ピエロの滝 | オカハセのブログ

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数年前のことですが、ピエール瀧さんが薬物事件で捕まった時に「ワイドナショー」を見ていてふと思った話を書きます。

松本仁志さんの大凡の発言は、基本的には深い洞察があると尊敬します。ワイドナショーでもそれは感じます。

しかし2019年11月のピエール瀧さんの薬物事件に対して「あの素晴らしい演技が全てクスリの力だったのかと思うとがっかりしてしまう」みたいな発言、あれはどうかなと思いました。薬物は本人が「凄くなった」という勘違いはあるけれど、基本的には素面よりもクオリティが下がると思います。逆に言えば【薬物の力を借りてないほうが凄い演技をしてる筈だ】と思うのです。

これについては歴史上の人物に照らし合わせた賛否両論もあるとは思います

例えばロックボーカルの「ジャニスジョップリン」、ロックギタリスト&ボーカルの「ジミ・ヘンドリックス」、ジャズサックスの「チャリーパーカー」、ジャズ&フュージョンベーシストの「ジャコパストリアス」も、薬物によって高揚していた時は確かに勢いや思い切りの良さがあって、その分だけ演奏もある意味魅力的だったのかもしれません。でも結局は【ハッタリの無い真の意味で凄かった演奏は素面の時の演奏】だったと思うのです。

少なくともジャコパスに関して言えば、晩年は薬物ゆえの酷い演奏が沢山あったようです。それらのジャコにとって不名誉な音源は、ブートレグ盤(海賊盤)として世の中に流出しています。


それと。

アーティストを目指す人が「クスリの力で歴史上のアーティストは凄いものを残した」って感じるという思考はとても危険だと思うのです。

クスリの力ではなくて【元々凄かったからクスリをやっても実力がブレなかった】と言うのが近いと思うのです。

その証拠にチャーリーパーカーの時代、パーカーに憧れるサックス吹きやその他ジャズメンがクスリに走り【実際にはまあまあ実力があった筈の彼らのほとんどがクスリでただの廃人として生きて死んで行った】のです。

少なくとも彼らに関しては【クスリをやって無ければある程度の活躍をしてたかもしれない】ということです。

若い頃かなりのジャンキーだったジャズメンやロックスターが、その後心を入れ替えて苦しい思いをしてクスリを絶って、その後偉大な功績を残したアーティストもいます。ジャンキーだった頃の薬物がもたらす普通ではない感覚を、クリーンになった今【インスピレーションとして思い出すことで普通ではない感覚のサウンドを表現】したりする方もいます。

だけど、それは【ひと握り】の天才であって、大抵の場合は【その経験が生かされる前に薬物で命を落とす】のが99%だと思うのです。






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