ビッグネーム、来たる。
何度かその気になったことはあった。
もう縁がないものと思っていた。
今、黄土色のブランクが目の前にある。
30年越しの憧れが、思いもかけず現実となった。
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前回使ったタックルに納得できなかった。
この釣りをまだよく分かってはいないけれど、納得いかないタックルで投げ続けられるほど甘くないことは間違いない。
と言うよりも、妥協しない方が絶対楽しい。
塾長のアドバイスもあり、現行モデルながら、ベーシックに身をゆだねることにした。
この先、こんな環境に身を置くことはないだろう。
自分の知らなかったバス釣りを遊び尽くそうと思う。
帰宅したら、何本旅立たせることになるのだろう・・・なんてことは、とりあえず忘れて。
リザーバー 2/12
今回は粂田さんのカヌーとレイジさんのカヤックで出船。
満天の星空。トッパーの朝は早い。
一気にリザーバー下流を目指す。
30ポンドハンドコンを搭載した粂田さんのカヌーは、めっぽう速い。
体感的に、私が普段使うレンタル船+44ポンドフットコンの1.5倍は出ているように思える。
艇の形状等で、それだけの違いが出るとのこと。
昨日のリザーバーと比べて、ゴージャスな印象。
マンメイド、ガレ場、立木、岩盤等、狙いどころに事欠かない。
ところが、撃てない。
距離感が、本当に分からないのである。
日ごろ、スタンディングでアンダーキャストやサークルキャストを多用しているせいだろう。
基本中の基本であるシングルハンドでのオーバーヘッドキャストがまるで出来ない。
今後この釣りをする上で、これは大きな課題となりそう。
粂田さんは、淡々ときわどい所に落としていく。
同船者のキャスト、ルアーアクションの一部始終が見えるこのゲーム、よく言われることだが、粂田さんのプラグが絶好のスポットに入ったら、思わず自分の釣りをストップして見入ってしまう。
「これは出るだろう」というシーンが何回もあった。
普段はスーパーストライクGO102にチャンピオングリップを装着している粂田さん、冬は冷たさ対策で樹脂ハンドルを使用されるそう。
これがちょっと変わっている。
「チャングリの握りに近づける」と、こうなったらしい。
投げさせてもらったが、トリガーレスというのはすっぽ抜けそうで怖い。
しかし、トリガーに依存しないグリッピングこそが安定感のあるキャストを実現しているのだろう。
ウルトラマグⅡといい、スタイルより実を重んじる粂田さんらしいタックルだと感じる。
結果的に、今回もバイトを得ることなく終了。
粂田さんは、二日に渡るノーバイトに決して納得してはいない様子だったが、理由づけや弁明の類はいっさい口にしなかった。
撤収後、レイジさんのチューニングプラグで盛り上がる。
4枚のウィローリーフブレードを備えたフロッグイメージ。
これがびっくりするぐらいきれいにまとまっていて、写真を撮らせてもらうのを失念したのが返す返すも残念だった。
さて、これが今回私が持ち込んだプラグケースである。
使わないくせにザラは昔から好きで、プラドコ(ノーマル)、プラドコ(鼻ヒートンに打ち替え)、エビスコ(ノーマル)という現行3本を持参した。
フタに乗っかっているのが、いわゆる縦割れ1st。
フロントフックの接続に平打ちリングを二連結したり、リアフックを小さくしたり、と、重量バランスにこだわる粂田チューンが見て取れる。
私はリザーバーでの三時間、これだけを投げ続けた。
ドッグウォークの幅、ダイブ、ボディサイドでのポップ音、まるで自分が上手くなった(暴言)かのようにアクションが多彩であり、何より重めの操作感が極上なのである。
釣ることを目的としてはいるのだが、このザラを操っていること自体がものすごく楽しい!
使っているうちに、例えば、「ターンが終わりきる前に強くラインをはたくと捕食音が出ますよ」と、ルアーが教えてくれる感じ、とでも言おうか。
今日もガイドとレベルワインダーは氷りっぱなしだったけど、魚を狙うことに関しては、冬だから、寒いから、という意識が不思議となかった。
疑念や迷いのもとになる前提が取り除かれていることが、テクニカルなことよりも大事なのだと思った。
こうして今回、粂田さんの冬の釣りを存分に見せてもらったのだけれど、託された(いただいた、ってここで言っちゃっていいんですかね・・・!)ザラでバスを釣り上げることが、何よりの恩返しになると考えている。





