心理面接室O.C.WORK『過剰適応あるある。』ブログ -11ページ目

心理面接室O.C.WORK『過剰適応あるある。』ブログ

自分を押し殺し、周囲に合わせすぎて、苦しいあなた。『過剰適応』していませんか? 
『過剰適応』にまつわる困り感をわかちあい、
ゆるやかな緩和を目指すために、こころに役立つ情報を紹介するブログです。

ファミリー・ツリーをご存じですか。枝分れする樹木のように見立てられた家系図のことです。

 

その家系図からは、たくさんのことを読み取ることができます。

ファミリー・ツリーは、家族療法やカップル・セラピーにも用いますが、個人の心理面接にも、とても重要な働きをします。

 

ファミリー・ツリーからは、家族の構成員だけでなく、家族のカラーを推測したり、家族の歴史・文化などを読み取ることもできます。

 

ご自分、父母、祖父母で3世代。あなたからみて、曾祖父母(ひいおじいさん・ひいおばあさん)の世代もわかれば、4世代になります。もし、あなたに、お子さんがおられて、父母、祖父母がおられれば、それも4世代になります。

 

あなたが生まれたとき、家族は、みな何歳だったと思いますか。どんな生活をしていたと思いますか。あなたが生まれる前、父母はまだ父母になっていなかった時代があった。そんなことを思いを巡らせてみることは、あなたのルーツを探り、あなたのなかに歴史をつくっていく作業につながります。

 

♯「生まれ・育ち・運」という考え方

 

人のパーソナリティを形作るものの要素に、「生まれ・育ち・運」があるという考え方があります。

人の成り立ちは、決して一つの要因から築かれるものではありません。

このことは、とても大切なことです。

 

「生まれ」持ったものは、ご本人が生まれながらにして、どういった質や特長をもっているだろうか。遺伝的な要素も含みます。

 

「育ち」は、どんな家庭、どんな環境で育ったろうか。本人が個を形成していく上で、環境側の協力はどのようなものだったろうか、環境との関係はどうだったろうかを考えます。

 

そして、その二つの要素に巡り来る、「運」とは。

国家や時代の情勢、経済や自然災害、家族の病気や死といったものも、人がかたちづくられる上で、重要な要素のひとつです。

 

もし、これを読んでいるあなたが、すぐに思い描けるファミリー・ツリーを、お持ちでないとしたら、あなたは、どんなファミリー・ツリーを望んでいらっしゃいますか。あなたが生まれるために、原則的には、2人の父母、4人の祖父母、8人の曾祖父母、計14人が関わっていることになります。

父母や祖父母はまだしも、曾祖父母について覚えていたり知っている方は少ないことと思います。どんなファミリー・ツリーも、オリジナルなツリーです。

 

あなたが、あなたであるための、『物語』を探ってみませんか。

もし、あなたが、あなた自信や、ご家族に問題を抱えていると感じておられても、あなたのオリジナルな物語は必ずあります。

 

ブログ筆者は、アーティスト・インタビュー『創造の根源を探る』(※)を、長く書いていました。

『こんなに自分のことを理解してくれたインタビュアーはいなかった』『こんなに修正の少ない原稿を書いた記者は初めてだ』、そのようにして、喜ばれることもあり、自分でも意外でした。

 

ただ、自分は、個人を支える背景に、必ず独自の物語があると、心理セラピストになる以前から感じていました。

 

人の中に、まだ、かたちになっていない、物語を、紡いだり、つないだりしていくことに、深い畏敬の念と、深遠なものを感じながら、それをさせていただいていました。

 

今も、そのような気持ちで、ご相談にみえた方と、その背景におられるご先祖様に感謝する気持ちで、セラピーの仕事をさせていただいています。

 

ご相談にみえる方は、ご自身では、苦しみや悩みを抱えていらっしゃると思いますが、その一方で、そのご家族の、こころのリーダーであられる方も多いのではと思っています。

 

♯あなたが、あなたであるための『物語』

 

ファミリー・ツリーは、あなたが、この世に生まれることを探る、第一歩になることでしょう。

ファミリー・ツリーには、いろいろなことが隠されています。自分自身の問題と思っていたことが、家族に由来する秘密のようなことであった、ということもあります。それに無意識でいたために、家系の問題に絡め取られていた、ということもあります。

 

あなたが、あなたの人生を生きるためには、あなたを、かたちづくる要素を、ひとつひとつ、知っていくことは、とても大事なことです。喜びや、つながりを感じることもあるでしょう。悲しみや辛さ、弱さを知ることもあるでしょう。

 

でも、それを知る者が、自分を信じられる、他者にふりまわされない、まわりに合わせすぎないでいられる、本当の自己を築いていけるのだと思います。

家系図のなかに、悪者探しや、原因探しをしようというのではありません。

 

あなたが、あなたを生きていくために、あなたの過去と現在、そして、未来を結ぶ、『物語』が必要です。はじめは、おぼろげな『物語』でもよいのです。

あなたが、現在に到達するまで、あなたは、必死でがんばってきました。

そして、小さい、幼い幼少期を、一所懸命、自分のやり方で、生き抜いたのです。


あなたは、決して、ひとりきりでは、ありません。

心理面接にいらっしゃる方からお話をうかがっていると、多くの場合、亡くなった祖父母やご家族の存在を強く感じることがあります。

 

こうして書くと、少しトランス・パーソナルな話題になりますが、知らず知らず、あなたを応援してくれている、祖先の方や、目に見えない存在を感じずにはおれません。ご縁を感じずにはおれません。みえない愛が、あなたを守ってきたのです。

 

ファミリー・ツリーに、興味をお持ちの方、ご自分の『物語』を、読み解き、生かしていきたい方。必死な人生を、実のあるものに、変えていきたい方。根無し草のように、ご自分に自信や信頼が持てない方。愛なんて信じられない…けれど、信じてみたい方。

どうぞ、心理面接室 O.C.WORK にいらしてください。

 

ファミリー・ツリーを手がかりに、ご一緒に、あなたの軸となる、『あなたの物語』を探っていきましょう。あなたの軸づくりは、あなたの過剰適応の緩和に、きっと役立つことでしょう。

 

 

※参考資料『I magazine アイマガジン』 出版:アマナ 1996〜1999

 

「過剰適応」傾向の方に役に立つ、心理学的な考え方や用語を紹介します。

 

【偽りの自己】false self

 

 ウィニコット(Winnicott, D.W.)によって用いられた概念で、「真実の(本当の)自己」を隠蔽し、保護する、防衛的な機能を持った構造を言います。

 

「過剰適応」も一つの防衛的な機能と言ってよいでしょう。

 

母親の不適切な養育や、外界からの何らかの侵襲によって、「抱える環境(holding environment)」が破綻した場合、幼児は環境に服従せざるを得なくなり、「偽りの自己」を発達させると考えられています。

 

その程度はさまざまで、誰もが持っているような社交的な態度に示される健康な場合から、「真実の自己」がすっかり隠蔽された極端な場合まである、とされます。

 

【真実の自己】(true self)

 

 ウィニコット(Winnicotto,D.W.)によって用いられた概念で、外界の刺激に反応して生じるのではなく、生まれたばかりの幼児にもすでに存在し、「自己の中核」となるべきもののことを言います。

 

それは、幼児の自発的な身振りに表現されますが、その表現に適切に応じることができる「ほどよい母親」によって幼児が万能感を満たされると、自我に強さが与えられ、環境への信頼が生まれ、「真実の自己」は生きたものとして発達する、と考えられています。

 

逆に、何らかの理由で、そうした適切な養育が得られず、「抱える環境(holding environment)」が破綻した場合、真実の自己を隠蔽、防衛するために「偽りの自己」が形成される、と考えられます。

 

「偽りの自己」が非実在感や空虚感を伴うのに対して、「真実の自己」は自発性を有していて創造的であり、実在感、現実感を持つことができる、とされます。

 

※引用文献:『カウンセリング辞典』(ミネルヴァ書房 氏原寛ら編)

 

長い長いトンネルの途中にいて、まるで光が見えないような時を過ごしてる、あなたへ。

 

前も後ろも見えず、歩いても歩いても、見えない。不安で、引き戻す…。でも、まだ見えない。

 

どれくらい進んだのか、遠のいたのか、ぜんぜんわからない。

もう力尽きて、うずくまるだけ。光なんて全然…、みえない。

 

そう感じるときがある、あなたへ。

 

そのようなとき、焦って動こうとしなくて、いいのです。

じっとしていても、いいのです。じっと、じっと、していても、いいのです。

 

沈黙 沈黙 沈黙

 

暗闇のなかで、光が見えないとき、いっそ目をつむったっていいんです。

じっと、ひざをかかえて、丸まってみてもいいです。

 

沈黙 沈黙 沈黙

 

逆に、大の字になって、開き直って、寝転がったっていいです。

 

深呼吸 深呼吸 深呼吸

 

閉じた目の中に、過ぎた時間が映し出されたら、映像をみるように、流れていくのを、ただ眺めてみます。雲のように流れていくかもしれません。

 

もちろん、流れていかないかもしれません。繰り返される映像だって、あるかもしれません、凍りついた止まった瞬間の映像だってあるかもしれない…。

涙が流れるかもしれない。流れないかもしれない。

 

幾分時間が過ぎて、目をあけると、先ほどより、暗闇に慣れてきたでしょうか。

真っ暗闇が、青い群青色くらいの闇になってきましたか。

 

わずかに、わずかに、見えるものがあるでしょうか。

自分の手のひらが見えるでしょうか。自分のからだが、わかるでしょうか。

 

深呼吸 深呼吸 深呼吸

 

絶望のなかで、身動きがとれなくなって、少しの光も見えなくなってしまう経験のある方。

日常生活をおくりながら、その次元とは異なる自分の暗闇のような苦しさ・辛さの扱いや、身動きがとれなくなる自分の扱いに、困っておられる方。

 

一緒に考えていきませんか。ひとりでは怖いと感じることも、ふたりなら、違う世界がみつかるかもしれません。

その暗闇は、あなたにとって、大切な大切な秘密の洞窟かもしれないのです。

もしかしたら、思わぬ、<心の宝> <心の黄金>が、眠っているかもしれないのです。

 

今、現実のあなたにとって、辛く、悲しいときかもしれません。

でも、絶望と暗闇は、新しい世界へ出発する、岬かもしれません。

 

セラピストは、深い暗闇の世界に何度も落ち、さまよい、そこから返ってきたことのある人間です。

O.C.WORKのセラピストは、長い間、たくさんのグループ・ワークや個人心理面接を受けています。その歴史は、23年以上。

 

グループ・ワークや個人心理面接の、良質な点とともに、

ときにはネガティブに傾いてしまう点なども、知っています。

 

(※グループ・ワークに、過剰に適応され、帰宅してから、

がっかりしたり、傷つき体験になった方、

グループ・ワーク体験のフォローや内省などにも、

どうぞ、心理面接室 O.C.WORK をご利用ください)

今も、ワーク、が大好きです。

特に、わたしたちの創造性《Our Creative WORK》を掲げた

心理面接室ですから、心理面接であると同時に、

セラピストと相談者が共に生みだすワーク、

という気持ちももって臨んでいます。

《人生はワーク!》という気持ちもあります。

 (…何のワークでしょう。…魂のワークでしょうか?)

心理面接室 O.C.WORK という名前は、

実は、一瞬にして、生まれました。

その瞬間、「おぉ!?」、

「おーし、ワークするぞ! と読める!」と、

腕まくりでもするかのように、ワクワクしたことを、

今も覚えています。

「おーし、ワークするぞ!」 そう思うと、

どこか気持ちがシャッキリして、

勇気が、わいてきませんか。

西洋絵画の修復過程をご覧になったことはありますか。

 

長い歴史のなかで、塗り重ねられてきた、古い絵の具やチリ埃などを丁寧に落とし、

目に見えない、傷やひび割れまで、さまざまな角度から見つけだす。


破損部を、繊細な方法でつなぎ合わせ、ときに、失われた部分を補いながら、

絵を、元の通りの美しさに、戻していく作業です。

 

修復された絵画は、よりオリジナルな状態へ近づき、「再生」されます。

 

そこに至る長い時間の積み重ねと、作品に対する想い。

携われることへの感謝と、畏敬の念。

 

絵画自体のもつ命、魂のような息吹と、職人の技術と愛が、

折り重なるようにして、「再生」された作品は、

奥深い輝きが息づいているように感じます。

 

 

心理面接室 O.C.WORK は、『過剰適応』の専門機関です。

<個人の心理面接>と、<こころの査定>を行っています。

 

心理面接やこころの査定に、感じることは、「こころの修復と再生」です。

 

西洋絵画の修復と、こころとでは、対象が異なります。

異なる対象でありますので、同じ土俵にあげるのは、

むずかしい話しではあるのですが。

 

それでも、こころに向き合うことと、

古い絵画が、修復を通して、大切にされる過程には、

共通するような何かがあるように感じます。

 

それは、どちらも、

アートが生まれる、魂の源泉にある、…存在、…命、

魂の底の底にある…命の存在に、向き合っているように感じます。

 

 

「過剰適応」は、幼い頃に生き延びるために

苦しいながらに、身につけた、「守り・生きる術」。

その手法を身につけるに至った背景があるはずです。

 

でも、それは、いわば、“緊急対応”として身につけたもの。

大人になった今では、その機能が、逆に、あなたの手かせになって、

あなたの自由を束縛し、苦しい、ということはあるでしょう。

 

その術を、もし外していくとして、どのようにしていくか。

 

絵画の修復において、いきなり、古い絵の具を、強い力でこすり落としたり、

最新の塗料を、上から塗り重ねたりはしないでしょう。

 

もし、そうすれば、絵画は、修復どころか、

壊れたり、別のものになってしまいます。

 

古い絵の具を落とす時には、さざまな薬剤や、柔らかい布で、

薄く溶かすように、何度も、そっと繰り返していくのではないでしょうか。

 

こころを壊さないように、あなたの“守り”を守りながら、

でも、あなたの苦しみ、傷つきが、少しずつ和らぎ、緩み、

 

あなたがあなたを取り戻す過程で、

だんだんと、周囲のことが気にならなくなってきたり、

まわりを気にしている自分のことが、あまり気にならなくなる…。

 

ゆっくりと丁寧に、扱うことが、とても大切です。

 

もし、こころの破損が見つかったなら

いろいろな方法で、つなぎ合わせ、修理し、欠損部分を補ったりしながら、

こころを、育て、つくっていきましょう。

 

適応がいきすぎてしまう『過剰適応』は、過去の安全ではなかった環境のなかで、

あなたが生き残るために、身につけた、「生きる術・工夫」。

「苦肉の策」ともいえます。

 

しかし、自分の気持ちを脇において、周囲や他者に合わせ、配慮し、

過剰なまでに適応しようとすることが、

 

「自分の存在をなきもの」として扱ってしまうことになります。
あなたの心の苦しさは、そこから生まれている可能性があります。

 

でも、自分の心を、他者の前に表現することは、怖さがともなうかもしれません。

他者に合わせることで、大丈夫に振る舞うことで

傷ついた自分の心が、漏れ出ないように、守ってきたかもしれないのです。

 

自分を表現することの怖さ。自分って、なんだかよくわからない、

人から何を言われても、本当は信じてなんかいない、という思い…etc。

 

『過剰適応』の方の、心の複雑な在りようを知る、

専門のカウンセリングを、受けてみませんか。

 

奥にかくれている、隠されている、

 

傷やひび割れた心、ないがしろにされてきた、言葉にならない情緒、

そうしたものを、ゆっくりと、言葉や言葉にならない気持ちとして、

扱っていきます。

扱われていなかったものに、姿や形を与えたり、想像したり。

それによって、あなたの、小さい頃に凍り付いたままのこころに

姿やかたち、血が通ってくるのです。

 

時には、傷みを、伴うことがあるかもしれません。

凍傷が治るときには、さまざまな痛みや痒みがでてくることがありますが、

心の修復にも、痛みや悲しみが、伴うことがあります。

しかし、その痛みや悲しみと出会えることは、

乾いた心に、潤いや喜びを戻してくれることでしょう。

 

……ひび割れたこころを、閉じていく。

その方向性は、充足感やこころが満たされる体験へとつながっていくでしょう。

 

オリジナルな、あなたのこころ。

ていねいに向き合い、修復し、育ててゆく。

 

どうか、難しく、考えないでください。

心理面接を、どう受けたらいいのだろう…、うまくできるかしら…と。

 

あなたの、日々の困っている所から、一緒に、一歩を踏み出しましょう。

 

その作業は、「こころの修復」であり、「こころの再生」であると

心理面接室O.C.WORK は、とらえています。

 

 

<こころを形作る作業>が、ある時期において、部分的に滞ったかもしれない。

その部分を、過剰適応という、方法で、対応しようと、頑張っている、かもしれない、あなた。

 

あなたの、今に至る背景に、どんな理由があるのでしょう。

それは、一人一人、異なる物語り、です。

失ってしまった時間は、代え難いものですが、

そこから、立ち直ることは、できると信じています。

 

ご自分の傷やひび割れを、強さにかえて、

新しいあなたが、再生される、「こころの再生」です。