カウントダウン1 | 珈琲にハチミツ

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「ブラザー!」

11月3日新日本プロレス両国大会の蝶野正洋デビュー20周年試合。まさかのサプライズが試合後に訪れた。
およそ三年ぶりに古巣にやって来た橋本!

リング上に蝶野、エプロンには橋本。ふたりの視線が交錯する。

ロープ越しに花束を渡すと、橋本はゆっくりと指を一本立てる。そしてもう二本、合わせて三本の指を立ててみせたこのジェスチャーの意味するところは…「闘魂三銃士」

蝶野「俺たちはブラザー。いつでも兄弟喧嘩はする」

一方の橋本はリングに上がらず、マイクも持たずにノーコメントで退場。それでも近い将来、橋本の古巣復帰は既成事実なんだろうと思わせるには充分な出来事であった。

しかし


「どういうことなんでしょうか?」

これを快く思わなかったのがゼロワン、大谷ら所属選手である。橋本の新日本来場は完全にフライング行為で大谷らにとってはまさに寝耳に水!教えてください。橋本さん…

「これからウチが上がっていくためを考えて、俺はあそこに行ったんだ。」

程なくして、ゼロワン全選手は道場に集められ、橋本からある計画を打ち明けられることになる。それは誰も予想だにしなかった新団体設立構想であった。これ以上立ち行かなくなった有限会社ゼロワンをたたみ、新たな団体を立ち上げて新日本プロレスへ上がろうというものだった。「これでゼロワンがなくなっても食っていけるぞ。」
※ちなみにこの場には中村カントクの姿はない。もはや橋本の頭に彼の存在は無かった。

…ところがこの計画に賛同する者はひとりもいなかった。

これまで積もり積もった橋本に対する不信感がそうさせたのか、中村カントクへの義理立てなのか、真偽の方は分からない。

ただ一ついえる事は、これではっきりと目にも見える形で橋本はゼロワン内で完全に孤立してしまった。以降それほど数は多くないにしろ、橋本と彼らの関係は、互いに弁護士を介さなければ話し合いを出来ない最悪の状態に陥ってしまう。


そして11月11日後楽園ホール大会、大谷はやりきれない想いをぶちまけた。

「俺たちは橋本真也に捨てられたんじゃねぇ。俺たちが旅だったんだ。」





続く