星がきれいですね。 その4 | 珈琲にハチミツ

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橋本の「格」に対するこだわりは並ではない。新旧エース対決 -この試合がゼロワンの行く末を占う重要な一戦- だとしても易々と大谷に花を持たせるわけにはいかない!鬼の形相で袈裟斬りチョップを振り下ろして大谷の動きを止めた橋本。いよいよ反撃の狼煙が上がるかと思われたその時、異変が起こった。
7月の悪夢が蘇る。再び右肩をはずしてしまった橋本はすぐさまレフリーにストップを要請。試合は唐突に終わった。

「お客さん、こんな形で申し訳ないです。しかしながら、大谷は私を戦闘不能にしました。これは選手として称えることだと思います。」
納得のいかない大谷は続行をアピールするが…
「大谷が納得する訳ねぇだろ。充分オレが分かってるそんな事は。だからかならず約束する。もう一回、必ず近いうちにシングルマッチやります。それまで僅かな時間を私にください。…大谷、将斗。」

長々と釈明を終え、マイクを大谷と田中に預けた橋本はさっさとリングを去ってしまった。そして取り残された大谷達。これだ。この光景こそが両国メインの違和感の正体…現状ゼロワンの人間模様を物語っている。橋本と大谷以下の選手達には埋めようのない溝が広がっていた。さらにもうひとつショッキングな事実が。橋本対大谷のシングル…すなわち純血最高カードを持ってしてでも後楽園ホールを満員にすることができなかったゼロワン。こうなってくると、ハッスルを始動させたDSEとゼロワンの関係性がぼんやり浮き彫りになっていく。プロレスの対抗勢力であるDSEと手を取り合って協力関係を築こうとしているのは何かしらやむに止まれない理由があるということだ。ところが橋本(と小川)は表面上はDSE、というより高田延彦を泣き虫と蔑視し続けていた。
それでもプロレスファンはOH砲に疑問を抱いていた。上っ面は威勢のいい言葉を並べるが結局は全て得体の知らないハッスルへと繋がっているじゃないか?と。その疑問は早い段階で的中してしまう。

「私のことを、泣き虫呼ばわりする前に…このチキン&ポーク、出て来いや!!!」

12月31日PRIDE男祭り、さいたまスーパーアリーナに爆勝宣言が鳴り響く。OH砲がPRIDEのリングへ殴り込みを敢行する!



続く