ほんの僅かな意思の疎通が《 その[2]》 | オカハセのブログ

オカハセのブログ

ブログの説明を入力します。


⑵2つ目は、これは僕自身が言われて感じ悪いと思ったのと同時にプチ傷ついた実例です。

僕が某県のオカリナフェスティバルに行った時のこと。
僕が非常に尊敬している「某プロ奏者❷」がゲストで来ていました。彼は多くのオカリナ奏者と同じように様々なジャンルを演奏する方でした。正式な音楽教育を受けていない僕はクラシックの様式や奏法を学びたくて彼に挨拶をしました。
以前某所でお会いした時には彼のほうから声をかけて頂き褒めていただいたこともあったので、僕は親しみを込めて「こんにちは」と挨拶したのですが、妙によそよそしくスカした態度で対応されたので「この人はツンデレかな?まあいいや」と思い直して、めげずに「あの、オカリナを習いたいのですが?」と訊ねると、素っ気ない態度で「いいですけど、出張レッスンはやりませんから…」と言ってそのまま違う方向に顔を向かれました。
「なにこの人、感じ悪…」と思って僕はそのまま話をすることが出来なくなり、結局その話は結論出る前に中断してしまいました。
かなりテンションが下がってしまったので、暫くロビーの隅のソファーで頭を休めました。
あとでこの話をオカリナイベント等を企画してたりする某氏に打ち明けると「彼はそんな失礼な人じゃないですよ。オカハセさんの気のせいではないですか?」と、僕の被害妄想かのように指摘されました。
でもその後に「久しぶりに会ったので笑顔で挨拶したらスルーされた」とか、色々なオカ友さんからも某プロ氏❷のよそよそしさみたいなことは小耳に挟むことがありました。
しかしイベントの主催者の方は、彼のことをそんな印象はもたない。
これはどういうことかというと、恐らく人見知りの激しいと思われる某プロ氏❷はイベント関係者に対してよそよそしく振る舞うわけにはいかないから頑張っているのだが、自分の営業に関わること以外の時は恐らく疲れてよそよそしさがそのまま出るのだと思います。もしかしたら多少のSっ気もあるかたのような気もします。しかしどんな理由であろうと、イベント関係者には愛想良く振る舞うのに一般人に対して、よそよそしく素っ気ない態度を取ると、やはりされた側は【なんか俺(私)バカにされてるみたいだ】って感じて少し傷付くのが当然です。
だけど恐らく彼の立場からすれば、イベント関係者には失礼があってはならないと頑張っているのでしょう。でもそれは頭では理解できても感情的にはやはりムカつきます…
頭にきた理由はそれだけではなく吐き捨てる言い方で「出張レッスンはやりませんから」と言ったこと…
こっちは静岡から某県に1ヶ月に一度通えるか2ヶ月に一度通えるかの予算がシビアだから、その部分からの相談をしたかったのに、音大に行かせてもらえる家庭で育った彼には出張レッスンを僕が望んでるのかと勝手に思われたのも癪に触ってしまった。
礼儀として「出張レッスンをご希望でしょうか?」と訊くのならわかります。
思わず「出張レッスンなんか受けるような余裕なんてねえよ!」って言いそうになって我慢しました。
この人からオカリナ指導してもらいたいという熱はすぐに覚めました。
もっとも【それでもこの人に習いたい】と思うほどの情熱は僕にはなかったんだなということもわかりました。
その後また違う某所で彼の演奏は聴きました。演奏は素晴らしいと思いましたよもちろん。でもそのあと打ち上げ会場でたまたま近くの席でしたが、大人気ないけどこっちから無視しました。
彼は用事があって早くに引き上げられましたが、チラッとこちらを見て気まずそうな顔をしていました。この時の彼の表情を見て、彼は自分の癖を自覚しているということが想像出来たので怒りは完全ではないけど少なくなりました。
あとは、縁があればとしか言えないですね…
だけど、あの態度は人としてはやはり良くないと今でも感じています。僕はこうして書くことをしていますが、恐らく多くの日本人なら自分の心の中で処理して表面上は「気にしてない」というスタンスかのようにしていると思います。
だけど僕みたいに次に会った時にこっちから無視するような大人気ない人間もいないと彼は気が付きづらい、或いは気がついてても「これは大したことじゃない」となる気がします。やはりよそよそしい態度の後に見せたあのスカした表情は【相手が傷つくことをわかっている表情】だと思うから、ちょっとSっ気のある嫌〜なものを感じます。
単に人見知りで愛想良く出来ないのはあまり問題はないと思うのですが、【相手が傷つくとわかっているのに露骨にスルーしたりすることまでもを「人見知り」という括りに入れるのはちょっと違う】から、直せる部分ではないかと思います。もしも直せないならサイコパシーの境界線に入ってしまいかねないでしょう。

昔なにかの本で読みましたが、「よそよそしい人というのは『自分の弱い部分に入ってこない壁を作り』ながらも、自分になんらかの注目をさせる(つまりよそよそしくされた相手は大抵『なにか気に触ること言ってしまったのか?』と自分をまず責めます)という潜在的な駆け引き。こういう人に対して1番効果的なコミュニケーションは『事実をありのままに伝えること』です。『何故あなたはそんなによそよそしいのですか?』と訊くと、大抵の場合『ハッとした表情で我にかえる場合が多い」と書かれていました。

今度お会いしたら「ところで、あなたはどうしてそんなによそよそしいのですか?」って訊いてみるかな?(笑)

まあ僕は、ここで書いているほどの怒りは実はないのですが、恐らく多くのオカリナ愛好者の方が某プロ氏❷と接して感じてモヤモヤしているのではないかなと思ったことを、代表して書いて少し悪者になってみました。

習いたいという熱はもう無くなってしまったけど、今でも彼の演奏はとても尊敬していることは確かです。


続きの《 その[3]》は、逆に僕が傷つけてしまった実例です。






                          オカハセ