスが同じ行動をしているわけではない、ということも。
いっそ、いちばんきつく流れが生じるところをやってみようと船首を上流へ向けた。
これといって何もない、真っ直ぐなストレッチ。こんな感じの場所を流すときだけは、普段よく使う丸っこいクランクベイトに手が伸びない。スモーキンシャッドに替えて二、三投目でリールのハンドルが止まった。スピードスティックが一気に絞り込まれる。重々しい突っ込みと危険極まりないエラ洗いをどうにかいなし、息も絶え絶えにネットイン。
水面の釣りでいい思いをして納竿したものだから、頭の中はトップ一色に塗り込められている。後ろ髪を引かれたがいつものロードランナーには留守番を願った。
セミダブルに仕立てたGO-102と、そうは言っても抑えのクランクベイト用としてル―の1L-26HOBB、それぞれにABU5500C・2500Cというレトロな2セットを積み込む。クルマが小さくなったので2ピースもなかなかに気分である。パックロッドを含め、ワンピースとは違った味のある継ぎ竿も昔から好きなのだ。
5:30出船。曇りでやや風が強い。どうにかペンシルベイトが使えそうな程度の波立ち。水位はかなり低いが、桟橋で話した方によればまだ下がるだろうとのこと。
エレキを踏むと、もう気が急いて急いてまるで抑えが利かない。せっかく吟味したタックルなのに味もへったくれもなく、ラン&ガン式にめぼしいスポットを釣り進んでいく。とにかく今年の一匹目はザラで釣りたいのだ。
無反応のままひとつ目のベンドに差し掛かると、下流から釣り上がってくるカヤックが目に入った。フローターと並び、これも威力のある乗り物である。しかもどうやらトッパーさんらしく、私の焦りはさらに募っていった。
アクションが早い、雑だと頭で分かっていても修正できない。トラブルも頻発。着水と同時に根掛かっていたり、見えない細枝をフックが拾ったり。これは岸辺が浅くなっていることも原因だと分かったので、迷わずダブルフックに交換した。実はまだ信頼関係が結べていないのだが、今回ばかりは必要に駆られた。
時間が経つにつれ、波風が増してくる。朝のうちからバスボートやアルミが遡上してくるのは利根川本流が相当荒れているからなのだろう。いつしか真っ青な空から強烈な日差しが降り注いでいる。
約2キロを釣り切って、折り返し地点と決めたエリアに到着、ここまで完全ノーバイト。やってしまった。手練れならここで荒れた水面に強いスイッシャ―なりダーターなりにチェンジするのだろうが、ちょっと気持ちが切れてしまった。巻こう。
カバーはほとんど干上がっているのでブレイクの下を探っていく。シングルハンドでロッドを振っていると手首の痛みがぶり返してきた。やはりダメか・・・。釣り以外の動作ではまったく出ないのが腹立たしい。このロッドもセミダブル化したいところだが、グリップが入手困難なのである。
そうこうしているうちに気付けば昼を過ぎている。妻からのメールに苦戦中だが必ず釣ると返信したものの、なかば心は折れていた。
場所によっては44ポンドエレキの50%でようやくステイという、もはや爆風といったありさま。釣りにくいが、魚には関係ないと自身に言い聞かせる。あとすべてのバスが同じ行動をしているわけではない、ということも。
いっそ、いちばんきつく流れが生じるところをやってみようと船首を上流へ向けた。
これといって何もない、真っ直ぐなストレッチ。こんな感じの場所を流すときだけは、普段よく使う丸っこいクランクベイトに手が伸びない。スモーキンシャッドに替えて二、三投目でリールのハンドルが止まった。スピードスティックが一気に絞り込まれる。重々しい突っ込みと危険極まりないエラ洗いをどうにかいなし、息も絶え絶えにネットイン。
アームチェア フィッシャーマン
巨匠の小説に出てきた言葉だったと思う。私の場合もちろんそんなに洒落たものであるはずもなく、たまに納戸のすみで釣り道具を触りながらあれこれ思いにふけっているに過ぎない。
昨年十一月の釣りがとてもつよく心に残っていて、それを今すぐ再現したいという気持ちもあるのだけれど、記憶から引っ張り出すだけでしみじみと満たされたりする。
こんなときはやっぱり道具立てについて考えることが多い。純粋な機能面では結論に行き着いているので、もはや新しいものには興味が向かなくなった。反面、昔あこがれていたタックルへの思いが増してくるようだ。
これらを懐古趣味ではなく、いいかたちで自分の釣りに組み込んでいけたらと考えている。
その筆頭がスミスのスーパーストライクGO102。これまで四匹のバスを上げており、そのどれもが記憶に刻み付けられているが、やはりホームでの一発は格別だった。それ以降出番がないものの、これでザラをやり込んでみたいという思いはずっと持ち続けている。
実際に自分のスタイルへ取り入れてみたところ、向いているかといえば否だ。フットコン仕様のレンタル船に立ってサイド~アンダーハンドキャストを多用する身としては、シングルハンド6'6"の先端に3/4ozのプラグがぶら下がる状態は苦痛ですらあった。本来そんな使い方をする竿ではないと分かってはいるのだが・・・。手首の不調もあり、最後は無理やりグリップを両手で握って投げる始末。
そこでセミダブルという選択が当然の流れとして出てくるものの、いかんせんタマ数が少なく、それだけに高い。何度か出物を見送ってはその都度後悔もしてきたが、そろそろ年貢の納め時と観念した。
今回手に入れたのはスミス・レプリカだが、こうしてリールをセットしてみるとやはり現行のストライクグリップよりも雰囲気がいい。少し握りが太く感じるが、コルクの目抜けがブランクのヤレ具合と合っており、まずはこのまま使ってみようと思う。
いくつになっても水に浮くと釣欲が勝ってガツガツとし、昼飯すらキャストしながら食べるほどなのだ。
こういう道具を積むのなら、小さなストーブを手に入れて、船上でコーヒーぐらい淹れてみたいなどと夢想している。
昨年十一月の釣りがとてもつよく心に残っていて、それを今すぐ再現したいという気持ちもあるのだけれど、記憶から引っ張り出すだけでしみじみと満たされたりする。
こんなときはやっぱり道具立てについて考えることが多い。純粋な機能面では結論に行き着いているので、もはや新しいものには興味が向かなくなった。反面、昔あこがれていたタックルへの思いが増してくるようだ。
これらを懐古趣味ではなく、いいかたちで自分の釣りに組み込んでいけたらと考えている。
その筆頭がスミスのスーパーストライクGO102。これまで四匹のバスを上げており、そのどれもが記憶に刻み付けられているが、やはりホームでの一発は格別だった。それ以降出番がないものの、これでザラをやり込んでみたいという思いはずっと持ち続けている。
実際に自分のスタイルへ取り入れてみたところ、向いているかといえば否だ。フットコン仕様のレンタル船に立ってサイド~アンダーハンドキャストを多用する身としては、シングルハンド6'6"の先端に3/4ozのプラグがぶら下がる状態は苦痛ですらあった。本来そんな使い方をする竿ではないと分かってはいるのだが・・・。手首の不調もあり、最後は無理やりグリップを両手で握って投げる始末。
そこでセミダブルという選択が当然の流れとして出てくるものの、いかんせんタマ数が少なく、それだけに高い。何度か出物を見送ってはその都度後悔もしてきたが、そろそろ年貢の納め時と観念した。
今回手に入れたのはスミス・レプリカだが、こうしてリールをセットしてみるとやはり現行のストライクグリップよりも雰囲気がいい。少し握りが太く感じるが、コルクの目抜けがブランクのヤレ具合と合っており、まずはこのまま使ってみようと思う。
いくつになっても水に浮くと釣欲が勝ってガツガツとし、昼飯すらキャストしながら食べるほどなのだ。
こういう道具を積むのなら、小さなストーブを手に入れて、船上でコーヒーぐらい淹れてみたいなどと夢想している。


