昨日11/7、株式会社NPBエンタープライズ(NPBE)が設立、取締役会が開かれた。
NPBEは、㈳日本野球機構(NPB)とプロ野球12球団が出資し、野球日本代表「侍ジャパン」事業の推進を目的とする新会社である。
「野球日本代表"結束"そして"世界最強"へ」
をテーマに掲げ、プロを中心とするトップチームを中心に、社会人、21U、大学、18U、15U、12U、女子チームを一体化して結束した侍ジャパン(女子はマドンナジャパン)を全面的に支援・強化し、野球界全体の活性化委に貢献し、競技者・ファンを含む野球人口の裾野拡大を目指す。
どうでもいい話だが、サッカーの世代別カテゴリー名が「U-21」のようにUが先なのに対して、野球は「21U」としているのは、何か意味があるのだろうか
単に差別化したいという理由
「21歳以下」を英語で言うと「Under 21」だから、サッカーの方がしっくりくると思うが。「21 Under」だとなんだかゴルフ
みたいだし。
調べてみると、侍ジャパンの運営については2013年5月にNPBと㈶全日本野球協会が組織した野球日本代表マーケティング委員会(その後、野球日本代表マネジメント委員会に改称、略称JBMC)が担っていた。同委員会の発足は、「プロ・アマチュア各世代の野球日本代表が同じユニフォームのもとに結束、全世代で世界最強を目指す」ことを目的としている。つまり、NPBEはJBMCの理念なりミッションを受け継ぐ形で法人化された会社と考えてよいだろう。
キーワードは、「世界最強」と「結束」。
「世界最強」はすべての世代で世界一を目指し、眼前の最大の使命は「2017年世界一奪還」。つまり第1回(2006年)、第2回(2009年)と連続世界一の栄光から第3回(2013年)で3位に甘んじたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)において、3年後の第4回大会で世界一の座を奪い返すことである。
そのために侍ジャパンのトップチームを常設化し、中長期的な視点で戦略的な代表強化とファンマーケティングを行っていく。それが次世代を支える子供や世界の人々に対して野球の魅力を伝え、夢や希望を与えることに繋げていきたいとしている。
「結束」は、1961年の柳川事件(中日が当時あったプロ・アマ協定を破棄し、日本生命の柳川福三内野手を引き抜いたことを契機に他球団も活発な動きを見せたためアマ側の態度硬化につながった事件)以降のプロ・アマ絶縁状態を解消し、一枚岩となって野球界の発展に協力していましょう、ということである。前向きな未来志向にパラダイムシフトし、2017年WBCの先にある2020年東京オリンピックにおいて野球が正式種目に復活するための活動も行っていく決意であろう。
NPBEは、年間5試合程度を目標として侍ジャパントップチームの強化試合を企画・運営し、放映権・グッズ販売・入場料などを柱に、2017年までに約40億円の収入を目指す。今年はMLB代表チームを招き、8年ぶりの日米野球(壮行試合・親善試合などを含み8試合)を開催する。私は11/14の第2戦を東京ドームで観戦する
野球はアメリカで生まれ、北中米や日本をはじめとする東アジア、ヨーロッパの一部の国に広がったが、サッカーと比べるとまだまだローカルなスポーツである。
また日本プロ野球は、歴史的に「チーム経営」で成り立ってきた。親会社の広告塔的な位置づけで赤字は親会社が補填、リーグ全体あるいはプロ野球界全体の発展という視点に欠け、自分のチームさえ良ければという考え方が染みついており全体最適化ができない囚人のジレンマ状態が続いていた。昨今、巨人戦の放映権に頼れないパ・リーグが様々な改革に乗り出し一定の成果を上げているが、JFAを中心とした「リーグ経営」により20年間で急速な発展を遂げたJリーグがと比べると、まだまだ閉鎖的な感は否めない。
サッカーとは歴史も文化も異なるため、単純に同列で語るのは難しいが、野球が国内でも国際的にもよりオープンなスポーツとして発展していくために、NPBEがその大きな役割を担い、貢献していくことを期待しながら、今後の活動に注目していきたい
■会社概要■
会社名:株式会社NPBエンタープライズ
設立日:2014年11月7日
所在地:東京都港区芝5-36-7 三田ベルジュビル
資本金:9000万円 [内訳]NPB3000万円、各球団500万円x12
代表取締役社長執行役員:熊崎勝彦(NPBコミッショナー)
トップチーム監督:小久保裕紀(元ソフトバンクホークス)
トップチームアンバサダー:赤星憲広(元阪神タイガース)
NPBEは、㈳日本野球機構(NPB)とプロ野球12球団が出資し、野球日本代表「侍ジャパン」事業の推進を目的とする新会社である。
「野球日本代表"結束"そして"世界最強"へ」
をテーマに掲げ、プロを中心とするトップチームを中心に、社会人、21U、大学、18U、15U、12U、女子チームを一体化して結束した侍ジャパン(女子はマドンナジャパン)を全面的に支援・強化し、野球界全体の活性化委に貢献し、競技者・ファンを含む野球人口の裾野拡大を目指す。
どうでもいい話だが、サッカーの世代別カテゴリー名が「U-21」のようにUが先なのに対して、野球は「21U」としているのは、何か意味があるのだろうか



調べてみると、侍ジャパンの運営については2013年5月にNPBと㈶全日本野球協会が組織した野球日本代表マーケティング委員会(その後、野球日本代表マネジメント委員会に改称、略称JBMC)が担っていた。同委員会の発足は、「プロ・アマチュア各世代の野球日本代表が同じユニフォームのもとに結束、全世代で世界最強を目指す」ことを目的としている。つまり、NPBEはJBMCの理念なりミッションを受け継ぐ形で法人化された会社と考えてよいだろう。
キーワードは、「世界最強」と「結束」。
「世界最強」はすべての世代で世界一を目指し、眼前の最大の使命は「2017年世界一奪還」。つまり第1回(2006年)、第2回(2009年)と連続世界一の栄光から第3回(2013年)で3位に甘んじたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)において、3年後の第4回大会で世界一の座を奪い返すことである。
そのために侍ジャパンのトップチームを常設化し、中長期的な視点で戦略的な代表強化とファンマーケティングを行っていく。それが次世代を支える子供や世界の人々に対して野球の魅力を伝え、夢や希望を与えることに繋げていきたいとしている。
「結束」は、1961年の柳川事件(中日が当時あったプロ・アマ協定を破棄し、日本生命の柳川福三内野手を引き抜いたことを契機に他球団も活発な動きを見せたためアマ側の態度硬化につながった事件)以降のプロ・アマ絶縁状態を解消し、一枚岩となって野球界の発展に協力していましょう、ということである。前向きな未来志向にパラダイムシフトし、2017年WBCの先にある2020年東京オリンピックにおいて野球が正式種目に復活するための活動も行っていく決意であろう。
NPBEは、年間5試合程度を目標として侍ジャパントップチームの強化試合を企画・運営し、放映権・グッズ販売・入場料などを柱に、2017年までに約40億円の収入を目指す。今年はMLB代表チームを招き、8年ぶりの日米野球(壮行試合・親善試合などを含み8試合)を開催する。私は11/14の第2戦を東京ドームで観戦する

野球はアメリカで生まれ、北中米や日本をはじめとする東アジア、ヨーロッパの一部の国に広がったが、サッカーと比べるとまだまだローカルなスポーツである。
また日本プロ野球は、歴史的に「チーム経営」で成り立ってきた。親会社の広告塔的な位置づけで赤字は親会社が補填、リーグ全体あるいはプロ野球界全体の発展という視点に欠け、自分のチームさえ良ければという考え方が染みついており全体最適化ができない囚人のジレンマ状態が続いていた。昨今、巨人戦の放映権に頼れないパ・リーグが様々な改革に乗り出し一定の成果を上げているが、JFAを中心とした「リーグ経営」により20年間で急速な発展を遂げたJリーグがと比べると、まだまだ閉鎖的な感は否めない。
サッカーとは歴史も文化も異なるため、単純に同列で語るのは難しいが、野球が国内でも国際的にもよりオープンなスポーツとして発展していくために、NPBEがその大きな役割を担い、貢献していくことを期待しながら、今後の活動に注目していきたい

■会社概要■
会社名:株式会社NPBエンタープライズ
設立日:2014年11月7日
所在地:東京都港区芝5-36-7 三田ベルジュビル
資本金:9000万円 [内訳]NPB3000万円、各球団500万円x12
代表取締役社長執行役員:熊崎勝彦(NPBコミッショナー)
トップチーム監督:小久保裕紀(元ソフトバンクホークス)
トップチームアンバサダー:赤星憲広(元阪神タイガース)