原作を知らなかったら楽しめたかもしれないのに… | オカハセのブログ

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原作と映画は別物だと思います。

原作の小説を読んだ人が映画化されたものを観てガッカリする事はよくあることだと思います。
僕だって「映画と小説は別物」と心の準備をしていても、村上春樹原作の「ノルウェイの森」の映画版を観た時には【物足りなさ】を感じたことは確かです。。
だけどそれは、原作のイメージが僕の中に焼き付いてしまっている為にそことの温度差が気になってしまうからであり【観る前の段階で、映画化することは難しい作品だろう】と思っていたし、それと同時に【小説を読まずに映画を観るほうがストレートに感動できた】と思っています。
原作を知っている人間としては、知らない人が観てどう思うのかの客観的判断ができ難くなってしまっている…

何が言いたいかと言うと、名作を映画化する側は原作ファンからの批判は付き物と想定の上で【チャレンジしている】可能性が高いという事です。

とくに原作が漫画の場合、アニメ化ならともかく実写版だと生きてる人間が演じるわけです。漫画やアニメの空気感をそのまま再現しようとすれば現実感のないあり得ない動きやリアクションになります(狙ってやるならアリですが)。

それに漫画の主人公にぴったりあった役者さんもなかなかいるものでないし、仮に漫画の空気感をそのまま再現できたとすればそれはそれで【じゃあ、わざわざ実写版観なくてもアニメを観るほうがいい】となったりします。

映画は別物だと思います。もちろん原作の意味を最大限に引き出す努力は制作側にとって大事な事だと思いますが、それでも映画になった瞬間に良くも悪くもひとり歩きするものです。

レビューとか読んでいても「ああ、この人は原作を知らなかったら素直に感動できたのかもしれないなぁ」と思うものがあります。
【原作と違う】という理由でレビューで批判文を書く人が結構います。それだけ原作に思い入れがある気持ちはわかりますが【映画は映画】です。
原作と寸分違わないのを求めるなら最初から映画にする意味もなくなってしまいます。
映画を作る側の芸術性も尊重するべきです。
「あまりにも原作と違い過ぎてアタマにきたので10分で映画館を退場しました」というレビューを見て「はあ!」と思ったことがあります。
いや、もちろんつまらなくて途中で退場するのはその人の勝手です、自由です。
もちろん好きにしたらいい
だけど、
【10分しか観てない途中退場した映画を、偉そうに批判する資格はその人には全くない】のです。「どうせ最後まで観なくたって面白くないに決まってる」という思い込みです。

音楽のコンサートとかでも途中退場しておきながら偉そうに酷評をする輩もいます。
いや、もちろん途中退場は本人の勝手です。しかし、そんなに酷評したいのなら意地でも最後まで聴いて行けって…
最後まで確認せずに思い込みで酷評文を書いてギャラもらう評論家もいます。怠慢な手抜き仕事です。

原作を知っている作品の映画を観に行くときはなるべく【余計な予備知識?】はアタマからはらいのけて純粋に映画そのものを楽しむようにしないと勿体無いと思います。
せっかくの感動するチャンスを、知識が邪魔をしてしまうのは【損をしている】。



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