だから止めたのに…

肩を竦めてポツリとつぶやいた

義母の言葉をモノともせず

自身を正当化したい

義父の言い訳は続く


いやでもね、

嫁ちゃんからの連絡がなくなって
心配で心配で、

居てもたってもいられなくて
だから、僕は鍵を開けて、

様子を見に行ったんですよ

 


そうだ
洋間の扉の向かい側、

501号室側の玄関と廊下の境目に
鍵付きの扉をつけましょう!


言い訳を続けていた義父が

突然、提案した

良いわね、と義母も続き、
二人で何やら具体的に扉の設置の相談を始めた


ぜひ、それでお願いします
と、実母も答えた


 

話も終盤に差し掛かったものの、
いつまで経っても結婚祝いの話が出ず、
痺れを切らした実母が問いかけた

 

義父から結婚祝いを頂いたそうですね?

 


 

結構な額を頂いたのに、
妻になんの相談もなし

自分の口座に預け入れて、
その金に触るなと言われたと
娘から聞いております

結婚祝いならば、


二人で新婚旅行にでも行こうね
新生活に足りないものを買おうね
 

というのが普通ではありませんか?

 

妻である娘に対して金に触るな

という息子さんの発言と行動は、

どういうことなのでしょうか?

 

 

どこまで知っているんですか・・・?

 

調子よく言い訳をしていた義父に

初めて焦りが見えた