これに対して、橋本はしゃらくさいとばかり「三沢&秋山というノアではあり得ないチームが実現できるなら受けて立つ。」とタッグマッチで2人まとめて相手にする構え。どこまでも欲の深い男だ。しかし秋山も一筋縄ではいかない。
その男の名は新日本プロレス・永田裕志。チャンスを掴むため、なんとゼロワン出場を現場監督長州力に直訴。これまで実力者と認められながらも燻り続けていた男が自ら動いた！長州、そして秋山もこれを承諾し、ついにカードが決定。
「ここで三沢さんと組んだら、ノアに来てからの動き方とか考え方を否定するようで嫌だ。それに何だかんだいっても、ファンの興味は三沢VS橋本になるしね。」
両者の主張は平行線を辿ったまま時間だけが過ぎていく。橋本はもはやなし崩し的にカードを発表するしかなかった。
メインイベント
橋本真也、X 対三沢光晴、秋山準
このカードに対してファン、関係者は落胆の色を隠せなかった。かの異種格闘技戦…ミスターX以来、カード発表においてXと名前が明かされない選手の正体が期待以上だったためしはない。当然秋山もこれに言及「X次第では出ませんよ。自分の覚悟としては嫌だったら出ない。会社が出ろと言っても出ない。」とますます出場に難色を示す。
一気にトーンダウンしたかにみえた旗揚げ戦のメインだったが、ここで風向きが変わる。「俺では不服か？」と声高らかにXに名乗りを上げる男が現れた。
闘魂VS王道 決戦の時来たり
橋本真也、永田裕志対三沢光晴、秋山準
新日本プロレスでも、全日本プロレスでも、ましてやノアでも実現不可能な…まさに極上のカードをメインに据えて、いざ旗揚げ戦へ待った無し！
…と安心したのも束の間、新天地で再スタートを図る大谷晋二郎にまさかの悲劇が降りかかる。
2月22日、謎の白覆面と村上和成が突如道場破りを敢行「ゼロワンは腑抜けじゃ‼︎」
この招かざる客に食ってかかった大谷だったが、逆に村上に血だるまにされKO状態に。2人組はゼロワン道場を血の海と化して車で逃走。その車を橋本が鬼の形相で追いかける。「小川❗️」
しかし追いつけるはずもなく、踵を返して報道陣に詰め寄る「あれは小川の車や！お前知ってたやろ‼︎」東スポ記者の胸ぐらを掴み蹴り倒す橋本。
「やっちゃったもんはしょうがない。」
この突然の襲撃をうけて、大谷の対戦相手はショーン・マッコリーから村上に変更！
まさに風雲急を告げるゼロワン旗揚げ戦。3月2日は一体どうなってしまうのか⁉︎
続く