頂上作戦 その2 | 珈琲にハチミツ

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1988年プエルトリコ 

ここに、二人の男がアントニオ猪木の命を受けてやってきた。
※写真はイメージです。

これは闘魂三銃士が結成されるほんの少し前の挿話である。

当時カナダを主戦場としていた橋本真也と蝶野正洋は、武藤敬司と合流するためにプエルトリコを訪れ、やっとの思いで武藤の住むコンドミニアムに辿り着く。ところが治安の悪いこの地ではセキュリティが厳しく容易に中に入ることができない。仕方なく外で待ち、ふとベランダに目をやると窓からボーッと外を眺めてる武藤を見つけた。ホッとした二人は「武藤さーん!」と呼びかけるが、それに気づいた武藤はバタンと窓を閉めたという………

「なんだよ、はるばるプエルトリコに来たのに、それはねぇだろ、この野郎!」
橋本談

「俺はそんなに非常な男じゃないよ!それは話を作ってるよ(笑)」
武藤談



あれから時が流れた。

橋本と武藤は共に古巣を離れ、プロレスリング・ゼロワン、全日本プロレスと…それぞれの団体を背負う立場となった。マット界も大きく様変わりし、プロレスというジャンルそのものが根幹から揺さぶられる状況のなか、2003年3月2日両国であいまみえる両雄、一体何を魅せてくれるのか?
試合開始前、オォ!と一際大きな歓声が巻き起こる。先発は橋本と武藤の大将同士が買って出た。
ゼロワン対全日本の頂上決戦待った無し。

いざ、ゴング!


続く