「店の都合」を客に読まれないプロの凄さ⑵ | 小田利徳の<顧客の背中を掻け!>

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いつも、読んでいただき、ありがとうございます、小田です。


前回の続きですが、女性店員はこういいました。

「あー、お客様3名様はこちらの席でおねがいします!」


若干切れ気味なトーンで、それが最初の「あー」にしっかり表されていました(笑)


「ほれほれ、勝手に座るんじゃいよ、

私の采配で席は決まるんだから」


という心の声が

バレバレ。


心の中をのぞいてみると..............


ドキドキ我々の勝手ドキドキ

「今は11:30で全席空いているんだから、好きな席に座りたい。でも、6人掛けとかを独占なんていう

無茶なしないし、混みあう12時までには退店する」


ドキドキ女性店員の勝手ドキドキ

「あの3人を狭い4人掛け(柱アリ)に座らせれば、この後の4人連れを普通の4人掛けに座らせて、

2名までは、絶対カウンタ席に詰めて座らせて....そうすれば満席率90%!」


っていうカンジでしょうか。



我々気持ちはさておき、(さておいてイイんです、そんなにおかしくないはずの客の行動ですから)

女性店員の心の内はまるで、客をパズルのコマのように捉えて、

そこには一人一人をおもてなしする気持ちは薄いようです。


まあ、実際はそんな発言はないですし、私が想像しただけなんですが、

接客において、ホンモノのプロとアマチュアの違いがはっきりするのは、

こういうところで、プロは心の内を読まれたりしません。


たとえ、店の売り上げ優先で、お客さんを誘導していたとしても、

表面上は、顧客の立場に立って、先回りして行動を起こすもの。


この女性スタッフが「大アマチュア」なのは、そこに気づかず

自分を有能なフロア回しができる、お店に欠かせない人材だと思って

驕っているオーラが完全に身体から出てしまっているところ。

もっと、想像するともしかしたら店長も口をはさめない、

裏ボス的な存在かも知れません(これは極端ですが)


我々が食事している最中も、次々とお客さんが訪れ

それをテキパキと捌いてる(まさにさばいています)

彼女の姿は、サーバーというよりも

なんだか、放牧された羊の世話や番をする

「羊飼い」に見えました(笑) ピシ! ピシ!