はじめましての方へ
世界を飛び回っていた管理栄養士×シェフであるマーシャン祥子が障害児子育てをきっかけに「キッチンから未来を変える」ママのためのフードコーチになるまでの道のりを是非読んでください。随時更新中
・10年間のholisticfoodjourney
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フランスにて娘は3歳5ヶ月になりました。
フランスに来てから日本語がすごい伸びてて、1週間ぶりに会ったらびっくりしました。どんどん日本語の単語が増えてるんです。なぜ?不思議。
娘と遊ぶ時、息子は気分で日本語だったり、英語だったりフランス語だったりするんですが、息子が何語で話しかけるかによって瞬時に娘も受け答えの言葉を変えられるんですね。
二人とも言葉を切り替えるスイッチが完成してるように見えます。ラッキーなお二人!
さて数日前マルセイユの病院で脳性麻痺のスペシャリストに診てもらう機会がありました。
この国なりのリハビリの方針を聞きたくて以前から予約してました。
オーストラリアでは理学療法や作業療法のリハビリはそれぞれ隔週であとは残りの隔週でボーウェンやフェルデンクレイスなどのリハビリをしてると言ったら驚かれました。
フランスではリハビリの補助金に上限がなく、理学療法週に3、4回、作業療法も言語療法も毎週ただで受けられるとか!
オーストラリアはリハビリ資金が120万円支給され、それを過ぎたら実費なのです。
なので長い目で国からの資金と我が家の経済状況も考えてリハビリをしています。
フランスでは障害があると
お金はまず問題にならないそうです。
凄い!!!!!!
ちなみにパリもマルセイユも駅に階段しかないとか、そもそも改札が狭すぎて車椅子では入れないとか、超バリア満載なんですけど。国のお金の使い方が違うようです。
階段しかないのは、車椅子やベビーカーの人を見たら10人いたら9人は助けてくれるというお国柄のせいかもしれません。
オーストラリアでは障害のせいでいけないとこや受けられないサービスが殆どない上、車椅子やバギーも無料で手に入ると今のところ感じてますが、医療費に関してはかなり限られてるのです。リハビリ1時間1万5千円が地腹になってくるとキツイですからね。
国によってバリアのあり方も、バリアフリーの形も全然違うんだなーと考えさせられます。
本気でフランス移住、検討しちゃいますね。
そして娘には、歩けるポテンシャルを失わないようにと家でできるリハビリメニューを出してもらいました。
ちょっとした筋トレなんですけど、とにかく楽しんでできることが最優先。ボイタは厳しすぎるので要注意という感じの先生でした。
また絶対的にボトックスを勧められました。ボトックスは美容整形に使われるボツリヌス菌の注射と同じで、筋肉の緊張を和らげるものなんですが。
そろそろかなーと思いつつやっぱりできるだけ自然な形で、、、と考えると足踏みしていたんです。特に師匠。
でもボトックスをしなければ外科手術の時期が早まることや、骨の成長と筋肉の緊張が喧嘩しあって、運動能力が低下してしまうことなども聞き、帰国したらまず試してみようという感じになってます。
まぁ同じことをいつもオーストラリアでも言われてたんですけど、なぜかいつも医者に喧嘩越しの師匠(笑) 言い負かせるのが大好きなので、なぜボトックスをしたくないのか延々と医者とディベートをするという謎な時間を過ごしていたのです。
母国の医者に勧められやっと納得した模様でした(笑)
娘はとにかく歩きたい気持ちでいーっぱい。手をつないで走るのも大好きなので、できることがあるならやっていこうと思います。
マミーのお家にもプールがあるので毎日泳いでいるんですが、当面スイミングとミニ筋トレがリハビリですね。
障害があるとできることは限られてしまうけど、障害がなかったら見えない世界を見ることができます。
実際私の知らなかった世界が広がっていて、私も障害のおかげでより広い価値観や世界観を持つことができるようになったんです。
障害というのは、健常者が考える世界での○○ができない、という観念だけど。
○○ができないからこそ工夫をして人と繋がって作り上げていく世界は果てしなく広いんじゃないかなと思います。
結局世界なんて。
私達の脳が認識し、生み出してるしてるものに過ぎないのだから。
娘には自由に走れる足があろうがあるまいが、自分の目で見て感じて自分なりの世界を作れる人に育って欲しいと思います。
広い地球を、どんな風に見て、どんな風に感じるのか楽しみです。
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