実戦投入
長門川 5/5
6時出船。
珍しく逆流、つまり利根川方向からの流れが出ている。
過去二、三度しか経験がないが、これが吉なのか凶なのか記憶が定かでない。
急流となる酒直水門の放水とは比べるまでもないが、ルアーもボートも緩やかに流される、しっかりとしたカレント。
今日一番の目的は、お手製の竿で魚を釣る、というものだ。
バキュームを積まないのは前代未聞。
我が家ではエース・クランキンロッドにしか搭載を許されないコンクエストを装着され、少々ちぐはぐな感じである。
よりローテクな、XTの方が似合うかな。
59にチャガ―スプークをつけてシャローを釣っていく。
ウエイト的にはこの辺が上限か。
次に本命のDTNにチェンジ、予想通り、あの軽量クランクのウエイトがやすやすと乗る。
なので、しっかり狙ってカバーに入れていくことができる。
力の抜けがよく、とってもキャストが気持ちいい。
2Aも難なく引けるが、スモーキンシャッドになると少々負け気味。
流れが収まり、9時の時点でマックスまで水位が落ちた。
こうなると、シャローカバーは干上がる。
62にスモーキンシャッドを付け替え、1m近辺のブレイクを意識しながら釣っていく。
こちらは意外な顔を見せた。
家で触っているときより、ベリー~バットが断然強い。
明らかにグラスなんだけれども、グラスでないような性質が前面に出てくる。
逆風でも強い弾道が出せるし、リトリーブではティップが無駄な動きをしない、といったあたり。
また、感度がいい。
クランキンロッドに感度を求めたことはないが、バキュームよりもルアーの振動をクリアに伝えてくる。
また、水面下に潜む鯉だかレンギョだかの背中をクランクが舐めた時の、「ぬるん」という感触が面白いほど明確で、彼らの戸惑いまでが伝わってくるようだ。
流れが止まると晴天無風になった。
風なり、何か要素が欲しい。
GWということもありボートの数は多いが、一向に魚を見ない。
たまに聞こえてくるやりとりは、「釣れない」ばかりだ。
どシャローで、バスがエビを食べている。
エビがピンピンと水面を跳ね回っているな、と見ていると、そのうちポコッと捕食音がして静かになる。
釣りを続けていくうちに、これが起こる条件は見えてきたのだが、何を投げても食わない。
最後には、スタッド3inを超ショートスプリットにしてエビを模すが、これにも反応せず。
相当セレクティブな感じだ。
13:30。少し風が出てきた。
またもやエビのボイル。
スプリットショットを外し、ノーシンカーのスタッドをキャストする。
狙いが外れたが、ラインが走ったのでびっくり!
36cm。
それなりに季節感のある魚体だ。
思うところがあって、今回からスピニングタックルを積んでいる。
あらためて、魚の状態にアジャストさせていく釣りを練習してみようと。
このエビパターンであと2、3尾でも釣れば練習の意義もあるというものだが、続かなかった。
14:30頃より強風となる。
ラミ62でひたすら巻き続けたが、ロッドを曲げることは出来なかった。
残念・・・
いつもながら、ここもなかなか根性を要求してくる川である。
ボート屋のご主人によると、5本獲った人もいたとのこと。
根性撤回。やはり腕か・・・
自作ラミグラス完成
並行して作業を進めてきた、ラミグラスの5.9fと6.2fが完成した。
一応、ではあるが…
ビルディングに関しては、印屋さん、スティングレイさん、モンジーさん(50音順)から多大なアドバイスをいただいた。
また、coachdogharaさんにお貸しいただいたモーターにも、存分に活躍してもらった。
改めて感謝を申し上げたい。
作業後半に向かうほど難易度は上がる。
ラッピングはやるほどに慣れていったが、コーティングには泣かされた。
塗っているそばからエポキシの粘度が増していき、スレッドに浸透しなくなるのだ。
湯煎してもさほど変わらず、結局は途中で混合して作り直すはめに。
薄め液を使わなかったせいもあるかもしれない。
エポキシ用のラッカーが無かったのが一番の理由だが、薄め液は使わない方がベターという考え方も、他ブログで紹介されていた。
今回マタギのバリーコートを使用したが、次回他の選択肢も視野に入れたい。
確かブランクが届いたのは昨年の12月。
完成までに半年かかったが、振り返ってみると、実際の作業時間はそんなに長くなかった。
私は暇を見てちょこちょこ作業を進めてきたが、集中して一気にやれば、一本のロッドを作るのに、それほど日数はかからないだろう。
全ての工程を終えて、あれこれ後悔ばかりが残る。
思えばグリップが完成した頃が一番楽しかったか・・・
ただ、次にはその反省が生かせそうだ。
さて、お披露目するほどのものでもないが、現物である。
手前が62、奥が59。
TBSとバランサー、グリップ長はロードランナー・アウトバックのフルコピー。
シンプルで、ローテクな雰囲気を出したかったが、その点は狙い通りに行ったと思う。
フロントグリップは、市販のものを前後逆付けにしたお手軽仕様。この形状や、ワインディングチェックが異なるだけで、アウトバックとは違う雰囲気になる。
ロッドというのは、ちょっとした違いでイメージが変わることを知った。
バランサーは、とりあえず62が2個、59が1個の設定。
まず62。
グラスなのでパワー表現が難しいが、L~ML。レギュラーからスローへスムーズに移行し、最後はバットまで入ってくる。
バットが曲がらないバキュームとはここが別物。
ブランク本体が軽く、振れの収束がバキュームより速い。
これを活かすのなら、やはりチタンフレームガイドがよさそうだ。
このブランクはもう一本あるので、次回、モンジ―さんに伝授してもらったセッティングとともに試したいと考えている。
この長さのグラス・クランキンロッドは持っていない事もあり、使えそうな感じだ。
次に59。
これはフルパラボリックのULで、普通に考えたらトップ用。
ものすごく美しい弧を描く。
計量トッププラグを、大きく移動させずに操れそうな感じだ。
それでいてダルダル感は無い。
実はこのロッド、生まれながらにハンディを抱えている。
制作前に発見したのだが、わずかな凹みを伴う縦クラックが、ティップ寄りに入っていたのだ。
それでも私は作ることにした。
いずれどこかの時点で折れるかもしれないが、それまでに一匹を釣らせてやりたい。
さて、外観である。
イエローという、この難しいブランクカラーに合わせるスレッドについてあれこれ考えること自体も、楽しいものだった。
最終的に、他ブログで紹介されていたラミグラスのフライロッドを参考にさせてもらった。
しかし、コンポーネンツが違うせいで、必ずしもイメージ通りには行かず、ここでも悔いが残る。
手前、62がゴールド、奥59がオレンジ。
ともにグデブロッド、プリザーバー不使用。
先に巻いた59のオレンジは、エポキシが入ればもっと色が沈むと思っていた。
良く言えばポップ、悪く言えば、なんとなく緊張感のない配色となった。
また、スレッドの巻き幅もまちまちで、それはそれはお粗末なものである。
この反省を生かし、62はきっちり巻き幅を揃えるよう努めた。
色も読み通りに出て、満足のいくルックス。
どことなく、FO60のトーンをイメージさせる配色だ。
しかし、頭の痛いことに、こちらはエポキシがやや硬化不良を起こしている。
表面にペタペタ感が少し残り、カチカチになっていない。
思えば最後のコーティングの際、レジンと硬化剤の割合がきっちり5:5過ぎたかもしれない。
それまでは硬化剤をわずかに少なく混ぜていて、問題なかったので・・・
そんなわけで、必ずしも「やったー!完成!」という感じではないのだが、ひとまず実戦投入してみたいと思う。
近藤沼 4/21 フリーフィッシングとK.B.S.編
予報より少し早く、天候が回復していく。
表彰のあと、参加者全員によるゴミ拾いへ。年配さんチームに加わり二号池を一周するが、たちまち45リットル袋4個が一杯になった。この時に一番、KBSに参加しているという実感があった。
その後、会長の進行によるミーティング。釣魂さんは、言葉を選び、とても静かな調子で話される。いきおい、聞く方は集中するという図式。おのずと中島みゆきの「ピアニシモ」を連想する。私にとっては、新鮮なリーダー像だ。
私がバスを釣った時もそうだったが、ご自身の釣りをしながらも各選手に目配りし、トーナメント全体を俯瞰されていたのではないだろうか。
午後からのフリーフィッシングでは、試したいことがあった。今日、リアクション・スプリットは無効だったのか。
T本兄さんによって公開されたウイニングパターンは、スモラバでエビのエスケープアクションを演出するというもの。これは、スラッゴーでも表現できる。
しかし、結果的にはバイトすら取ることができなかった。とことんまでライトリグの釣りに入っていくと、ちょっとした違いで大きな差がつくことが、往々にしてある。
T本兄さんには色々とお話を聞かせていただく機会があった。
氏の釣りは、明快に言語化出来るまでの、極めて具体的なイメージの上に成り立っている。釣りの上手さ、メンタルの強さもさることながら、この部分には本当に舌を巻いた。
強い矜恃を持っておられるが、それも心地よく感じられるもの。また、会長をいじるのも上手い。
オフィシャルブログの釣果報告でおなじみのK林さんともお話させていただいた。非常に熱いアングラーさん。どんな話題でも打てば響く造詣の深さと、真摯な向上心には感じるものがあった。
誰もが散漫になりかけた夕刻、会心の一尾をキャッチ。
他のメンバーさんからももっと話が聞きたかった。
そして、今回参加できなかったはるさんからこんなサプライズ。
ラパラのカタログと、フィッシングショー限定のキーホルダーである。
スモーキンシャッドのお返しにしては、あまりに良過ぎ!(笑)
ラパラ好きとしてはたまらないものがある。
重ねてお礼申し上げます。
ちなみに初導入となったRR560STBスーパーテクニカル・ベイト。
もともとフリータイムに遊ぶため持参したのだが、印象としては、やはりSDの系譜。すなわちHP40版ハードベイトスペシャルといった風情だ。
スピナーベイト3/8ozはストレスなく使えた。色々と投げてみたが、予想通りFLR-8には最高にマッチする。
ただし、長さ的にボート用か。
大半のメンバーが日没まで残り、釣り、並びに談笑。
土日は誰かしら釣っているので、いつでも来てくださいと暖かい言葉をいただき、散会した。
この後釣魂さん宅に招かれ、夕餉まで供していただく。
各方面で恐れられているルシファー様へのお目通りに、私はひどく緊張していた。訪問自体全く予期していなかったにも関わらず、地元のお菓子を用意していたのは、今大会へ向けての準備の中で最良のものだったと胸をなでおろす。
釣魂奥様の実像について、ここでは触れない。日本語には、秘すれば花という言葉がある。
再び群馬の地を踏むためにも…
私はすっかりKBSに心酔してしまった。
長期出張と重なる6月の第二戦は不可能としても、11月の最終戦には、何とか調整をつけて参加したいと考えている。








