2023年5月 デュオキャンプ

埼玉県長瀞町 フォレストサンズ長瀞


続きは朝からです。


鹿番長のラグナステンレスクッカーLセットで朝食の準備を始める。

「コイツラとも長いつきあいになったなぁ」とついつい撮影。


山猫がキャンプを始めた頃から使っているクッカーで、今だにデュオからファミキャンでは重宝している(かれこれ10年以上になるか)。

キャンプを始めるまでは鍋について何の知識もなかった山猫だが、このクッカーセットを使った事でステンレス鍋への絶大な信頼が生まれた。

ご飯は遠赤外線効果で自宅の炊飯器よりもかなり美味しく炊けるし、キャンプに行くたびに焚火の煤で真っ黒になるものの、何度金たわしでこすっても丈夫なステンレス鍋は今だに元気だ。

だけど今は¥8000くらいするんですね🤣高くなったなぁ(このお値段だと買わなかったなぁ)。



鹿番長ナイフでワイルドにベーコンをカットし、ベーコンエッグとインスタント味噌汁とご飯を朝食に。


予報では夜から弱い雨が降り出す筈だったが、タイミングがずれたようで、朝は小雨がぱらつく程度、本降りは11:00前後からになるようだった。

この隙に幕を撤収するキャンパーさんもいて、サイトの周りは早朝から割にアクティブな朝となった。


だがリビシェル雨対策フォーメーションを展開した山猫としては、今回は逆に濡れてくれなくては困る。
いよいよ雨対策の検証なのだ(結局小雨だったけど)。

まず撥水スプレーをしたリビシェルは、多少水を弾いているものの所々幕に雨が染み込んでいるように見えた。



一方でルーフプロテクターとして使ったDDタープはスプレーをしていないのに水を弾いており、幕への染み込みもなかった。
偶然にも同じ耐水圧3000mmと謳うリビシェルとDDタープだが、10年近く経ったリビシェルとまだ3年ほどのDDタープでは当然ながら明らかな差が出た。

そもそも耐水圧とは幕の生地に撥水コーティングとPUコーティングを施しどれくらいの水量で水が生地に染み込むかの目安だそうだ。

そのコーティングは雨に濡れた時間や水分量によってどんどん剥がれていくし、雨に濡れたことがなくても太陽の紫外線で生地は確実に劣化していく。

つまり、衝撃的な事実ではあるが、
高価でもお安くてもポリエステル生地のテントの寿命は5〜10年
と言われる理由だ(山猫調べ)。


縫目に施されたリビシェルのシームテープも徐々に浮き上がってきているように見える。

PUコーティングが剥がれ、撥水機能を失い、やがて生地が水分による加水分解を起こすことでポロポロと崩れ始め、いよいよ寿命を迎える事になるそうだ。

延命措置としては、幕の表に撥水スプレーなどをこまめに行う、加水分解でベタベタしてきたらシリコンスプレーを幕の内側に施す事などが紹介されていたが、それでも生地自体は確実に弱っている。

いずれは設営時にテンションをかけた際などに「ビリッ」と破れて、それが最後となるのだろう。


壊れたら買い替えるのではなく、修理を繰り返し長く使って頂きたい。
道具を傷や汚れを気にせず使い続けていくと分かることがある。使い込んだ時間こそが価値である。
いいものを使うと自信になり、それを長く使うと愛に変わる。

などとスノーピークは謳っていて、キャンプギアへの思いについてはまるで山猫がこの原稿を書いたのではないかと錯覚するくらいに共感した(笑)
ここまで頑張っている山猫はきっと褒めてもらえるのではないか😆

そんなスノーピークでも、経年劣化で寿命を迎えた幕については修理をお断りすると言っている。
テントについてはスノーピークの永久保証でさえも寿命からは逃れられないのだ。


余談だが加水分解しないコットンの寿命は10〜15年と言われ、ポリエステルよりは長い。
ただし加水分解はしないが紫外線による劣化はコットンと言えども避けられないそうだ。

今流行りのポリコットン(TC)の寿命はおそらくポリエステルとコットンの中間になるのだろう。
だが乾きずらいコットン生地はカビが生えやすく、雨に濡れたらすぐに乾燥、保管も通気の良い場所で等のメンテナンスが繊細となる。

今回のキャンプで濡れた幕を、まだビニール袋に入れたままベランダに置いている(次の休みにしか乾燥デイキャンには行けない)山猫にとっては、ポリコットン幕の選択は厳しい訳だ。
(タープくらいならベランダで干せるかなぁ…)



気になる結露は今回嬉しい事にゼロ。

ただ結露は外気温と内気温の差が大きいことと、その日の湿度が関連するそうで、そのバランスが記された表なども見たがなかなか難しい。

とりあえずリビシェルにはこれからもDDプロテクター(山猫命名)を施すつもりだ。

前回の長瀞で、強い雨にひと晩降られたリビシェルの天井からは雨水がポタポタと落ちてきていた。

※前回の長瀞オートキャンプ場にて撮影

これは明らかに水が生地に染み込んで来ていたのだ。

デュオ幕としての活躍を期待した我家のリビシェルには既に寿命が来ていると言っても良い。
ここからはサッカーで言うアディショナルタイムになるのだろう。

そんな訳で山猫は次のデュオ幕も緩やかに検討を始めようと思っている。
色々勉強はしているが、それは気が向いたら別の記事で。


そして山猫夫婦のニューギア第2段。

アディロンダックキャンパーズチェア。
同じ型のネジを探せば治るのか、それとも部品も無くなってしまったのか、前回のキャンプから帰ってからもちょっと忙しくてちゃんと見てやれていなかった。


ずっと使って来たコンフォートマスターチェアを夫婦でかなり気に入っていたし、妻も治せるなら治して欲しいと言っていたし、買い替えるなら同じものを希望していた。

だがマスターチェアは山猫が購入した時から約1万円も値上がりしているし🤣、妻のベージュ色(マスタークイーンチェアと呼んでいた)は今や廃盤である。

ネジだけで治せるならまだ使うつもりだけれど時間が無かったし、お互いに焚火の火の粉でチェアの座面に穴も空き、長年の使用(約10年)で汚れやヘタレも出て来ている。

という事で、出来るだけ同じ性能と座り心地の物としてアディロンダックのチェアを導入した。


座面の高さはマスターチェアより少し高く、山猫は多少違和感を感じたけれど妻はそれ程気にならなかったようだ。

頭まで背もたれに預けられる座り心地はぼぼ同等と言える。
むしろ頑丈さと安定感はアディロンの方が上のような気もした(ちょっと悔しい)。

アディロンにはもうひと回り小さなサイズもあるので、しばらく使ってみて妻が違和感を感じれば今後は妻用にそちらを検討、このサイズで良ければ同じ物を山猫も買おうという目論見だ。

アディロンダックチェアにはブラックもあるがそちらはポリエステル生地。
山猫夫婦は使い慣れたコットンを選択した。


収納はマスターチェアよりも細く軽くなり、背負った時の重量は明らかにアディロンが軽い。

ただ収納した形だと自立しないのが今のところアディロンがマスターチェアに劣る唯一の点か(画像はアディロンをポールに立て掛けています)。
また収納袋がピッタリサイズで仕舞うのはキツめ。

総合点では性能的にアディロンが勝っていると言っていいほどに良いチェアだし、現在の価格からコスパ面まで考慮すると明らかにアディロンが勝利である。
だがマスターシリーズのファンであった山猫的にはロマン点を入れると同点というレビューに、今はさせてもらおう😅



撤収時は雨だったので写真もなく、晴れている設営時の画像で〆。

チェックアウトは11:00だったけれど、本格的な雨になる前に早期撤収。

「昨晩はグループの近くで騒がしくなかったですか?大丈夫でした?」と受付の女性がチェックアウトの時に言ってくれた。
ぎりぎり大丈夫でしたとお礼を言って、山猫夫婦の今年のGWキャンプも終了だ。

キャンプを始めて以来使い続けているもの、そしてそろそろ寿命が来た道具、新しい道具との出会い。

「なんだかんだ、俺はやってるなぁ~」とうまく言えないけれど、山猫には感慨深いGWキャンプとなった。


おわり…