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あわただしい 毎日の中で、ふと気がつくと
季節はあっという間に 次のステージに変わっていた。
丸太のいすのある遊歩道
5月11日に通った時は ちょうど 花桃が満開で

それから 2週間後
アジュガとライラックが咲き、緑も濃くなっていた。

こんなにすばらしい季節を 味わいそこなうなんて、
実にもったいない。
『自分ケア』 も 必要だと
天気が良い日に ぐるっと 歩いて来た。
珍しく岩手山が ハッキリ見え、 爽やかな風が 渡る。

五月のきんいろの外光のなかで
口笛をふき歩調をふんでわるいだろうか

たのしい太陽系の春だ
みんな はしったり うたったり
はねあがったりするが いい
…宮澤賢治 長編詩 「小岩井農場」より…

ふと こんな詩の フレーズを思い浮かべながら、
家に近づくころには こころも 軽くなっていた。

わが家のプルーンの木の下には
水色のプルモナリアが咲いて
季節は もう 初夏