2005年1月4日東京ドーム
中邑真輔戦
本来なら、前年11月の大阪ドームのメインでシングル初対決を迎えるはずだった両者だが、アントニオ猪木によるカード変更をうけて翌年のドームへ持ち越されたこのカード。しかしその空白の期間がこのカードを熟成させた。そして大歓声鳴り止まぬ試合を終え、リング上には吹いた爽やかな?いや、黄金色の風が吹いたように見えた。この二人がいれば新日本プロレスのリングは再び燃え上がるッ!と期待を抱かずにはいられなかった。
※それが叶うまでにさらに時間を要することになるが…
2009年1月4日東京ドーム
武藤敬司戦
入場から試合途中まで、完全に武藤に飲み込まれていた棚橋だが、心は折れず次第に武藤に迫り、一瞬のミスを誘い怒涛の3カウント。なにやら試合中に棚橋がどんどん自身のレベルが上がっていったように思えた試合であった。
2011年9月19日神戸ワールド記念ホール
中邑真輔戦
この年、クネリの域へ到達しついにG1を制した中邑を堂々と迎え撃った激戦。フィニッシュのハイフライフローからの横入り後方回転エビ固めに棚橋のギリギリ間が伺えた。
2012年10月8日両国国技館
鈴木みのる戦
おそらく2010年代の新日本プロレスベストバウトではないかと。高田延彦のプロレスごっこ発言に端を発し、みのるの現代プロレス批判。棚橋の試合での無言の回答。(そういえばこの年は真壁戦を馳浩にボロクソに批難され、棚橋は各方面に本気で向かい合っていたように思える)両者のプロレリングにおいてのガチンコ試合。棚橋のコブラツイスト、みのるのドロップキックをはじめオーソドックスな技ほど、怖い!といった見るべきものが非常に多い試合だった。
※ただし吉野アナの実況が全てをぶち壊していたように思える。この試合があまり語り継がれないのは吉野アナの最低の実況のせいだろう。
2014年8月14日西武ドーム
AJスタイルズ戦
ドームという舞台での対トップ外国人戦(ジャフ・ジャレッド付)というどこか90年代の空気感漂う試合。試合開始のゴングがなって向かい合う両者を見た瞬間。絵になるなぁ…と心の声が!試合の決め手となった技がフランケンシュタイナーだったのも良かった。
※やはり棚橋には武藤敬司の遺伝子が?
オカダカズチカ戦
棚橋の性格の悪さが全面に出た一戦。オカダは前年にAJスタイルズに散々苦しめられたが、棚橋の終盤の畳み掛けにはAJ以上の非情さがあったように思えた。そこまでやるか⁉︎っていう感じ。
…もし内藤哲也に、棚橋に対する特別な感情が1ミリでも残っている以上は、試合の中で鬼になりきれる分棚橋が優勢だろう。棚橋は相手を引き上げる試合はお手の物だが、その気になれば相手を潰す試合だって難なくやってのける男だからだ。
←to be continued