アングラーという表現
将監川 5/3
例のごとく、ライフジャケットを身につけていない釣り人を見かける。
以前、「これからは声を掛けます」と宣言したものの、私はくにを会長のシーニンフ・ハスラーにゲストとして招かれた身分であり、いろいろと考えてやめにした。
まったく言い訳にはならないが、そうした。
これらの釣り人はこなれた手つきで最先端のロッドを操っていたり、あるいはタンデムで無邪気に楽しんでいたりするのだけれど、ライフジャケットを身につけていないというその一点で、『私は自分さえ楽しめたらいい人間である』と自己表現しているのだろう。
アングラーとは『指向する人』であると、昔なにかで読んだ。
釣り天狗という言葉で表されるように、釣り師は大なり小なり自惚れを持っている。
ところが長年釣り続けていく中で、上には上がいることを、単発的に、あるいは長期的に嫌というほど思い知らされる。このようにして多くの場合、いつしか必要以上に謙虚になってゆく。
それでもときもして秘めたる誇りが、言葉や釣りそのものから垣間見える一瞬がある。そういうのが、すごく、いい。
私の周りには、そんな奥ゆかしくて格好いい『アングラー』が大勢いる。この遊びを選んだ以上つきまとう苦さにも、皆きちんと目を向けている。
知り合ったばかりのくにを会長も生粋のバスマンだった。
氏は今回の釣行で、およそ七割のキャストをペンシルベイトに費やした。残りの三割がクランクその他。ちなみに私はこのまったく逆で、会長がサミー128改を投げているあいだはモデルAを巻き続け、会長がシャッドラップへ手を伸ばしたらザラにスイッチした。
フィールドの状況は分かった上で、同じゴールを目指していたと思う。
私には、くにを会長が指向するバス釣りがよく分かる。どこに重きを置くか、という部分が相当重なるのである。
似ているというと失礼だから念のために書き加えるが、くにを会長の方がはるかに柔軟で釣りに幅があり、かつ道具へのこだわりが強い。
氏のトップウォータープラグは全てモディファイされている。手を入れることによって自分のものになるという。
託されたトーピード改を眺めつつ、人はモノサシが違うからこそ面白いとつくづく思う。
ラパラFLR、ふたたび。
四年前に書いた、つたない記事である。
FLR-8に限定して、少し補足したい。
これには3タイプのフィニッシュがある。
上からホイルフィニッシュ、ノーマル塗装、メッキとなる。
ホイルフィニッシュはわずかに自重が軽く、ただ巻きでのロール幅が小さい。使い分けが利くかどうかは微妙なところ。
また、これだけがラパラ伝統の純朴な描き目であり、対するプリント・アイは実にイヤらしい目つきをしている。
♯5のフックを背負えるのもバーブレスを使う上で大きなメリット。
このジャンルで多用していたミニチュピを使わなくなったのは、♯6では沈んでしまうし♯8ではバレが多発するからだ。
フラットラップの泣き所はリップ周りの弱さである。補修しながら使っているが、脱落したらどうしようもない。そのためリップ取り用のストックをふんだんに用意している…わけではない。
品薄なので見つけたときに買っているが、欲しい色を選べる状況でないのは残念だ。
ソルトのコーナーで見つかることも多いので、ご参考までに。
人様に道具を薦めることを、あまりしない。思い入れを持てるかどうかは人それぞれであり、気持ちの入らないルアーはまず釣れないからだ。それでもフラットラップについては例外としたい。
日本三鳴鳥はウグイス・オオルリ・コマドリとされるらしい。オオルリ・コマドリは見たことすらないので断言はできないが、きっと負けていないはずだ。
ひと声でそれと気づく。けっこうあちこちにいることがわかる。現れてくれているのではないかと、カン違いしそうになる。
ブローニング6'6"のリビルド
冬はコーティング作業に向かないとされるので、それを理由に放ったらかしていた。そろそろ手をつけようと思う。
ガイドは格安で手に入れたブルーダー662MLから拝借。こういうことを覚えたら、新品ガイドに手が出なくなりそうだ。
ちょっと懐かしい脚高ゴールドフレームは古いブランクに合う。トップだけは手持ちのものを使うので統一感に欠け、あまり美しくはないのだけれど…
グリップ周りのパーツは以前組んだ7フィート版と同じ。ただ、雰囲気は少し違ったものになるかもしれない。
身も蓋もない言い方をすれば、ロッドの自作なんかしなくてもバスは釣れる。
生ブランクから組もうがリビルドだろうが、どっちみちテーパーやパワーまでは創り出せない。市販のロッドから用途に合うものを探す方が合理的だ。そんなふうに思っていた。
自分で組んだロッドで釣る充足感。
もちろんそれは大きな愉しみだが、市販ロッドで釣れた嬉しさが劣るということもない。
じゃあなにがいいのかと言えば、私の場合は自由になれるということ。これに尽きる。
多くの呪縛から解かれて、ずいぶんと楽になった。
こんな一本
『ブラックニッカ・スペシャル』
普段はこれを飲んでいる。大好きな甘口で、かすかにスモーキー。43度でしっかりとした飲みごたえがある。ボトルデザインもいい。
初号ブラックニッカの限定復刻版が終売となったあと、近所のスーパーに突如出現した。あちこちの酒売り場を覗くが、これを置いている店は滅多にない。
バイヤーさんに感謝…






