頂上作戦 その1 | 珈琲にハチミツ

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「全面戦争。やるのかやらねぇのか…ハッキリしろオラ!!」
試合の余韻は完全にかき消された。全日本プロレス・武藤敬司が遂にゼロワンマットに足を踏み入れる。
「おれの家族みんな来てるよォ!!」
武藤の合図に全日本プロレスの全選手・社員含む総勢47人が殴り込みを敢行!(膝の負傷で欠場中の川田利明は除く)
渕正信「全日本プロレスはな、一つだ!メジャー団体としてェ!ゼロワンを潰すゥ!!」

「橋本、言いたいことあったら言ってみろ。」
橋本「オイみんな、オレは言葉じゃない態度で表してくぞコラァーッ!!」
橋本を先頭に一斉に飛びかかるゼロワン勢。
2003年2月2日ディファ有明大会。
いまここに、ゼロワン対全日本プロレス全面抗争の火蓋が切って落とされた!

この殴り込み事件から返す刀で同月8日、今度はゼロワンの佐藤耕平、崔リョウジ、横井宏考が全日本後楽園大会を襲撃する。混沌とした状況下で小島聡が全日本選抜軍を結集、翌日9日、大谷晋二郎がゼロワン軍の監督を買って出る。「小島が向こうを束ねたのなら、こっちはオレ。」

2月14日、ゼロワン恒例の3月旗揚げ記念大会が近づくなか、「真世紀創造。03」のメインカード「橋本真也、大谷晋二郎組対武藤敬司、嵐組」が発表される。
2月21日、ゼロワン後楽園大会に全日本選抜軍の平井伸和、土方隆司が参戦。佐藤、横井組が返り討ちに。ところが再び小島が乱入し炎武連夢を挑発、抗争は激化の一途を辿る。
2月23日全日本武道館大会で山が動く!

橋本がグレート・ムタを撃破。1リットルもの流血を強いられる辛勝であったが、全日本の至宝、三冠ヘビー級のベルトを奪取し第31代王者にその名を刻んだ。
「馬場さん、ありがとうございました。」

一瞬、ひとりのプロレス好きだった少年時代に帰った橋本はポロっとそう礼を述べた…

ところが喜びも束の間、小島、嵐と次期挑戦者が次々と名乗りを挙げる。望むところと、3月2日の旗揚げ記念大会を抗争の頂上対決と位置付けた橋本は改めて全日本壊滅を宣言する。

「根絶やし!!」


続く。