未確認飛行物体は忘れた頃にやってくる | 珈琲にハチミツ

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橋本小笠原戦に続くメインイベント、プレデターを必殺STOで粉砕し、金網決着戦を終えた小川直也。試合後には思いもよらない余録があった。ゼロワンを主戦場とする外人勢のUPW、NWAの全レスラーが大挙してリングへ押しかけゼロワンのお家芸となりつつある大乱闘を展開。各派閥を全てまっさらにして日米決戦の機運が大いに高まったのだ。両国に飛び交うニッポン!コール。ゼロワンはその熱量においてマット界のトップを走っている。
※写真がないのが非常に残念!

そしていよいよ純プロ路線まっしぐらかと思われた小川だが、やはりこの男にガチンコ最強幻想がつきまとう限り、総合の呪縛からは逃れることはできないのである。


8月8日東京ドーム
UFO LEGEND

…UFOといえば、アントニオ猪木が戯れで立ち上げたとされる悪名高き団体。(団体だったのかすら怪しい)自主興行は1999年以来である。というか猪木がPRIDEのエグゼクティブプロデューサーに就任して以来まったく音沙汰もなく、エースの小川も猪木の元を離れた以上再び地上に姿を見て表すことはないと思われていた。

が、突如して現れたUFO。さらに日本テレビでゴールデンタイム生中継という破格の扱いで、大会名とおり伝説を作り上げるべくマット界に姿を現したのだ。

やはりマット界は複雑怪奇…

注目のメインイベントは小川対ヒクソングレイシー、小川対マイクタイソン、はたまた長州力や前田日明の名まで上がってくる。ちょっと、その前に小川?気がつけばいつのまにか和解していた猪木と小川である。というより何だかんだ言いながらも猪木の最終兵器はやはり小川なのかもしれない。

しかし開催決定から上記の噂ばかりが錯綜し一向に決まらないカード。全戦ガチンコというUFO川村社長の発表以外何も実態がみえず時間だけが過ぎて行く。7月17日、2度目の会見を開いた川村社長はついに小川の対戦相手を発表する。

マット・ガファリ

アマチュアレスリングにおいてグレコローマンスタイルでアトランタ五輪の銀メダリスト。前田日明の引退試合の相手をつとめた人類最強、かのアレクサンダー・カレリンの肋骨2本を粉砕したとされる、アメリカでは文字通りのレジェンドと讃えられる強豪である。

この経歴を見るだけでも小川にとって難敵であることは予想できる。しかし、小川の敵はガファリだけではなかった…

川村社長「まだ、小川選手は知りません。でも、私が必ずやらせます。」

!?

川村龍夫

芸能界のドンの異名を持ち、アントニオ猪木の最大のスポンサーといわれるこの男。上記の発言からも見てとれるように、小川は周囲の圧力とも対峙しなけばならない状況に置かれていた。さらに混乱を招いているのが「マット界の交通整理役」を頼んでもいないのに買ってでたアントニオ猪木。ありとあらゆる放言(一部誌面では所謂アントン節とされる)で周囲を混乱させていく。

そういえば7月の両国でマイクを持ったOH砲は「我々は政治力に負けません!」と宣言していたが、その意図するところはこのUFOによる喧騒にあったのかもしれない。


マット界は、再び混沌の渦に包まれようといていた…!


続く