椚田のブログ  -15ページ目

引退

クランクベイト・ドラッグレースという、聞いただけで体温が上がりそうな大会に仲間が出ていた。
面白そうだな、と思ったのもつかの間、日曜日の開催には参加できないことに気づく。
 
北関東のローカルトーナメントに、2019年までの6年間、ときおり休みをはさみながら在籍していた。
ホームグラウンドがシビアな上、全員が勝ちを獲りに来る面白い試合だった。この団体が休止状態になって二年、ついで自身が土日勤務の身となった。
そして昨日、もう釣りの大会に出ることもないんだなと、はっきり認識した。
 
二十代前半に東京に移り住んで以来、私のバス釣りは、つかず離れずで競技とつながっていた。日常の性質とはやや異なり、釣りで白黒をつけることが結構好きだったのである。
 
しかし、これもひとつの潮時かもしれない。釣りの幅を絞り込む目的で、昨年から道具の整理を進めてきた。レンタルボートに立てるうちはバス釣りを続けるつもりだが、やりたい釣りだけを深めることに、残された年月を費やそうと思っている。
 
 
 
 
 
 
 
 

 

失敗作

 
 
上のラミグラスは満を持して作成した二本目だが、非常にバランスの悪い竿になってしまった。初代の出来があまりにもよく、560、580バキュームの出番がなくなるほどだった為、安易に作り過ぎたと反省している。
強くて前重りなので、6'1"をブランクスルーで作ったこと自体に無理があったと今ではわかる。だからと言って、バット部を延長してロングロッドにしたらどうなるのか。それはそれでピンと来ない。このブランクは、どうも私の手には負えそうにない。
 
下は、初代ヒロ内藤スペシャルのディープ70。クランクベイトよりもワイヤーベイト向きなんじゃないかと思ってスピナーベイトを投げてみると、もっさりしていて何か違う。まあ、違って当たり前なのだけれど、やはりクランクベイトを巻きたいとは思えない中途半端さなのだ。とりあえず太くて手に余るリアグリップだけを換えてみたものの、それで大きく変わるはずもなく、お蔵入りになっていたロッド。失敗作と言うよりはやりかけなのだが、こちらをちゃんとリビルドしてみることにした。
 
ガイドの小径化とリール位置の若干の前進で多少シャープさが得られるのではと考えているが、足りなければ塗膜も落とす。シートはいつものTCS。使ってみると分かるが、写真のディープ70に使われているフジの旧式からTCSへの進化ぶりは、劇的なものがある。それはトリガーの幅で、指への負担がまったく異なるのだ。
 
リビルドの最難関が、元のロッドの解体である。壊れないように作ったものをわざわざ壊すのだから、とても骨の折れる作業だ。時間はあるので、ぼちぼちとやってみることにしよう。
 
 
 
 
 

ネーム

マッドペッパーマグナムは、ほぼシャローしかやらない私に初めてディープの魚を釣らせてくれたプラグである。その捕獲総数はたったの二尾であり、かつ十年ほど前にさかのぼる話であるにも関わらず、当時の状況や自身の感情を含め、信頼は厚い。滅多に出番はないが、ストックを欠かすことのないクランクベイトのひとつである。
 
 
そんなMPMの、好きになれないのが腹部のネームである。なにも魚の目に入るところに、こんなガッチリとしたロゴを黒々と横たえることもあるまいに、と思う。もちろんバスは印字の意味など分からないだろうが、例えば鮎カラーのおなかはツルンと真っ白な方がきれいなのではないだろうか。
ロゴを入れたいなら背中でいいし、薄い色のロゴを腹部に入れるメーカーもある。さらに言うなら、ネームは無くてもいい。
 
隣のモデルAは、中国に製造が移転するまで、一部のリアルプリントを除いてネームが入っていなかった。しかし誰が見てもモデルAだと分かるので、それで困ることもない。むしろ、長年実績を出し続けてきたルアーのプライドと言えないだろうか。アメリカのプラグには、他にもネーム無しのブランドが多々ある。
 
MPMは、今年30周年を迎えるという。私の知る限り、目がシールから立体になった以外なにも変わっていない。これだけ息の長い国産ルアーは稀有である。決して個性的なルックスを持っているわけではないが、すでに一目でMPMと分かる存在になっており、ボーマーやバンディットに引けをとらないプライドを獲得していると思われるのだが。