ネーム | 椚田のブログ 

ネーム

マッドペッパーマグナムは、ほぼシャローしかやらない私に初めてディープの魚を釣らせてくれたプラグである。その捕獲総数はたったの二尾であり、かつ十年ほど前にさかのぼる話であるにも関わらず、当時の状況や自身の感情を含め、信頼は厚い。滅多に出番はないが、ストックを欠かすことのないクランクベイトのひとつである。
 
 
そんなMPMの、好きになれないのが腹部のネームである。なにも魚の目に入るところに、こんなガッチリとしたロゴを黒々と横たえることもあるまいに、と思う。もちろんバスは印字の意味など分からないだろうが、例えば鮎カラーのおなかはツルンと真っ白な方がきれいなのではないだろうか。
ロゴを入れたいなら背中でいいし、薄い色のロゴを腹部に入れるメーカーもある。さらに言うなら、ネームは無くてもいい。
 
隣のモデルAは、中国に製造が移転するまで、一部のリアルプリントを除いてネームが入っていなかった。しかし誰が見てもモデルAだと分かるので、それで困ることもない。むしろ、長年実績を出し続けてきたルアーのプライドと言えないだろうか。アメリカのプラグには、他にもネーム無しのブランドが多々ある。
 
MPMは、今年30周年を迎えるという。私の知る限り、目がシールから立体になった以外なにも変わっていない。これだけ息の長い国産ルアーは稀有である。決して個性的なルックスを持っているわけではないが、すでに一目でMPMと分かる存在になっており、ボーマーやバンディットに引けをとらないプライドを獲得していると思われるのだが。