ヨコハマタソガレバナナスタンド

ヨコハマタソガレバナナスタンド

都内某劇場勤務。
ミュージカル、映画、将棋、落語、特に志ん朝、音楽、なかでもクレイジーケンバンド、ビートルズ、野球、わけてもベイスターズ、These are a few of my favorite things

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僕に言わせれば“この世で一番旨いラーメン”の店、近隣には“バイカ”で親しまれた自由が丘の中華料理店「梅華菜館」が閉店した。

“この世で一番旨い”と言うには理由があって、それは舌で味わっているのではなくなんなら全細胞、DNA が「旨い!」と喜ぶからだ。

バイカの創業は昭和29 年だそうだ。

亡くなった僕の父がまだ高校生の頃、よく通っていて、母親との初デートもバイカだったって話してた。

バイカのある自由が丘から東横線で3駅離れた新丸子という町で生まれ育った僕は、両親に連れられて“お出かけ”となると渋谷か横浜ということになるのだけれど“ちょっとしたお出かけ”は自由が丘の一択。

自由が丘では、両親は“丸井はみんな駅のそば♪”でお馴染みの丸井で月賦のお買い物か、おなじビルにあったブルーチップの交換所へ。

買い物途中で飽きた僕は「おもちゃ屋で待ってる」と両親と離れて商店街のおもちゃ屋へ。

買い物を終えた両親にソフビの怪獣を買って貰い、最後は“バイカ”でラーメンと杏仁豆腐というのが定番黄金コースだった。

初めてバイカに行ったのは。。。なんて覚えてるわけない。

まだ胎内で人の形をしていない時から通っていたわけで、なんなら僕の羊水にはバイカのラーメンのダシが利いていたかもしれない。

僕は今、「さよなら俳優座劇場最終公演 嵐 テンペスト」についていて、先日劇場からの帰途、ちょこっと遠回りしてバイカに寄ったらシャッターが降りていて「当面の間休業します」の張り紙が。

当面の間?

なんか心配になる表現だな。

で、今朝も劇場行き掛けに覗いててみたら閉店のお知らせが。

ショック!

「71年お世話になりました。」って、俳優座劇場と同じ歳だったのか。

バイカもなくなり、俳優座劇場もなくなるんだよなあ。。。


降る雨や

昭和は遠くなりにけり

同世代の仕事仲間との休憩中の会話。
「息子は高校で野球やってるんだよね。」
「ポジションはどこ?」
「いやあ、ポジションとかいうレベルじゃなくて、九人揃わないんだよね。しかも5校合同で。」
「え?かなりの僻地なの?」
「いやいや、西東京。」
そーか、今やそんな感じなのか、野球。
実は僕の卒業した中学は当時1学年25人で1クラスだけ。
つまり全校生徒75人の変わった中学校で、しかも共学なんで半分が女子。
つまり全校で男子生徒は40人以下だったんだけど、野球部が常に10人以上いた。
そーゆー時代だったんだよね。
子供の頃、テレビでジャイアンツ戦見て、みんなONに憧れて、そんでもって、原っぱで日が暮れるまで三角ベースに明け暮れたんだよなあ、みんな。
えーと、もしかして注釈が必要なのかな?
ONはオーエヌって読みます。王選手と長嶋選手のことです。
三角ベースってゆーのは、ベースの形状が三角形とゆーわけではなく、正式な野球の内野はホームベースを起点に90度のフェアゾーンに1、2、3塁を配置した通称ダイヤモンドで行われるのに対して、フェアゾーンの角度はざっくり60度くらいで2塁ベースを省略して、ホームを起点に二つのベースをなんとなく二等辺三角形になるように配置して、グローブも使わず柔らかいゴムボールとバットもしくはバット代わりの材木もしくはプラスチックのバットもどきを用いて遊ぶのが“三角ベース”で、総員4人くらいいれば、なんとかなる野球もどきで。。。
と、細かに説明しつつ、ん?実は一番説明が必要なのは、オーエヌでも三角ベースでもなく“原っぱ”じゃなかろーか?
みかけなくなりましたよね、“原っぱ”
子供たちの自由空間の正体不明の空き地。
あれ、元をたどれば戦災の焼け跡の名残りだったりするですよね、実は。
そーなんですよね、戦後17年の昭和37年生まれの僕は、戦争は生まれる前の遠い出来事と思ってたけど、実はわりと近い“戦後”に暮らしていたんだよなあ。。。
ん?何の話だっけ?
ナチスドイツは凄まじい勢いで侵攻を続け、パリが陥落したのは1940年6月のこと。
以降1944年8月のパリ解放まで4年に渡って占領が続きます。
1942年初夏、占領下のパリから南仏ニースに逃れていた映画監督マルセル・カルネ、脚本家ジャック・プレヴェールの名コンビは俳優ジャン・ルイ・バローとバッタリ出くわし、ちょいと一杯如何?とカフェでよもやま話。
話題が占領下での新作映画のアイデアについてとなるのは自然な流れ。
ナチスの検閲が厳しく、時事的なモノ、現代を舞台にした作品はロクなものにならない。
何か過去の出来事で良い題材がないかとなった時、ジャン・ルイ・バローが持ち出したのが、19世紀に活躍した伝説的パントマイマーの“バチスト”ことガスパール・ドゥビュローの話。
“その時、映画史は動いた!”ですねえ。
この時の話がその後紆余曲折を経て、「天井桟敷の人々」という映画となるんですね。
第二次世界大戦真っ盛り、ナチスドイツ占領下のフランスで三年三ヶ月を費やして完成された映画は、ナチからパリが解放された直後の1945年3月に公開され大ヒット。
映画史に燦然と耀く不朽の名作は、戦時中にナチスの検閲という制限制約の中での工夫から生まれた訳です。
19世紀のパリの“犯罪大通り”を舞台に、1人の美女をめぐる4人の男の恋愛絵巻。
表面上は政治的主張も反戦メッセージも一切ないメロドラマ。
しかし、それこそがエンターメトからの逆襲であり、レジスタンスなのですよ。
キャスト、スタッフ、フランス映画界、演劇界の才能が総掛かりでただただ面白い極上のエンタメ作品を作る、そのことが、ゲッペルスの下でプロパガンダ映像を量産するナチス・ドイツに対してNOをつきつけた訳です。
見世物小屋、芝居小屋、酒場がぎっしり立ち並ぶ160メートルにも及ぶ“犯罪大通り”の見事なセットをデザインしたアレクサンドル・トローネルと、作曲のジョゼフ・コズマは、ユダヤ系の家系のため表立って作品に関われず、撮影現場から遠く離れた山中に身を潜め、現場の進捗状況は連絡係を介して把握し仕事を進めました。
アナログ的リモートワーク!
完成した映画のオープニングクレジットの最後に「占領下の非合法協力 美術アレクサンドル・トローネル 音楽ジョゼフ・コズマ」とあって、それだけで胸アツですよね。
貨幣価値が暴落する前に、ありったけの資金をぶっこんで空前絶後の豪華絢爛な作品にしてやろうと意気込み、闇市で資材を調達しまくったプロデューサー、アンドレ・ポールベ。
これもまたプロデューサー的レジスタンスでしたが、家系にユダヤ人いることが発覚して志半ばにしてリタイア。
撮影所にはナチス協力者のスパイもいたが、圧巻のラストシーンの2000人のエキストラの多くがレジスタンス運動の活動者だったという話も。
他にも戦時下ならではの波瀾万丈ドラマチックなエピソード満載の製作過程。
 
こんな時だから、今観たら如何でしょうか。
ちなみにAmazonプライムで配信中です。


やったー!!
愛聴するラジオ番組で投稿が採用されました♪
小学生のころから通算で5,6回ラジオに投稿したことがあるのですが、採用されたのは初めて♪

僕の掛け替えのない古い友達、渡辺広くんのエピソードです。
若い頃同じ小劇団で苦楽を共にし、今はアメリカで活動しているナベちゃんのカッコよさを、日本の人にももっと知って欲しいなあ、と以前から思っていたのですが、「これは良い機会!」と思える投稿特集があったので、これは採用されなきゃ意味ないぜ!とかなり“ねじり鉢巻き”の本気で 推敲しまくりました。(放送では僕の駄文の入れ込み過ぎ書き込み過ぎを、とても上手に編集してあって、プロのラジオマン凄い!と感心、感謝!)
ラジコのタイムフリーであと一週間ほど聴ける筈なので、良かったら聴いてくださいませ。

特集:春の疎遠祭 2019~別れ~ https://radiocloud.jp/archive/a6j/?content_id=54944

 

「はいすくうるドラマすぺしゃるIN 俳優座劇場」という催し物が毎年春にあります。
基本3日間、一日2校で計6校の高校演劇部が俳優座劇場でお芝居を上演するイベントです。
何年か前、俳優座劇場の怪人Dさんに誘われて、このイベントのお手伝いをさせていただきました。
搬入仕込みから始まって本番バラシ搬出まで高校生をバックアップするお仕事です。
いやあ、実に楽しかったなあ。

先日、我が溺愛のラジオ番組「アフター6ジャンクション」で高校演劇を特集しました。
メインパーソナリティのライムスター宇多丸師匠をして“神回”と言わしめる愉快な放送でした。
番組中“高校演劇ならではのドライブ感”とゆーキーワードが出てきますが、「はいすくうるドラマすぺしゃるIN 俳優座劇場」の楽しかった時間を思い出しました。
特に独協高校&中学のドライブ感だけに特化したような作品は腹を抱えて感動したなあ。
ちなみに俳優座劇場の怪人Dさんは密かに独協演劇部伝統のノリにシンパシーを感じ、カーテンコールの緞帳を使って独協演劇部生徒と戯れるのを楽しみにしているらしく、この緞帳操作だけは毎年D御大みずから操作し、他の者に譲らないらしいです(笑)

さて、「アフター6ジャンクション」でも告知していましたが、今年の全国高等学校演劇大会最優秀作品「フートボールの時間」がNHKで放送されるそうです。
こいつはチェケラッチョのO次郎ですねえ♪

 

 

 

今では死語なのかもしれませんが「ドル箱スター」とゆー言葉がありました。
マネーメイキングスター、「客を呼べるスター」って意味ですね。
1970年代の「ドル箱スター」といえば、ロバート・レッドフォード、ポールニューマンみたいなハンサムはむしろ例外で、もっとメリメリ(copyright 横山剣)でギラギラなむせるような男くささ全開なスターたちで占められてました。
マックイーン、イーストウッド、ブロンソン、ジーンハックマン。。。。
で、これらのスーパースターを押えて、一時期ドル箱NO.1,キングオブメリメリギラギラスターだったのが、昨日惜しくも亡くなったバート・レイノルズです。
1997年の傑作「ブギーナイツ」で復活して以降は“脇を固める”“個性派俳優”として活躍していましたが、我が青春の1970年代では、映画のど真ん中にいました。
中でも1974年の「ロンゲストヤード」の彼のギラギラっぷりは素晴らしく、頭からしっぽまでギラギラ&ざらついたフィルム野外撮影のThe70年代映画の真ん中でギラギラしまくっていました。
これぞ70年代映画!
中学生の僕は名画座でこの映画を追い掛け回して何回も観ました。
刑務所の中の囚人VS看守のフットボールの試合を扱った映画ですが、学生時代はアメフトの名門校で揉まれたバート・レイノルズのプレイぶりは圧巻です。
歴代ハリウッドスターの中でもバートレイノルズのアメフトと、カート・ラッセルの野球は本物中の本物ですね。
その後この作品はリメイクされたり、スポーツの種目を変えて転用されたりしましたが、残念ながら本家本元を超える作品はありません。(独断!)
どれもこれもギラギラがちょっとばかり足りないんですね。(独断!!)
何故なら、真ん中にバート・レイノルズがいないから。(独断!!!)

来年公開予定のタランティーノ最新作、シャロンテート殺害事件を扱った「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」に出演予定だったとも聞く生涯現役バートレイノルズ。
したたる汗&むせるよーな雄フェロモンや 70年代は遠くなりにけり、と。

 

 


合掌。

http://tokyocomets.com/

 

今春から40歳以上限定の野球チーム、東京コメッツ野球クラブに参加しています♪
参加会員100人以上の大所帯。
その会員を、A~Hの8チームに振り分け2リーグ4チームで年間17試合のリーグ戦を行うという、なかなか大した組織なのですよ。
発足は1974年。
40年以上続く、野球オヤジたちの熱いリーグなのですが、この東京コメッツ野球クラブの一番のゴイスーポイントは、ホームページが超充実しているトコで、毎試合の記録は当然、バックネットにカメラを取り付けて全試合完全録画してアップしてあったり、それを再編集して「今日のホームラン」をUPしてあったり。。。。ちょっとしたプロ野球選手気分を味わえちゃったりするんですねえ。
燃えますねえ。。。
その気になっちゃいますねえ。。。
私、長谷川は、子供の頃から野球に関しては、ちょいと自信がありまして、トーゼン中心選手として大活躍するつもりで意気揚々と参加したのですが。。。
。。。えー、この10年ばかり、ほとんどまともに野球をプレイしてなったし。。。現在も進行中の第3次成長期真っ只中で、えーと、この第3次成長期の特徴としてはですねえ、背丈は一切伸びず、声変わりもせず、成長は主に縦ではなく横方向、もっぱら体脂肪率の増加に反映されるわけでして。。。。

かのマイケル・ジョーダンは現役時代に「夢は?」と問われて「ビール腹になること」と答えたそうです。
体脂肪率6%とも7%ともいわれる史上最高のプロスポーツ選手の叶わぬ夢を、ビールも飲まず、一切の努力もなしに楽勝で実現してしまった天才肥満中年の私ですが、甚だ残念なことに、これはマイケル・ジョーダンの夢であって、私の夢ではないのですよ。
とどのつまりが、いやあ、我ながらびっくりするほど、打てない!走れない!のトホホ状態で、シーズン当初は4試合連続ノーヒット。
4試合目で平凡なライトフライを打ち上げた時、「長谷川さん、惜しい!」「ナイスバッティング!」と、チームメイトから拍手されるに及び、むむ?こ、これはすっかりオミソ扱いだぞ!
いかーん!!
断然いかーん!!
マイケル・ジョーダンにとっての“隣の芝生”であるところの私は、このままじゃいかーん!!と焦り出したワケですよ。
でね、ま、白状いたしますと、渋谷~横浜間自転車通勤を始めたのも、危機感がなせるワザ、野球の成績アップが目的でしてね。
自転車通勤半年、素振り20回を毎晩のノルマにして。。。
するとどーでしょ、なるほど努力は裏切らないですねえ、ポツポツとヒットを打てるようになりまして。
エへへ♪
現在は今シーズン4試合を残して22打数8安打、打率3割4分8厘まで持ち直しました♪

さて、そこで充実のホームページの話ですよ。
歴代各年齢別打率なんて記録が載ってましてね、長谷川は現在56歳なのですが、40年以上のクラブの歴史の中で、56歳としてどーなのよ?ってことがわかっちゃうんですよ。
歴代56歳打率第10位が1997年の愛澤選手の3割5分。
長谷川は3割4分8厘なので、BEST10入りまであと2厘!
うううう~ぅ!燃えますねえ!
歴代第1位が1995年の芦田選手の4割7分5厘。
ちょっと、届かないかなあ。。。と電卓をはじいてみると最短で6打数6安打、10打席で考えると10打数8安打で届く!。。。。届く!。。。。数字上はね。。。
ちょっと現実的じゃないかなあ。。。
いやいや、携帯電話のCMで大竹しのぶが飛んでいるハードルよりは遥かに高いハードルですが、やんぬる哉!やってできないことはない!あ、やるときやらなきゃだめなのよ♪(copyright 横山剣 2001)
吾輩に辞書はない!だいたいスマホで事足りる!
なにしろこの私はマイケル・ジョーダンの憧れの人なのだ!
とゆーことは、大谷翔平にとってのイチローであり、イチローにとっての王貞治のような存在なのだ、私は!(なんと精密な論理の積み重ね!)
大谷イチロー貞治V3であるところの私は力と技の風車をブンブン回しかけてたのだが。。。!なんてこった!!
実はですね、我がチームはここまで雨天中止がとても多く、プレイオフ&チャンピオン決定戦から逆算すると、日程消化がとても厳しく、残り4試合をダブルヘッダー2回の2日で消化する日程が組まれたのですが、よりによって2日とも絶対休めない仕事の日ということが判明したのですよ。
が~ん!!
せっかくその気になっているのに、今シーズンもう打席に立てないのかなあ。。。
一つ目のダブルヘッダーは明日9日の日曜日なのだが。。。
いやあ。。。ここは、どー考えても仕事休めないよなあ。。。。
雨で試合中止にならないかなあ。。。
伝説的雨男の舞台監督Kさんとか、舞台監督Tさんとか、大先輩大道具のKさんとか、明日の試合時間に合わせて、グランドに行ってもらえないかなあ。。
或いは、ヤツがトラックを磨きだした途端100%ドシャぶりになるとゆー伝説のトラックドライバーMが11t車磨いてくんないかなあ。。。。

 

 

“信頼できない語り手”とゆー用語があります。
あ、森加計問題の話じゃないですよ(笑)
もともとは一人称の小説の手法なんですけど、演劇や映画にも用いられています。
「藪の中」であり、黒澤明の「羅生門」、みんな大好き「ユージュアル・サスペクツ」、演劇青年御用達清水邦夫の「行きずりの人たちよ」

 

 

 

 

最も有名なのは“信頼できない語り手”であることが最大の仕掛けになってるアガサ・クリスティの代表作のアレとか。
わかりやすく言えば、橋田寿賀子のテレビドラマの対極にある世界です。
ん、橋田ドラマのナレーションが嘘つきだったら。。。一気に物語が紛れて面白いのに(笑)
この言い様からわかる通り、僕、“信頼できない語り手”物件が大好物です。
ま、ご存知の通り、僕も嘘つきで、話を盛ったり、曲げたり、肝心なトコ省略したり、妄想をさも事実のよーに語るのが大好きな“信頼できない語り手”なもんで(笑)

 

 

 

 

 

昨日、日比谷シャンテで「アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル」を観てまいりました。
大傑作&“信頼できない語り手”物件好きには、堪らない作品でした♪

 

オープニングは主要登場人物のドキュメンタリー風インタビュー映像が矢継ぎ早に繋がれているんですけど、まあ、この登場人物たちが、ことごとく胡散臭くて、まるで信用できない!
“信頼できない語り手”の見本市みたいな映画です。
この人たちが、あのナンシー・ケリガン襲撃事件について語る。。。
おっと、ナンシーケリガン襲撃事件とか、トーニャ・ハーディングとか言われても、何それ?誰それ?って人も意外に多いんですってね。
この映画のプロデューサーで主演女優のマーゴット・ロビーも、この事件のことまるで知らなかったそーです。
僕の世代の多くは、トーニャ・ハーディングがオリンピックのスケートリンクで、演技を中断して、スケート靴を履いた左足をフェンスに乗せて、審判団に泣きながら訴える場面の記憶が、映像としてかなり鮮明に脳裏にこびりついているのではないでしょーか。
でも、僕も含め多くの人の“ナンシー・ケリガン襲撃事件”の知識はほぼテレビのワイドショーから得たものだったりするわけです。
ネット誕生前夜の、最も“信頼できない語り手”とも言えるワイドショー経由の知識(笑)
つまり、我々もまた潜在的“信頼できない語り手”とも言えるわけで、このことが更にこの映画の面白さを倍増させます。
行き当たりばったり、サイテー、杜撰、トホホ過ぎて、ホントかよ?の連続。
そんな、まさに藪の中のトーニャ・ハーディングの物語だからこそ、これだけはホント!とゆーアメリカのフィギュアスケート史上初めてトリプルアクセルとゆー大技を成功させる瞬間の映像は実に感動的。。。。えーと、この映画に登場するトリプルアクセルの映像は2通りあって、ひとつはマーゴット・ロビー演ずるトーニャの、つまり撮影技術を駆使した映画フィクションのトリプルアクセルと、正真正銘トーニャ・ハーディングの、つまりドキュメント記録映像のトリプルアクセルです。

“虚実”が大きなテーマである本作だけに、両サイドのトリプルアクセルを見せることが実に効果的で、絶大な効果をあげてました。

欲を言えば、涙腺を著しく刺激されたスケート界追放後のボクシングシーンも、両サイドの映像があってもよかったなあ。

それでも文句なしに楽しめた傑作映画、新たなる“信頼できない語り手”物件の名作でした。

ファーストデイ&日曜日で満席のTOHOシネマズ渋谷で「ペンタゴンペーパーズ / 最高機密文書」を。

 

 

 

 

 

この作品のシナリオ第一稿は既にハリウッド界隈に出回っていたそうですが、それを目にしたスピルバーグが「よし!映画化するぜ!」と思い立ってから、なんとたった9ヶ月で完成させてしまったとゆー異例のスピード展開。

なんでそんな急いだかとゆーと、トランプ政権誕生に危機感を覚えた元々早撮り名人スピルバーグ監督が本気のねじり鉢巻きでグイグイ進行、トランプ的なものに対する解毒剤、現在のメディアに喝!&激励の想いを込めて完成させたそうです。
演技に関してはお任せするがチャチャっと一発撮りで進めていくんで、そこんところヨロシク!のリクエストにメリルストリープ、トムハンクスを始め海千山千の芸達者大集合!
見事期待に応えて素晴らしい演技合戦を繰り広げてます。
 わけてもメリルストリープ!
情感豊かで閃きに溢れた演技。
もしかしたらこの稀代の名女優のベストワークじゃなかろーか?
惚れ惚れ。
ちょっと昨年のゴールデングローブ賞授賞式の名スピーチを思い出しました。

 

 

ニクソン大統領時代の実話の映画化ですが、“機密文書”“国家権力の隠ぺい”“報道の自由”がお題の三大噺のような作品。。。。

あららら。。。

むううう。。。。
スピルバーグもビックリだろーけど、アメリカよりむしろ、今の日本でこそ超アップトゥデイトな作品だぞ、これ。

やれやれ。。。

 

"自由で制限のない報道という存在だけが、唯一、政府がついた嘘や欺瞞を効果的に暴くことが出来る”

 

町山智弘さんは「ペンタゴンペーパーズ」⇒「大統領の陰謀」⇒「ザ・シークレットマン」と続けざまに観ることを推奨してますが、是非もう一本追加して「フロスト×ニクソン」までの4本立てが僕のおススメ。
更に立体的かつ綺麗に諸々がつながるかと。

 

 

 

 
もひとつおまけに。。。。
 

 

 

 

 

竹中直人が若い頃得意としていた、笑いながら怒るとゆー芸は見事だった。
よくあれほど、言葉と感情をバラバラにできるもんだ。
昨日、テレビで、あれによく似た芸を見た。
威張りながら、謝る。
ふてくされて、陳謝する 。

よくあれほど、言葉と感情をバラバラにできるもんだ。